今宮神社

[いまみや神社]

栃木県鹿沼市貝島町646

主祭神:大己貴命・田心姫命・味耜高彦根命
鹿沼中心部の今宮神社の御分霊を勧請して天和元年1681に創建。社殿の両脇に清流。
昭和44年1969石鳥居。象頭山,文政七年1824白雲山,巳待供養塔,大平山,文化元歳1804子?などの丸みをおびた石塔が並ぶ。
文政十三年1830社号標に「今宮大権現」
昭和60年1985改築寄附芳名碑。裏手に三峯神社。
例祭:旧暦9月9日
東側の清流
子なんとか 御神木 文政十三年1830
三峯神社 西側の清流
押原神社

押原神社

[おしはら神社]

栃木県鹿沼市上殿町875

主祭神:大物主命 配神:天照皇大神・素盞嗚命・日本武神・譽田別神
境内社:八坂神社・素盞嗚神・大杉神社・大己貴ほか8社
大同四年809の創建,押原66郷の総鎮守。現在の地名「上殿」は杉本大明神の「神殿」に由来。明治二年1869四月に押原神社と改称し,翌年拝殿を新築した。詳しくは由来看板写真を。
鳥居手前の鉄橋脇の石に「安政六未1859九月吉日・氏子中・御神水」と刻んである。となりの平成2年1990奉納石碑に「竜神池」とある。かつては水が流れていたのだろう。
手水舎手前に「昭和二年1927拝殿新築記念碑」。安政四年1857狛犬。宝暦十辰1760石燈籠。
石祠8基がまとめて祀られている。
境内社の八坂神社軒に平成11年1999「上殿八坂神社百二十周年記念社殿造営」額。
『下野神社沿革誌』の相殿と現在の配神は少彦名命が異なる。
『鹿沼聞書・下野神名帳』に上段とあるのは「上殿」のこと。杉本大明神とあるのは「押原宮正一位杉本大明神」「正一位押原神社杉本大明神」の拝殿額が残されていることから江戸期の呼称であったことが分かる。額縁も彫りの見事な貴重な額である。また同古文書に「都賀郡・御霊宮大明神・平崎・沼尾甚兵衛」とあるのはあるいは現在の境内社「八坂神社」に当たるか。
例祭:9月19日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 正一位杉本大明神 上段* 川俣勘大夫
*『下野掌覧』万延元年1860都賀郡之部 正一位杦本大明神 上殿村鎮座 祭主川俣氏ナリ
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 3巻30丁
上都賀郡北押原村大字上殿押原鎭座 村社 押原神社 祭神大物主命 相殿天照皇大御神・素盞嗚命・少名彦命・日本武命・譽田別命 祭日陰暦六月廿八日九月十九日/古例により春冬祭ありて九人以上此式に列するを許さず 建物本社間口六尺七寸奥行七尺六寸栃葺 雨覆間口一丈二尺七寸奥行二丈五寸杉皮葺 神饌所間口二間奥行九尺一棟 石燈籠二基 石華表一基 石手洗盤一個 石獅子二基 寶物神號扁額/四邊は登降二龍の彫物なり/一面/正三位卜朝臣良房筆 鰐口一口 天然異石杓子形の如し一個 氏子百二十戸總代四員 社掌川俣雅樂同村同大字四十六番地住
本社は人皇五十代平城天皇の御宇大同四年809九月十九日の創建にして押原宗丸の勸請なり 社傳に曰く徃古は押原の郷/六十六村/と稱ひしか當郷疫癘にかゝりて死する者多し押原宗丸大和國三輪大神を尊信するを常とす 或夜夢に神あり告けて曰く我れを齋祭すれは疫癘熄むべしと忽ち夢覺む是に於て淸地を擇ひ巨杉の本に祠を建て大物主命を奉齋す忽に疫熄み年大に登れり既にして押原郷惣鎭守押原杉本大明神と尊崇して宏大なる神殿を建築せり 夫より神殿村と稱へたり由なるか 后上殿村と書たるは神と上との訓同しきより謬れるか 本社は黑川丹波守房朝崇敬の社なり 后天慶二年平將門反叛の時上平太貞盛藤原秀郷等か本社に戦勝を祈りて速に追討し戰功ありしを以て本社に弓箭鏡劍等を奉納せり 爾來本社の寶物として藏せしも惜むらくは正應五年1292八月回禄の禍に罹り宮殿悉く鳥有に属し寶器類も灰盡せりと 其后神主川俣勘太夫の代寛正四年九月本社を再築し今尚存せり 殊に當社明神は井戸を堀ることを嫌ひ給いしか貞享五年1688三月廿一日を以て神祇管領長上卜部兼連に告て神位宗源宣旨を以て正一位を贈りて居民の安すかれと乞祈みしより井戸を掘ることを始めしなりと云ふ 明治二年四月神祗官より押原神社と改稱あり 因に云ふ徃古鹿沼は神殿より移轉せりと口碑にあり 故に押原大十六ヶ村にも鹿沼神殿は一部落なり 押原郷の部落を記して参考に供す
鹿沼神殿,田野,栃久保,福岡,玉田,小代,小倉,室瀬,明神.長畑.板荷,下遠部,笹原田,下澤,深岩,富岡,古賀志.小林,岩崎,手岡,板橋,大澤,八日市,柳戸,出道,猪倉,黄和田島,石那田,小池,山口,片倉,根室,飯山,大渡,大桑,水無,十々六,大室,チドロ澤,土澤,薄井澤,芹沼,森友,武子,見野,文狭,南摩,粟野,酒野谷,村井,樅山,奈良部,深津,府所,西鹿沼,花岡,引田,大芦,粕尾,久我,花園,日向,茂呂,千渡,荒針,飯田とす
社域一千五百三十一坪平坦の地にして老杉矗立中空に聳ひ若木森々として幽邃なり 本社西側に神池あり其水淸冽にして如何なる旱天にも涸ることなく漫々と湧出せり 只祈雨の外此池に人の入るを許さす 又側に御釜と稱する所ありて穴の深きを古昔より知るものなしといふ 此水南下して明神堀となり灌漑の用に供す 末水集りて南押原の中央を貫流して小倉川に入る
額縁にも注目
神楽殿
安政四年1857狛犬
宝暦十辰1760 神楽殿
八坂神社
新しい狛犬台座
境内西端
鳥居手前 鳥居脇
厳島神社

