熊野女體神社

[くまのにょたい神社]

真岡市・台町2480

主祭神:伊弉冊命 境内社:八坂神社(素盞嗚命)・千勝神社(猿田彦命)・大杉神社(大山祇命)・粟島神社(少彦名命)
天正年間1573~92の創建。真岡城南端の守護神として二十三代城主芳賀伊賀守高継が熊野権現を勧請して創建。
明治三十四年1901大前神社氏子部内神社明細帳に「熊野神社」として記録され,大正十四年1925に「熊野女體神社」と改称。相殿にも境内社にも女体にかかわるものはなかったので,熊野三所権現の第一殿御祭神である熊野夫須美大神=伊弉冊命=千手観音=女形から女体を加えたと思うが,90年以上前のことなのでその理由は分からない。
境内の由緒沿革では第十五代城主高貞公が最初に真岡城を築いたところから,貞和(北朝)三年1347創建説をとっている(看板中段)。城を堅固に大改修したのが二十三代高継公なので『栃木県神社誌』平成18年版は天正年間創建としている。
現在の本殿は文政七年1824,拝殿は天保十五年1844の造営。
すぐ西脇を流れる行屋川が五行川に合流する手前。鳥居に続く橋の名は女体橋。南隣りは芳賀赤十字病院。
例祭:2月19日,四月19-20日,7月31日,11月24日
このページで紹介する14社は市役所を中心にした街中に鎮座するが,古い文献には一切記録されていない。『栃木県神社誌』昭和39年版で14社中,当社と萩田稲荷,出世稲荷の3社がやっと掲載された。したがって詳細不詳ばかりなのはご勘弁ください。
右に行くと行屋川 女体山
女体山 本殿
境内社四社
由緒前半 由緒後半
ここからも入れる 行屋川,女体橋
  

白山神社

[はくさん神社]

真岡市・田町3-19

主祭神:白山比咩命
詳細不詳。熊野女體神社から女体橋を渡って右折してほどなく左手に鳥居が見える。行屋川が五行川に合流する洲にあたる一に鎮座。
覆屋内は見えない構造。昭和六十一年1986石鳥居。
五行川越し中央に見える
  

五社神社

[ごしゃ神社]

真岡市・田町1794

詳細不詳。覆屋内に中央一社が大きい五連の木製祠が祀られている。
平成二十三年五社神社幟寄附芳名板書。 祭日:10月28日
  五社
 
  

愛宕神社

[あたご神社]

真岡市・荒町1030

主祭神:火産霊命・迦玖(<軻遇)突智命 境内社:八坂神社・天満宮
宝永年間1704~11の創建。詳しくは由緒沿革写真を。
拝殿内正面の額は「愛宕山」,左手に文政の奉納額,動物のレリーフ?
平成九年石鳥居左手に「愛宕神社山車会館新築記念碑・平成九年」
拝殿手前右手のT型の燈明は「御鎮座参百年御本宮参拝記念・平成十六年」,狛犬も同年奉納。
社殿左手奥に「二十三夜供養・天保五甲午年1834」と「南無阿弥陀佛・慶応二丙寅天1866」
祭日:3月23日 7月23日
  愛宕山 愛宕山額
文政の額 由緒
山車会館新築記念碑
地蔵尊 右:天保五甲午年1834 昭和九年1934
社殿裏手 裏から
表通り方向 整備された広場
  

愛宕神社

[あたご神社]

真岡市・台町2334

主祭神:火産霊命
真岡駅から北東すぐの住宅街に鎮座。
くわしいことは分からない。石碑,石塔などは見つからなかった。
 
本殿
 
  御神木があった
  

本城稲荷神社

[ほんじょういなり神社]

真岡市・ 台町4167

主祭神:倉稲魂命
真岡城二十三代城主芳賀伊賀守高継が城の鬼門除けとして御本丸に創建。城山稲荷とも呼ばれた。境内を真岡小学校に提供することになり,大正五,六年1916-17に現在の城山公園に遷宮した。
天気稲荷,雨除け稲荷として信仰を集め,真岡の夏祭りの前に,ここで「お天気まつり」が行われる。
大震災で被害をうけ,しばらく大前神社に仮住まいをしていたが平成二十六年六月二十九日夕刻に新築なったお宮に帰還した。
現在の本殿の位置がもともとの公園の高さだったが,震災復旧工事で周囲は掘り下げられた。
詳しくは,反射光で読みにくいが,解説の写真をご覧ください。横に長いので三分割で。
  本殿
棟札
由緒1 由緒2 由緒3
  方位盤
  真岡小を見下ろす
  隣りの忠魂碑
  

守鐡社

[しゅてつしゃ]

真岡市・台町2437

明治四十五年1912に開通した真岡鉄道を施設する際に取り壊した熊野,稲荷,八幡宮三社を合祀して真岡駅前に守鐡社として再建した。
昭和五十六年社号標。1981平成二十四年石鳥居。鳥居脇に勤続の解説板が石の土台にはめ込まれている。 祭日:4月10日
  解説板
 
