鹿島神社

[かしま神社]

栃木県鹿沼市玉田町831

旧地名:上都賀郡・菊澤村大字玉田
祭神:武甕槌神・経津主神・天津兒屋根神 境内社:八坂神社ほか多数
應安(北朝)三年/建徳(南朝)元年1370創建。
本殿前石段の左下自然石は三日月神社,右手は猿田彦命。
大正十三年1924狛犬。
拝殿左手に石宮が8社並んでいる。神武社・烏山神社・疱瘡神社・山神社・天満宮・豊年神社・稲荷神社・二荒神社。その奥に5社,その右が八坂神社神輿庫。
昭和27年1952境内地「譲与記念碑」
大正十一年1922の旗杭に藤田の文字が刻んである。開墾の祖藤田右京の子孫だろう。
例祭には悪魔追討的射の破魔弓神事が行われる。
例祭:4月12日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 鹿島大神宮 玉田 大泉院
*『下野神社沿革誌』巻三-18丁(明治三十五年1902)
上都賀郡菊澤村大字玉田鎭座 村社 鹿島神社 祭神 天津兒屋根命・武甕槌命・經津主命 建物本社間口四尺奥行四尺栃葺 雨覆間口一丈六尺奥行二十尺一棟 末社八社 石鳥居一基 石燈籠二基 氏子六十戸總代三員 社掌加藤晁明同村同大字五十七番地住
本社は應安(北朝)三年1370の創立にして本村開墾の祖藤田右京鈴木主水金田主計杉山但馬黑崎數馬川田玄蕃林東馬等の勸請せしものなり 別當は創建より大泉院にして十五代連綿として奉仕せしか維新の際大泉院照政復飾して加藤利一と改む 氏は明治十四年1881五月より其后職を襲き該社に奉仕す 往古は地頭仁木次郎八郎より一反三畝餘歩の御供田を寄附せられ代々崇敬淺からさりしも維新の際上知と共に供田も没収せらる 社域四百二十五坪高燥の地にして五十四階の石燈を躋り瀟洒の境にて神威赫灼たり
 
拝殿左手に境内社 整備されている
 
東武日光線の踏切が見える 右:八坂神社
  右:猿田彦命
三日月神社 旧手水石 旧手水石
譲与記念碑
旗杭 鎭座の杜
稲荷神社

藤冠森稲荷神社

[とうかんもり・いなり神社]

栃木県鹿沼市玉田186-1

鹿沼市立北小学校の北500mにフジに囲まれて鎮座。平成10年に東京文京区の方が奉納された石製一の鳥居額は消えかけているがまだ読める。旧鳥居に架けられていた額かもしれない。鉄鳥居が二基。玉垣柱は「東京日本橋・藤信会」寄贈。東京に信者がいらっしゃる。昭和十一年石燈籠に「日参満拾ヶ年記念」と刻まれている。3650日! 昔は芸者さんがよくお参りに来ていたという。住所は玉田だが鹿沼中心部の今宮神社からの距離は1.2kmしかない。
本殿額は「正一位藤冠森稲荷大明神」
大きい方の狛犬は「昭和廿八年」に日本橋の方が寄贈したもの。
本殿右手に石祠。となりに小さい石像が祀られているが大黒天か?
かつては本殿手前に石鳥居があったが,大震災で倒壊したか旧鳥居の船木や柱が横たわっている。さらに朱色の屋根が落ちており,下をのぞくと土台があるので,ここにも社殿が建っていたと思われる。 当社と関係は不明だが,旧南那須町指定の天然記念物フジのある森の名を藤冠森という。菊地又次郎が藤冠と号したことによる。
フジが生茂っている 昭和28年狛犬
小さい方の狛犬 日参満拾ヶ年記念
籐と狛犬 フジ
フジが育っている
石鳥居があった
鉄鳥居二基
遠部

遠部神社

[とおべ神社]

栃木県鹿沼市下遠部500

旧地名:上都賀郡・菊澤村大字下遠部
祭神:天照皇大神 境内社:愛宕神社・稲荷神社・猿田彦神社
享保二丁酉歳1717石燈籠。文久元酉年1861石燈籠。
昭和十一年1936旗杭のすぐ先右手に昭和七年1932庚申塔など。
石段途中の石鳥居に「神明宮」の額。1860年刊の『下野掌覧』に記録されている社号である。文献が見つからないが,おそらく維新に際して地名をとって改称したのだろう。昭和39年刊の『栃木県神社誌』P.427に載っている写真はまさにここでまちがいない。ただ,疑問があるのは境内地の広さが『下野神社沿革誌』では66坪で記録されていることだ。ここは山一つ全部境内地のように見えるのだが。66坪だと鳥居も境内に入らないので悩まされる。
ミステリアスな雰囲気のある神社で,ワクワクしました。
入り口に天保十四年1843十九夜供養塔,宝暦十四年1764の大僧正墓石など多数が保存されている。
*『下野掌覧』万延元年1860
都賀郡之部 神明宮 下遠部村鎮座 祭主富澤氏ナリ
*『下野神社沿革誌』巻三-19丁(明治三十五年1902)
上都賀郡菊澤村大字下遠部鎭座 村社 遠部神社 祭神 大日孁貴命
建物本社間口三尺奥行五尺 末社三社 氏子十七戸 本社創立不詳 社域六十六坪字上野に在り
堀を渡る 長い石段
石段途中の石祠 石段途中の石祠 十九夜など
  古そうな鳥居 神明宮額
   
 
 
 
300年になろうとする石燈籠
旗杭のつぎの石塔 旗杭 道路沿いの石塔群
笹原田

星宮神社

[ほしのみや神社]

栃木県鹿沼市笹原田422

旧地名:上都賀郡・菊澤村大字笹原田
祭神:磐裂神・根裂神 境内社:青龍神社(大海都美神)・鶏神社・稲荷神社・山神社・日満神社・天狗神社・雷電神社・琴平神社
『下野神社沿革誌』は正徳六年1716創建としているが,県内では珍しい「寛永六己丑歳」1629石燈籠が残っている。合祀社から移転してきたのでなければ創建は87年以上さかのぼる。石鳥居にも「元禄十六x1703歳1703三月七日敬白」と刻まれているので正徳以前の創建だ。一万ヶ多山の麓に勧請され,星宮大神宮と称した。天保年間1830-44に現在地に遷宮。慶応元年1865に社殿改築。
右手に「天狗神社・雷電神社・琴平神社を星宮神社境内に祭る・平成二十三年」石碑。
例祭:一月七日
*『下野掌覧』万延元年1860
星宮大明神 笹原田村鎮座 祭主渡辺氏ナリ
*『下野神社沿革誌』巻三-26丁(明治三十五年1902)
上都賀郡東大芦村大字笹原田鎭座 村社 星宮神社 祭神 磐裂神 根裂神 建物本社間口二間奥行二間 末社五社 氏子三十五戸 本社創立は正徳六年1716四月にして社域三百坪を有し字宮の内に在り
元禄の鳥居 元禄十六
 
寛永六
天狗神社・雷電神社・琴平神社 合祀記念石碑
中央辺りに鎭座

 

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