厳島神社

[いつくしま神社]

栃木県鹿沼市上殿町795

主祭神:市杵嶋姫命
鹿沼城家老の女中「オイノ」の悲話が伝わる。天文年間1532-51以降の創建。由来看板を参照。
明治二巳1869四月・西遊坪中・巳待塔
例祭:9月9日
池の中に鎮座
稲荷神社

稲荷神社

[いなり神社]

栃木県鹿沼市上殿町1170

主祭神:倉稲魂命
鞘堂は昭和44年1969建立。平成9年1997石鳥居。詳細不詳。
鞘堂内 稲荷大明神
読めない 子待供養塔
眷族入?
猿田彦神社

猿田彦神社

[さるたひこ神社]

栃木県鹿沼市上殿町66

主祭神:猿田彦命
詳細不詳。天保三年1832十九夜供養塔など。
十九夜 左手の十九夜など
三日月神社

三日月神社

[みかづき神社]

栃木県鹿沼市上殿町31

主祭神:月読命 境内社:二荒山神社
栃木県内の三日月神社は小ぶりの社がほとんどだが,ここはとても立派。拝殿額の多さからも厚く信仰されてきたことが分かる。
承応二年1653創建。素駒家の氏神で無格社だったが,信者が増加し,明治十二年1879無格社参拝禁令により不便が生じ,駒場謙三郎氏と今宮神社祠官山口与左衛門氏の尽力により明治十三年,一般の参拝許可を得た。
昭和29年1954一の鳥居。平成24年三月吉日建立の二の鳥居。
拝殿前に文政十三年1830石燈籠。昭和八年1933狛犬。
奉納額多数
本殿
本殿前 二荒山神社
一の鳥居 旗杭
二の鳥居 三日月神社道 水田を隔てて思川
八坂神社

八坂神社

[やさか神社]

栃木県鹿沼市上殿町569

三日月神社の北に位置する。覆屋額に「八坂大神」とあり,神輿が納められている。
八坂大神 神輿
右手に石祠

 

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