今宮神社

[いまみや神社]

栃木県鹿沼市今宮町1692

祭神:大己貴神・田心姫神・味耜高彦根神 配神:少彦名神
境内社:八幡宮・琴平神社・火産霊神社・水神社ほか9社
延暦元年782創建の古社。天文三年1534御所森から現在地に遷座。今宮大権現と称した。旧郷社。
大正十三年1924の旗杭に金網で保護された木鼻がくくりつけられている。昭和二十三年社号標うしろに杉の御神木。龍の彫刻が見事な嘉永二年1849建造の唐門をくぐって右手に神楽舎。となりに神輿庫。火産霊神社と水神社が並ぶ。享保十九年1734,安政六年1859の石燈籠。
本殿右手奥に八幡宮と琴平神社。八幡宮の狛犬は古そうだが文字は読めない。脇に文政五年1822常夜燈と白雲山。
本殿左手に境内社九社(鶏社・一二三社・御霊社・都風社・山神社・産巣霊社・大山咋命社・鹿島大神・香取大神)を祀った長屋。鐘楼につづく石段手前に代官功徳の石燈籠。
鐘楼付近に多数の石塔と記念碑。六基ならぶ左から二番目は延宝四天1676。本殿改築が延宝九年1681なのでそれ以前の奉納。ほかに嘉永六癸丑1853など。芭蕉句碑に「君やてふ我や荘子が夢心」。昭和33年1958八月に鈴木彌三郎氏宅から芭蕉の書簡が発見され,氏子総代の賛同を得て同年12月に句碑を建立した旨が背面に刻まれている。他に高久靄厓碑など。
境内最北端に「太久美神社」木製鳥居と銅葺本殿。となりに石祠六基。
例祭:10月9-10日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 正一位 今宮大権現 鹿沼
*『下野掌覧』万延元年1860
都賀郡之部 鹿沼今宮神社 鹿沼駅鎮座 三宮司ナリ
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 3巻15丁
上都賀郡鹿沼町大字鹿沼字坂田鎭座 郷社今宮神社 祭神 大己貴命・田心姫命・味耜高彦根命 建物本社間口三間一尺奥行三間四尺 拜殿間口四間奥行二間半 石間間口一間奥行一間 幣殿間口二間奥行二間 饌殿間口三間奥行同 廻廓間口八間奥行八間 表門間口一間半奥行同 裏門間口一間一尺奥行同 鼓棲間口一間半奥行同 神輿舎間口一間半奥行一間四尺 直會殿間口五間半奥行三間 水盥屋間口一間二尺奥行一間 石瑞籬延長四十間 華表二基 制札一基 氏子千十六戸 社司島田敬三同郡北押原村大字樅山住 社学小野口七百五郎同町住 社掌鈴木武七同町住
本社創立年月詳ならすと雖も二荒山神社神影を遷し往古は字御所森と稱する平坦の地に勸請せしか濫觴にて後天文三年1534領主壬生下総守綱房今の地に遷座し爾来同氏の崇敬社たり 後徳川将軍崇敬して社領を賜はり社家三戸を置き常に奉仕せしむ 次て明治維新に際し郷社に列せらる 社域四千三百十五坪高燥の地に在りて古松老杉天空に聳ひ風致幽邃にして愛すへし
本殿 本殿彫刻
旗杭と石鳥居
300年超の御神木
唐門 唐門彫刻
神門から
神輿舎と神楽殿 神饌所 火産霊神社と水神社
八幡宮と琴平神社
八幡宮狛犬
琴平神社 本殿左手
九社 代官功徳の石燈籠
延宝四天1676 芭蕉句碑
芭蕉句碑由来
鐘楼と高久靄厓碑 嘉永六癸丑1853
金精さまも
太久美神社 北側入口の社号標
御所森

御所の森

[ごしょのもり]

栃木県鹿沼市泉町・鹿沼北小学校内

今宮神社発祥の地として保存されている。鹿沼北小学校の教職員用駐車場の中に鎮座するので参拝には注意が必要だ。くれぐれも不審な風体で行かないこと。誰かに声をかけること。
高さ1.4mの盛土を玉石で囲っている。
石宮三基
年号は読取れない
鳥居の南に校舎

 

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