宇都宮市下栗町の神社

明暦元年1655に猿山村と大塚村が合併して栗山村になり,天保年間1830〜44に分裂して,明治五年1872に再度合併した。明治二十二年1889に村がとれて横川村大字下栗になり,昭和29年に宇都宮市下栗町となる。
宇都宮大学の南方の平坦地で,東から江川,東大川,谷田川が南流し,下栗神社の東で江川に合流する。新堀川は大塚神社で谷田川に合流する。水に恵まれた肥沃な土地である。
北部に下栗神社,横川東小学校南部に大塚神社,高龗神社,西部に丸山稲荷大明神,横川中学の東に猿山神社。その南方にさるやま町の菅原神社が鎮座する。下栗,大塚,猿山の3社はともに大日孁貴命を祭神とする。
高龗神社は「栃木県の高龗神社」宇都宮市の項に紹介しました。

下栗神社
[しもぐり神社]
栃木県宇都宮市下栗町2954

祭神:大日孁貴命
旧地名:下栗町1丁目1944
境内社に八坂神社・稲荷神社
整然と手入れの行き届いた神社である。社柱は昭和14年建立で「村社」の文字が消されずに残っている。真鍮製らしき一の鳥居を過ぎると小さな太鼓橋があり石製二の鳥居。
昭和14年の拝殿額に従四位子爵源朝臣景秀敬書とある。
本殿右手に鳥居付きで石祠が整然と8社祀られている。左から古峰神社,三峯神社,稲荷社,大杉神社,水神社,雷電神社,八坂神社,菅原神社。






拝殿額

境内社鳥居

8社並ぶ


大塚神社
[おおつか神社]
栃木県宇都宮市下栗町1099

祭神:大日孁貴命
旧地名:下栗町東大塚1099
境内社に大杉神社・稲荷神社・雷電神社
新旧の石製鳥居。新しい鳥居左柱に「明治二十四年1891旧十月十九日建之」,右柱に「平成十五年八月二日改修」と刻まれている。
本殿土台正面右手に「東日本大震災・平成23年3月11日・平成23年10月吉日改修」のプレートが埋め込まれている。
本殿左手に平成55年の庚申塔。覆屋の境内社は不明。
本殿右手覆屋に木製1,石祠3社が納められている。境内社合計5社で三峯神社と猿田彦神社を入れると数が合う。
*『下野神社沿革誌』五巻9丁 明治三十五年1902
河内郡横川村大字下栗鎮座 村社大塚神社
祭神大日孁貴命







大震災後に改修


本殿左手

本殿右手


猿山神社
[さるやま神社]
栃木県宇都宮市下栗町216

祭神:大日孁貴命
旧地名:下栗本町216
「猿山神社」の額の掲げてある一の鳥居の先,右手に境内社大杉神社の石製鳥居がある。さらに進んでUターンするかたちで二の鳥居。石燈籠が7基並ぶ。拝殿額に「猿山神社」
左手の石祠は「三峯神社」
鳥井脇に万延元年1860の庚申塔。
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
河内郡 大権現 猿山村民
**『下野神社沿革誌』五巻10丁 明治三十五年1902
河内郡横川村大字下栗鎮座 村社猿山神社
祭神大日孁貴命


入り口

一の鳥居

大杉神社鳥居



二の鳥居
左は三峯神社





丸山稲荷大明神
[まるやまいなり]
栃木県宇都宮市下栗町1443

推定7世紀に築かれた「下栗大塚古墳」の頂上に鎮座。
祭神:稲倉魂命
奉納社柱に「正一位丸山稲荷大明神」
狛犬はキツネ。台座に「嘉永五年1852壬子年二月吉日」
本殿左手斜面に石祠2基。
鳥居は平成二年十一月十一日建立。古墳入口に「川田下栗土地改良区・標高一〇〇・二五七米」の石柱が立てられている。


地震被害か

石段頂上に鎮座





狛犬台座

石祠2基

宇都宮市教育委員会の看板

標高100m

古墳全体


菅原神社
[すがわら神社]
栃木県宇都宮市さるやま町182

祭神:菅原道朝臣霊
もともとは猿山村という田川東部に広がる村があって,宝暦五年1755に大塚村と合併して下栗村になり,天保年間に分裂して猿山村になり,明治五年1872にもういちど下栗村になった。その猿山村の新田として開発されたところが「さるやま=猿山」で文禄年間に猿山村から独立して猿山新田になり,昭和29年に「さるやま町」になった。
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
河内郡 天神宮 猿山新田村民

**『下野神社沿革誌』五巻10丁 明治三十五年1902
河内郡横川村大字猿山新田鎮座 村社菅原神社
祭神菅原道眞朝臣靈


鳥居をくぐって左折する






不明の境内社

石祠8社




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