鹿沼市佐目・久野・深程の小松神社3社
「佐咩郷小松神社」佐目町17「小松神社」久野1076「御霊小松神社」深程1655

佐咩郷小松神社

[さめごうこまつ神社]

栃木県鹿沼市佐目町17

主祭神:大己貴命 配神:少彦名命
境内社:天満宮・衣食神社(宇賀之御魂命)
仁和元年885十一月,下総香取郡神崎神社より御分霊を勸請して創建された古社で「御霊・小松両大神」と称していた。江戸期には鳥居額のように「御霊/小松大明神」と称したが,明治二年1869七月に明治政府の意向を受けて「佐咩郷神社」と改称。応永年間に久野に分霊し,久野小松神社が創建される。
社殿右手に貼ってある由緒書きは,はしょってあるので分かりにくいが,応永三年1396の古文書が残っているのは驚きだ。京から遠く離れた栃木県ではとても珍しいことだ。「遷座」と書かれているのは久野(古くは久能)への分霊をさすのだろう。由緒に600年以上と書かれているが,仁和元年創建説が正しければ1130年の歴史ある古社で,もっと宣伝したほうがいい。
石鳥居に「寛政十二庚申天1800十一月吉日」 明和四年1767石燈籠。文化三年1806白雲山。明治十九年1886石燈籠。 例祭:12月第三日曜日
佐目には江戸期に記録された下記の社があるが,現在社を特定できない。
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 近津大明神 佐目 成就院
寛政十二の鳥居額 玉石の参道
鹿沼史談会による解説
神輿
珍しい位置に旗竿収納
明和四年 拝殿左手
文化三年白雲山 佐目村中 寛政十二年鳥居
男体山が見える
入口の旗杭
久野

小松神社

[こまつ神社]

栃木県鹿沼市久野1076

旧地名:上都賀郡・粟野町久野/上都賀郡・清洲村大字久野
祭神:大己貴命 配神:少彦名命
境内社:七所神社・青麻神社・紫羽神社・愛宕神社・根渡神社・大杉神社・白山神社・三峯神社・水神神社・山神社
久野の三差路にあるヤオハンの南西800mあたりの田園地帯に鎮座。
享保六年1721以前は久能と書いた。明治二十二年1889に清洲村大字久野,昭和33年1958から粟野町大字久野。
保元元年1156創建。これはつぎの深程の小松神社と同じである。
正徳二年1712に神祇官領より正一位の神階を賜り正一位小松大明神と称した。
本殿に見事な彫刻が残されている。大きい方は戦いの絵柄が1面,他は収穫の祝いか?
下の小さい方は農耕の場面である。馬で田を耕す場面や田植えなど稲作の農作業が描かれている。詳しくは看板の写真を。
文久三年1863火災に遭っている。
縄文時代の「小松神社北遺跡」がある。
秋の例大祭に天下一関白流獅子舞が奉納される。
例祭:10月第三日曜日 *『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 正一位 小松大明神 久野 千福寺
*『下野神社沿革誌』巻三-42丁
上都賀郡清洲村大字久野鎭坐
村社小松神社
祭神大名貴命 少彦名命 建物本社間口五尺二寸奥行四尺八寸 饌殿間口三間奥行四間 華表一基 氏子百十四戸
本社創立遼遠にして不詳 往時は小松大明神と称せしか維新后小松神社と改号し村社に列せらる 社域三百四十九坪字明神後に在り
 
  翁と姥
天の岩戸 騎馬武者の戦い 草取りと田植え?
脱穀して蔵に入れている?・稲刈り 馬で耕す
深程

御霊小松神社

[みたまこまつ神社]

栃木県鹿沼市深程fukahodo1655

主祭神:大己貴命・少彦名命 配神:建御名方命・大山祇命・木花咲耶姫命・大日孁貴命・大雷命・火産霊命・菅原道真公
境内社:大杉神社
旧地名:上都賀郡・粟野町深程/上都賀郡・清洲村大字深程
大正十一年1922社号標の隣りの旗杭に「熊出没注意」の貼り紙。すぐ東に小倉川(昔は清洲川)が流れる。
上記佐咩郷小松神社の解説とは齟齬があるが,『栃木県神社誌』昭和39年発行によれば,保元元年1156下総国神崎より奉遷・勧請して創建とある。久野の小松神社の創建年も共通の宮司さんによって保元元年で記録されている。応永三年1396の古文書を見せてもらわないと分からない。『下野神社沿革誌』では創建はなんと延暦二年783である。ますます応永三年1396の古文書が見てみたい。
(なお,『角川地名大辞典』【深程】の項に,慶長十七年1612の検地によって久野から分村した深程には「享保十一年1726創建の御霊小松神社,宝暦十年1760創建の小松神社がある(清洲村郷土史)」と書かれているが,これはまちがいで,神祇官領より正一位御霊大明神の神階を賜った年が享保十一年で,創建年ではない。それ以前の享保二年1717の石燈籠も残っている。創建年の幅が1000年もあると別に小松神社があるのかと悩まされる。村落には縄文時代の小屋の入り遺跡,鍛冶屋沢遺跡が発見されているので神社創建もはるか昔で「遼遠にして不祥」なのだろう。宝暦十年創建とある小松神社はまだ見つけられない。これとは別にかつての清洲村北半田にも御霊神社があったが天満宮に合祀された)
享保二年1717石燈籠。文政十年1827石燈籠。慶応三年1867石燈籠。
昭和十二年1937狛犬。
秋の例大祭・春野中祭に天下一関白流獅子舞が奉納される。
例祭:10月15日前後の日曜日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 正一位 御霊大明神 深程 平野山城
*『下野掌覧』万延元年1860 都賀郡之部
正一位 御霊大明神 深程村鎮座 祭主平野氏ナリ
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 3巻42丁
上都賀郡清洲村大字深程鎭座 村社 御靈小松神社 祭神 大己貴命・少彦名命
建物本社間口四間 末社三社 氏子百二十戸 社掌金田昌一同村同大字住
本社は延曆二年783五月二十八日の勸請なり 社域六百四十九坪を有し字宮前の瀟洒の地に在り
熊が出る!
境内西側
右手斜面 青面金剛 拝殿右手前
拝殿右手 裏の山
大杉神社
大杉神社狛犬 旧鳥居 西側の堀
西側の堀 深程中央公民館

 

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