八雲神社

[やくも神社]

栃木県芳賀郡芳賀町稲毛田1394 いなげた

主祭神:素盞嗚命 配神:春日大神・稲田姫命・大己貴命
境内社:琴平神社・稲荷神社 境外社:雷神社・白山神社・富士浅間神社
稲毛田は[いなげた]。犬切不動尊の崇真寺の北隣り。2013年7月現在,改修中であった。
『栃木県神社誌』昭和39年2月11日発行に
「大同二年807下野助乙貫朝則,高尾神社の分霊を勧請創立」
とある。「高龗」は尻尾の「高尾」で植字。いずれの地の高尾神社か不明である。京都鞍馬の貴船神社祭神「高龗okami神」を勧請したか,あるいは給部の高尾神社か。栃木県では「高おかみ」は「高お」に短縮される。そこから文字の混同が起きる。八雲神社祭神には残っていないので推測の域を出ない。
永承六年1051本社改築。
慶長十年1605焼失。その後,大田原氏により再建される。
往古に牛頭天王と称したが,維新に際し八雲神社と改称。
例祭:8月第一金土日曜日 1929坪
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
芳賀郡 正一位 牛頭天王 稲毛田村 岩村右近
*『下野神社沿革誌』6巻39丁 明治三十六年1903
芳賀郡祖母井村大字稻毛田鎭座 鄕社八雲神社 祭神素盞嗚命稻田姫命大己貴命 祭日陰歷三月廿八日八月二日 建物本社一間四方 雨覆間口三間半奥行四間 幣殿間口三間半奥行四間 拜殿間口四間奥行二間半 華表一基 末社二社 氏子百十九戸 社司欠社掌岩松才輔仝住所 社掌小壕慶治小貝村大字椎貝住
本社創立は大同二年807にして當時上下稲毛田上根三村の鎭守なりと云ふ 建久年間那須資之本社を崇敬す後佐竹氏も崇信せり 長徳二年996三月本社をして祇園牛頭天王と稱す 元和二年1616領主大田原氏本社を再建す宝永四年1707四月拜殿再建明治六年1873五月八雲神社と改稱し宇都宮縣第四大區十小區の郷社に定めらる 仝十年八月郡内三十一村の郷社に改たまり地方衆庶信仰の社なり 社城一千百十八坪平坦の地にして古杉老檜森然として生へ茂り神々として深邃の趣あり 社寶には神鏡一面,太刀一振,赤色面(氏子及ひ信徒等本社へ祈雨の節寶庫より之を出す神前に備へ祈願せは必す靈驗あり)一個,大日本史,史記標林,古訓古事記,古語拾道,職原秒,土佐日記及ひ神樂要具等を藏す

2013年6月現在改修中
石祠2基 本殿に太々神楽奉納札多数
昭和九年狛犬 拝殿屋根改修記念碑
樹齢300年の御神木 鳥居脇の案内板

別雷神社

[わけいかづち神社]

栃木県芳賀郡芳賀町稲毛田2231

主祭神:別雷神
富士山自然公園山上に鎭座。田を挟んで少し西に八雲神社。
詳細は不詳。賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)[上賀茂神社]を勧請したのだろう。
長い石段を登る 石段を登りきると石鳥居
天保十一年庚子1840 石祠2基
星宮神社

星宮神社

[ほしのみや神社]

栃木県栃木県芳賀郡芳賀町上稲毛田731

主祭神:磐裂神・根裂神 境内社:稲荷神社・琴平神社
田の先に小高い山があり,鳥居が見える。上稲毛田自治公民館に駐車して歩く。
社号標は昭和五年1930。一の鳥居は大正五年1916。
宝暦十二年1762石燈籠。大正十一年1922石燈籠。 なお,東隣りのロイヤルメドウゴルフ倶楽部内に七ツ塚古墳群が保存されており,その中の富士山古墳に「浅間神社」が鎮座する。
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
芳賀郡 星宮大明神 上稲毛田 稲成寺
*『下野神社沿革誌』6巻39丁 明治三十六年1903
芳賀郡祖母井村大字上稻毛田鎭座 村社星宮神社 祭神磐裂神・根裂神 建物本社間口四尺四方 雨覆三間四方 拜殿間口二間半奥行一間半 末社二社 氏子六十余戸
本社創建年月不詳社域三百七坪字宿に在り

石段手前の狛犬
昭和戊辰三年1928 二の鳥居
社殿手前の狛犬 右:宝暦十二年1762石燈籠
石燈籠つき稲荷神社
拝殿内 文化四年1807稲荷大明神合祀
本殿左 本殿右 本殿
琴平神社と蔵王権現大明神 右に旗杭

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