平出神社

[ひらいで神社]

栃木県宇都宮市平出町3848

主祭神:別雷之大神(加茂別雷神) 配神:譽田別命・大山祇命・猿田彦命・素盞嗚命・伊弉諾命・少彦名命・大物主命・火産霊命・水速女命・菅原道真公
上の写真は一の鳥居。二の鳥居脇にアルミ?製「平出雷電神社の由来」
別に石版の昭和十一年1936「雷電平出神社由来」
仁和二年886創建の古社。応仁の乱で廃頽した社殿を正徳年間1711-16に再建。天保五年1834現在の社殿を再建。維新直前の元治二年1865に「雷電宮」と改称。さらに維新に際し「平出神社」と改称。明治三十七年1904に再改築,昭和63年1988に大改修を行なった。
社号標は数文字削ってあり,「平出神社」。正式名称は「平出神社」で雷電を前後いずれかにつけて「平出雷電神社」「雷電平出神社」また「雷電神社」と呼ばれる。 天保十一年1840石燈籠。
本殿左手に石祠と石塔が計13基並んでいる。左端に「明和三年1766・青面金剛塔」,右端に「二十三夜塔」。
石宮は分かるもので「椿神社」「廣瀬神社」「水神社」「大杉神社」「帰国神社」2社,「琴平神社」「稲荷神社」「道祖神社」など。
神門左手に「金精神社」と「扁額絵馬」を納めた建物があるが中に入れない。
例祭:旧暦2月23日 269坪
*『下野神社沿革史』五巻-8丁(明治三十五年1902刊)
河内郡平石村大字上平出字上野鎮座 村社 平出神社 祭神別雷神 建物本社間口三間奥行二間 拜殿間口四間奥行二間 末社二社 石華表二基 神樂殿一棟 氏子百二十六戸 社掌水沼敬三郎 渡邊?造同村同大字住
本社創立年月遼遠にして詳ならす 往古は雷電宮と稱し衆庶崇敬の社にして今に毎月廿三日には詣するもの多く社傍に清水あり神水と云ふ 水清く澄みて如何なる旱魃にも涸ことなし 社域八百九坪高燥の地に在り石磴を躋ること四十一階なり 境内には古松老杉及ひ櫻木あり 叉前の祠掌鈴木重平の献したる石の奇燈籠ありて風韻を添ひ景趣頗る幽邃なり 本社は明治維新の際舊號を改めて平出神社と稱し村社に列せらる
昭和十一年由来書
一の鳥居脇 二の鳥居脇
神門
拝殿前
平出神社 拝殿内も平出神社
奉納扁額絵馬殿 扁額絵馬の由来
平出神社社務所 沿革誌記載の燈籠
城守稲荷神社

城守稲荷神社

[しろもりいなり神社]

栃木県宇都宮市平出町3848

主祭神:宇迦之御魂神(倉稲魂命)
もとは宇都宮城本丸に鎮座していたが,昭和44年1969にこの地に遷宮。詳しくは解説写真を。
なお同名の神社が市内の八幡山公園東斜面に鎮座している。
大杉神社

大杉神社

[おおすぎ神社]

栃木県宇都宮市平出町4074

主祭神:大杉大明神阿波神
下記三峯神社の真北に位置する。東と南に田園が広がる。免の内公民館脇に6段の石階があり,明治二十五年1892の石宮が鎮座。その左に保存されているのは以前の本殿かもしれない。本殿右手に石祠三基。
左手のお堂に免ノ内滝地蔵。解説板の写真を。
昭和36年1961土地改良事業「竣工記念」碑。
本殿
明治二十五壬辰年1892
竣工記念 滝地蔵 解説板書
免の内公民館
八幡神社

八幡神社

[はちまん神社]

栃木県宇都宮市平出町684

主祭神:譽田別命
境内社:稲荷神社・雷電神社
柳田街道から少し北に入った田園に鎮座。八角柱の石鳥居の奥に石祠が三基。石燈籠四基。
鳥居左手に石祠四基,天明二年1782地蔵尊,六つ手観音?,覆屋に十九夜塔が並ぶ。
天下泰平・五穀豊穰祈願の札が梵天様の飾りとともに杉に結わえつけられている。
中平出公民館が脇に。
三峯神社

三峯神社

[みつみね神社]

栃木県宇都宮市平出町4146

柳田街道沿いの森に鎮座。東に田園が広がる。少し見つけにくいが,東側に廻ると用水越しに石段が見える。慎重に用水を渡ると石段がきちんと造営されている。残念ながら木製鳥居は倒れてしまったが,額が残っていた。
三峯神社は宇都宮では珍しい社号で中心部に三社とここを合わせて4社のみ。秩父市三峯より勧請したのだろう。推定祭神は伊弉諾命・伊弉冊命。詳細不明。

見落としそうだ 倒れてしまった鳥居
鳥居前の用水
鷲子神社

鷲子神社

[とりのこ神社]

栃木県宇都宮市平出町5563

主祭神:天日鷲命[あめのひわし]
境内社:大杉神社(大国主命)・稲荷神社・八坂神社
平成14年2002の石鳥居前に田植えの終えた水田が広がる。
言い伝えによると,江戸初期の元和六年1620頃に,このあたりを開拓した孫兵衛,与兵衛,萬右衛門等が創建した。初期に「鷲子神社」と称し,寛政二年1790頃から社殿を大きくし,鳥居を建て,氏子が幟旗を奉納するなどして崇敬を受け「鷲子大権現」と改称する。維新に際し,大権現は禁じられたので社号を元の「鷲子神社」に戻す。明治二十一年1888拝殿を新築し,大正八年1919神庫を新築。
社殿左手に昭和十一年1936参道改修記念碑,男體山,石宮七基が水田を背に並ぶ。
道路脇に多数の石塔が並んでいる。その左手のお堂には嘉永五壬子年1852二月吉日の十九夜さま。明治三十五年1902の台風で倒壊するまで日待舎があり,毎年,日待祭祀を行っていた。
狛犬は昭和十一年1936石工髙橋伊之吉。
例祭:10月17日 271坪
稲荷神社

