星宮神社

[ほしのみや神社]

栃木県芳賀郡芳賀町打越新田40

祭神:磐裂命/瓊瓊杵命
境内社:八坂神社・雷神社ほか
井頭公園東,鬼怒川と五行川に挟まれた南北に延びる洪積台地に鎮座。五行川まで広大な田園地帯。西高橋の穴不動が道路沿いにあるので,そこから推定しながらさがす。「この先行き止まり」標識を入ると左手の山腹に石塔が見え隠れ。行ってみると墓所になっており,「故神職」の石碑があった。この近くだろうとさがし続けると,少し戻ったところに石段が見えた。墓所の北隣りになる。
『下野神社沿革誌』記載の松の木はすでにないが,杉の木立に囲まれてひっそりとたたずむ。
7月14日境内社八坂神社の例祭に掲げられた手作りの御神燈には五穀豊穰と家内安全の筆文字。
お隣のお宅でお話しをおうかがいすることができました。社号は「星宮神社」で,そうとう古い社殿らしい。現在芳賀町誌編纂室に詳細の分かる資料をお預けしてあるとのこと。祭神は後日はっきりさせたい。
社殿左手に「天保十三年1842壬寅十一月吉日・庚申塔・打越邑」,「元治元甲子1864十一月吉日・大黒天・内越村講中」,石祠二基,倒壊した石祠または石燈籠。
すぐ北に宇都宮市氷室の愛宕神社がある。氷室村の枝郷であった。南は真岡市上大田和に接し,真岡村組合寄合場に属したこともあるが,明治二十二年1889水橋村,昭和二十九年から芳賀町の大字となる。
読み方は『角川地名大事典』では[うちこししんでん],日本郵便では[うちごしんでん],道路標識ローマ字は[Uchikoshishinden]。
土地の方にお尋ねすると4人とも[うちこししんでん]で,たとえなまっても[うちごししんでん]がいいところで,2つの[し]を縮める人はまずいない,とのことで正しくは[うちこししんでん](2013/7/14確認)。
『下野神社沿革誌』に収録されるも『栃木県神社誌』昭和39年2月11日発行には記載されていない。
『角川地名大事典』では字うつぼに「星宮神社」があり,祭神は瓊瓊杵命とある。『下野神社沿革誌』では祭神は磐裂命。
*『下野神社沿革誌』巻六-42丁 明治三十六年1903
芳賀郡水橋村大字打越新田鎭坐 村社星宮神社 祭神磐裂命
祭日陰暦九月二十九日 建物本社間口一尺六寸奥行三尺 拝殿間口一間半奥行二間 末社四社 木鳥居一基 氏子十戸総代一員 社掌入江眞澄仝住大字西水沼住 本社創建遼遠にして詳かならす 社域四百五十坪平坦の地に鎭し境内には古松老杉亭々と高く聳ひ風色嫣然として掬すへし

御神燈
裏手から 左手 石祠石塔が並ぶ
石祠背後から 中央の茂みの奥に鎮座。 入口の山百合
石段奥に社殿
社殿方向から見下ろす 用水の左手上方に鎮座 道路標識はUchikoshishinden

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