  右:真岡駅
  

稲荷神社

[いなり神社]

真岡市・荒町5236

主祭神:倉稲魂命 境内社:皇大神宮 琴平神社
荒町郵便局となり。
永禄年間1558~70横町に創建。その後縦町通り辻に遷宮。宝永年間1704~11皇大神宮を奉祭。江戸末期に真岡街中が大火に見舞われるも,皇大神宮のところで鎮火したため火伏せの神として崇敬される。昭和三十年1955区画整理により現在地に遷宮,皇大神宮は境内社とする。
昭和七年1932一の鳥居,大正五年1916二の鳥居。 祭日:旧暦2月初午日
  稲荷大明神
本殿
道路はさんで五行川 公園の一画
  

むつみ稲荷神社

[むつみいなり神社]

真岡市・荒町5197-3

主祭神:倉稲魂命
栃木県庁芳賀庁舎の駐車場に鎮座。昭和七年1932に真岡税務署の増改築の際に昔からあったわら造りの社殿を撤去したところ厄災に見舞われ、神の怒りにふれたかと反省し昭和十年1935現在地に社殿を造営して庁舎の守護とした。
2024年2月に再訪したところ由緒看板が立てられていた。
右手に真岡市古木・名木のユリノキ。
祭日:4月第二月曜日
由緒 社号標 本殿
覆屋額 ユリノキ
  庁舎のガラス
  

出世稲荷神社

[しゅっせいなり神社]

真岡市・荒町3-22-2

主祭神:倉稲魂命
永禄年間1558~70の創建。出生稲荷と呼ばれたこともあったが,大正年間に出世稲荷神社と称するようになった。
拝殿内右手に昭和59年1984旭町屋台製作寄附御芳名額。拝殿内左手に同年拝殿その他の建設寄附御芳名額。
小さい方の狛犬は昭和三十二年1957。道路沿いに多数の石塔。荒澤大聖不動明王,天狗王狗三社大權現,飯綱大明神,明治二十八年1895聖徳太子,昭和六年1931庚申塔。
鳥居左手に芭蕉句碑。鞍や根が見えるがほとんど読めない。「鞍壺に小坊主乗るや大根引」(炭俵収録)
祭日:2月初午日 赤飯とシモツカレを奉納。大前神社太々神楽奉納。万灯神輿・屋台を繰り出す。
  由緒
  本殿
  芭蕉句碑
 
  創建四五〇年記念植樹碑
歩道から
 
  

萩田稲荷神社

[はぎたいなり神社]

真岡市・荒町2-16-27

主祭神:倉稲魂命 境内社:琴平神社
北真岡駅のすぐ西に鎮座。
大正四年1915石鳥居が民家に接しているので正面から撮影すると鳥居が途切れてしまう。入口の地蔵尊脇に昭和55年1980萩田稲荷神社新築記念碑。平成十五年萩田夕ヶ内鎮座・稲荷神社祝参百年大祭碑。
本殿左手に馬頭観世音,庚申塔,石祠。
拝殿内に大前神社宮司謹書の琴平神社額がある。相殿または境内社だろう。 祭日:2月初午日
 
  琴平神社額
  地藏尊
■大日堂
北真岡駅から線路越しに大日堂が見える。国土地理院地図に神社マークが付いているが神社ではなく,両部山大日堂。万治元年1658の創建。享保元年1716六十六部供養塔,寛政四年1792二十三夜供養塔。
 
真岡鉄道線路越しに
  

八幡宮

[はちまんぐう]

真岡市・寺久保1-2-15

主祭神:譽田別命
真岡工業高校の校庭南隣りに鎮座。
昭和二十一年1946旗杭。昭和三十六年1961狛犬。本殿前石段は平成十八年奉納。
水田を見下ろす高台に鎮座。真岡鉄道が通るのが見える。詳細不詳。
  八幡宮
本殿 八幡宮額
昭和三十六年1961狛犬 八幡宮
左手に真岡工高弓道場
 
  石段手前にお堂 お堂内
  

熊野神社

[くまの神社]

真岡市・並木町4-3-5

主祭神:
真岡工業高校の南の住宅街に鎮座。覆屋と社務所がひとつになったような造り。格子の一桝が開けてあり,本殿を拝むことができる。木製祠が祀られている。境内社も一社見える。文字を示す石塔などはない。詳細不詳。
祭日:月日
  本殿
 
  

愛宕神社

[あたご神社]

真岡市・並木町2-1-13

主祭神:火産霊命・菅原道真公
真岡高校のすぐ北に鎮座。平成二十四年石鳥居に「愛宕神社天満宮氏子一同」
奉納額の右から二枚目は「愛宕神社」,その左の古い額は「愛宕神社/天神宮」。二社祀ってある。ここでは鳥居額にしたがって愛宕神社で掲載しておく。
鳥居左右に弘化四年1847二十三夜供養塔,萬延元年1860庚申塔。
本殿左手裏に寛政十一年1799,寛政十二年1800石塔,大正六年1917勝善神。
天満宮額も
弘化四年1847
萬延元年1860
寛政十一年1799など
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