稲荷神社

[いなり神社]

栃木県宇都宮市平出町1986

主祭神:倉稲魂命
鷲子神社の西,平石北小学校と宇都宮テクノ街道の中間に広がる田園地帯に鎮座。周囲は水田。御祭神は倉稲魂命以外に考えられないシチュエーション。
鳥居と石燈籠は新しい。社殿はかろうじて立っているといったあやうい状態。
ここには三角点が設置されている。
琴平神社

琴平神社

[ことひら神社]

栃木県宇都宮市平出町2181

主祭神:大物主命
明治三十年1897石鳥居は足下が補強されている。石燈籠が一対あり,石祠が七基並んでいる。いちばん大きい石宮が琴平神社。地元では[こんぴらさん]。その左に「天保十二年1841奉供養水神宮・廣町組中」。
北側に広町生活共同館。
すぐ北の田の中に八幡宮。
八幡宮

八幡宮

[はちまんぐう]

栃木県宇都宮市平出町1986

主祭神:譽田別命
広町生活共同館北の田の中に鎮座。上記琴平神社から目視できる距離。氏子の方に案内していただきました。感謝。
大震災の被害を被り,石鳥居が倒壊してしまった。欅の巨木も枝が折れ,石宮は一時的にもとあったところの左隣に遷座している。コンクリートを流し込む鉄枠が途中までできている。将来,きちんと土台をつくり,お祀りする。
天満宮

天満宮

[てんまんぐう]

栃木県宇都宮市平出町2874

祭神:菅原道真公
鳥居はなく,水田を背に建つトタン葺き社は内部が二つに分かれている。左が本殿で,右に神輿が収納されている。
本殿上部の板書に,かろうじて「天満宮」の文字が読める。
西側水田を背に石燈籠・石塔がずらりと並ぶ。社殿右手にも石祠一基。いずれも文字はかすれて年号は読み取れない。「庚申」「己巳」が読める。己はハングルkɯnに見えるが漢字である。このページ後半掲載の氏神社にも己巳供養塔があった。
境内に「鶉内生活共同館」「鶉内農業機械共同利用組合格納庫」
三角点
中央に鎮座
星宮神社

星宮神社

[ほしのみや神社]

栃木県宇都宮市平出町X

個人宅にあるため参拝は御遠慮ください。
祭神:磐裂命・根裂命
星宮神社の鞘堂に石鳥居があり,左手にもお堂がある。現在は鳥居方向からは入れない。個人のお宅の星宮神社は珍しいので,特別に撮影させていただきました。感謝。
琴平神社

琴平神社

[ことひら神社]

栃木県宇都宮市平出町3100

主祭神:大物主命 境内社:三峯神社
避来で工業団地の北東のはずれの段丘境目に鎮座。東は鬼怒川まで水田が広がる。石段を上ると真新しい石燈籠と石祠二基。
大きい方が琴平神社で「金刀比羅宮」の神札が見える。小さい祠には「三峯神社」神札。
石鳥居は昭和38年1963。
道路沿いのお堂には不動尊木彫。火炎,表情ともハイレベル。
氏神社

氏神社

[うじがみ社]

栃木県宇都宮市平出町1812&2273

鳥居は二〇〇五年七月吉日と新しい。西暦で刻まれると分かりやすい。数百年後に刻字が読みにくくなったときのために干支も刻まれれば完璧。神社を回っていて,石に刻まれた文字も50年で見えなくなるものもけっこう多い。干支があると情報が多い分大いに年号推定の助けになる。
「氏神社」というのははじめて見た。付近にもうひとつ見つけたので流行するのか。
すぐ北の2273番地のお宅の鳥居は平成二十二年と元号で刻まれた。すぐ前にある石塔に「己巳供養塔・上平出村廣町講中」「文化六己巳天1809」,「巳待供養塔」などの文字。
水霊神
200年前の石塔
不明社

不明社

[?]

栃木県宇都宮市平出町2336

消防団平石分団第12部がとなりにある。栃木県の場合,公民館か消防団分団のとなりに神社があることが多いので寄ってみた。もちろん神社の境内が共有地なので公民館を作りやすいためである。
となりのお宅の氏神さま
●平石村 *『下野神社沿革誌』明治三十五年1902
本村は石井,上下平出,柳田,小原新田,峰及ひ上越戸新田の舊七村を合せて一の自治區となす 其地勢平坦にして地味叉可なり 風俗朴直にして勤勉の風あり 村民概ね農耕を業とし叉鬼怒川沿岸の地方は漁業及ひ舟乗業を營むもの少からず
徃時は舊各村とも宇都宮藩の領地にして同一の支配を受けしか維新后宇都宮縣の管轄となり第二大區二小區及ひ三小區に分れ次て栃木縣支配となり或は合し或は分離し明治十八年に至り二戸長役塲に分屬するに至れり 而して町村制實施に當り合併して平石の一村となれり
本村には村社七社ありて其氏子數四百三十餘戸を有せり

 

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