荒橿神社

[あらかし神社]

真岡市・八木岡273

主祭神:事代主命 境内社:皇大神宮・琴平神社・稲荷神社・八坂神社・大杉神社・竃神社
元文に入って焼失したため由緒等も失われる。元文三年1738再建。その後安永三年1774にも再建。『栃木県神社誌』平成18年版に康永(北朝)二年1343九月に標ヶ原二荒神璽を勧請し鎮座とある。戸塚(八木岡)大明神から荒橿神社に改称。この経緯が由緒看板に書かれているが,創建は一年違い。『下野神社沿革誌』では創建不詳としている。看板の「当時,修行者が」の当時が焼失前なのか再建後なのか不明だ。康永が正式口伝なら延喜式には記録されない。式内社であれば戸塚大明神と名乗ることもなかっただろう。
平成十一年に本殿上屋と拝殿を改修し,本殿の彩色復元を行う。美しい本殿が再現され,市の文化財指定を受けた。平成九年石製両部鳥居を建立するも震災で倒壊,柱が保存され,平成二十六年に木製鳥居が再建された。
社殿左手の覆屋内に木製祠が6社並んでいる。となりに神庫。
祭日:11月9日
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 巻六・6丁
芳賀郡中村大字八木岡字御宮鎭座 村社 荒橿神社 祭神 事代主命 建物本社間口五尺奥行九尺 拜殿間口三間奥行二間 華表一基 末社六社 氏子四十四戸 社掌細島幸重仝住所
本社創立遼遠にして不詳 再築は元文三年1738二月二十二日なり 社域五百二十坪平坦の地に古杉森々として繁茂し幽静にして雅致あり 神主は細島家往古より奉仕せり
平成九年鳥居額
正一位荒橿大明神
金網越しに本殿 鮮やかな着色
境内社覆屋
神庫
 
平成12年建立 旧鳥居柱
星宮神社

星宮神社

[ほしのみや神社]

真岡市・東大島1665

主祭神:瓊瓊杵命・市杵嶋姫命・木花咲耶姫神・倉稲魂命 配神:建御名方命・大雷神・迦具土命
明治三十九年1906東原に鎮座した星宮神社には境内社稲荷神社があった。明治四十四年1911磯山山麓に鎮座した浅間神社,諏訪神社,厳島神社,稲荷神社を併合。同年,雷電社が大塚の稲荷神社と愛宕神社を併合。これらをすべて合祀して大正七年19181月20日に現在地に移転。もともとの星宮神社の創建は寛政二年1790。
星宮神社本殿の右に雷電社,左に諏訪神社を祀っている。
4月29日の大杉祭と7月20日の八坂祭にはお山入り神事。祇園祭の神輿渡御では村内四方で辻固めを行う。
昭和三年1928石鳥居。拜殿額に「御社殿造替紀年・平成二十五年十一月三日」
平成十一年手水石。
社殿左手奥に境内社・石塔が並んでいる。覆屋内に貴重な「寛文九己酉1669地蔵尊」
祭日:4月19日/11月10日
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 巻六・13丁
芳賀郡山前村大字東大島字間宮鎭座 無格社 星宮神社 祭神 天津瓊々杵命 祭日陰暦九月十三日 建物本社間口四尺奥行仝 華表一基 信徒百餘戸 社掌高松文庫仝村仝大字住 本社創立不詳 社域百七十三坪平坦の地に在り
本殿
神楽殿 神楽殿
手水石 右手
右手に巨岩 左手
公民館の看板
稲荷神社

稲荷神社

[いなり神社]

真岡市・東大島1378-3

主祭神:倉稲魂命
上記星宮神社の付近の東大島公民館に「東大島歴史散歩」看板が掲げてあり,9番に紹介されているのをたよりに探してみた。
嘉永七年1854二月初午創建。用水の脇に朱色銕鳥居が立ち,石祠が祀られている。神璽は全部読めないが「○福の生○即成」か。小ぶりのキツネ一対がぴたっとお守りしている。左手のお堂に地蔵尊。
すぐ右手に用水
狛犬 左手にお堂
お堂内
星宮鹿島神社

星宮鹿島両神社

[ほしのみやかしまりょう神社]

真岡市・東沼615-1

主祭神:武甕槌神・磐裂神・根裂神・経津主神 配神:倉稲魂神・応神天皇
創建不詳ながら宝暦四年1754に拝殿を造り替え,寛保三年1743,明和七年1770,慶応四年1868の棟札が残っている。
文化十年1813頃は虚空蔵尊の星宮と鹿島二社があったが,いつのころからか合併して星宮神社と称した。『栃木県神社誌』昭和39年版では「星宮神社」で掲載されたが,平成18年版では「星宮鹿島神社」で収録され,現在の社号標は「星乃宮/鹿嶋両神社」,拝殿額は「乃」なし「山」つき嶋字の「星宮鹿嶋両神社」
拝殿内を見ると「昭和九年1934虚空蔵菩薩」「昭和廿二年1947鹿嶋神社」年代不明の「鹿嶋神社」額があった。改称後も武甕槌神の信奉者が鹿嶋神社額を奉納したのだろう。
平成元年に建立された「星宮/鹿島両社境内模様替記念碑」に,東沼小学校校庭と境内とは共存していたが,昭和五十七年1982九月六日に祭礼・参拝の適地,東沼小学校の南隣りに遷座したこと,明治四十三年1910に八幡宮と稲荷神社を合祀し,社名を星宮神社としたことが書かれている。この記念碑の18年後までには再び鹿島を社号につけるようになっている。
明治二十九年1896石鳥居。明治三十五年1902旗杭。
例祭:9月6日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
芳賀郡 鹿島大明神・星宮大明神・山王大権現 東沼和田 長命寺
鳥居脇 拝殿額
拝殿内 境内模様替記念碑
本殿 手水舎
境内左手 覆屋内 境内右手
伊勢崎の神社

伊勢崎の神社

[?神社]

真岡市・伊勢崎365-2

伊勢崎交差点の西の森の南端,316号線沿いに鎮座。文字はない。詳しいことは不明。合格祈願の五角絵馬が奉納されているので,天満宮の可能性がある。
あるいは明治期に記録された伊勢崎の星宮が見つからないので,ここかもしれない。
同じ森の西端の西真岡第二保育園第二駐車場に明治二十五年1892南無阿弥陀佛。 【参考】*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 六巻-6丁
芳賀郡中村大字伊勢崎字星宮林鎭座 村社 星宮神社 祭神磐裂神根裂神 建物本社三尺四方 拝殿九尺四方 華表一基 氏子七戸惣代二員
本社創建不詳 再建延享二年1745にして明治六年村社に列せらる 社域八十八坪淸洒の地に在り
本殿扉 本殿屋根
五角絵馬 右手に二基
 
石塀を左に入る
高勢町の神社

高勢町の神社

[?神社]

真岡市・高勢町3丁目123-24

上記伊勢崎の神社の真北400mほどの森の西端に鎮座。石祠一基。文政八乙酉年1825の二十三夜碑。詳細不明。
 
   

 

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