岩崎神社

[いわさき神社]

日光市・岩崎526

主祭神:磐裂命・経津主命 境内社:稲荷神社
旧地名:今市市・岩崎宮ノ下
長享年間1487~89に下総国の香取神宮より御分霊を勧請して創建。貞享元年1684の社殿修復の棟札が保存されている。
300年ほど前までは宮小路の奥山に鎮座するも,享保十一年1726現在地に遷宮。江戸期には星宮大明神と称したが,維新に際して岩崎神社と改称。
二の鳥居手前に天保十一庚子年1840石燈籠。昭和43年1968狛犬。
本殿右手奥に平成二年1990新築の稲荷神社。風格のある石鳥居は金帯で修復されていて文字が隠れている部分があるが「寛文十三歳癸丑1673」の貴重品。もともとここは稲荷神社の境内で,鳥居建立の半世紀後に星宮が遷座してきた。境内には巨樹が何本も聳えている。
鳥居右手の石に「嘉永三庚戌1850天照ハ御日月星乃大御神・ゑ美須ハ國土乃蒼生」
70号大谷街道沿い,文挾に向かって右手に鳥居が見える。この道は東に行けば大谷を経て宇都宮駅まで直線でつながっている。
祭日:1月7日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 正一位星宮大明神 岩崎 徳正院
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻3-13丁
上都賀郡落合村大字岩崎鎭座 村社 岩崎神社 祭神 磐裂命・根裂命 建物本社間口三間半奥行二間半 末社一社 華表一基 氏子百七十二戸 社掌田邊上豐同村同大字住
本社は長享年中1487~1489の創立にして再建は貞享元年1684なり 社域一千百五十一坪平坦の地にして古杉老檜森々と繁茂し中央に本社あり 境内幽靜にして愛すへし
一の鳥居 90度折れる 二の鳥居
二の鳥居 右手
昭和43年1968狛犬
手水石の龍 拝殿右手
稲荷神社鳥居 稲荷神社 古そうな鳥居
額は読めない 持ちこたえて欲しい
寛文十三年1673 二月吉日 稲荷神社手水石
嘉永三庚戌1850 さらに右手に一基
広い境内 社務所 巨木
駐車場脇に 太い木 社務所前の巨樹
鎮座の杜
白石

白石神社

[しらいし神社]

日光市・岩崎1798

主祭神:市杵島姫命 境内社:八坂大神・稲荷大神・山神
旧地名:今市市・岩崎
鳥居右手に縁起が刻まれているが,反射で読みにくいので,ここに紹介する。
「往古白石神社の奥深い内倉山古賀志から流れ出る白石川が一日三階に亘って悪水を流し諸人に難渋をかけたので村人は厳島弁天を遷し奉って祀ったところ其の難を免れることが出来たのでそれから後は白石大神と称え崇敬したという。これらまつわる伝説が今も語り継がれている」
社殿左手上部に大岩が見える。これが厳島弁天を祀った磐座で,例祭にはお供えをする。
創建年は不明だが,すでに明和二年1765には鎮座していた。
古い方の石燈籠に「白石大權現・明和二乙酉1765十月吉日」,新しい方は大正元年1912奉納。
石鳥居は平成一桁代の建立だが,すでに読めなくなっている。平成九年に社殿を新築しているので同年か。
鳥居右手の覆屋は手水舎で,明治四十五年1912奉納の縦長の手水石があり,旧鳥居額が保存されている。
70号大谷街道沿い,文挾に向かって右手に鳥居が見える。もう少し行くと岩崎神社。
例祭:1月28日
由緒
稲荷神社 明和二乙酉1765
左手上部に巨岩の磐座 注連縄が張られている 石段途中左手
石段途中右手 手水舎 旧鳥居額
明治四十五年1912奉納 平成九年か?読めない
琴平

琴平神社

[ことひら神社]

日光市・岩崎894

主祭神:大物主命
旧地名:今市市・岩崎
詳しいことは分からない。社殿が建つのみで,鳥居,灯籠等は見つからなかった。幸い額に「琴平神社」とあり社号は確認できた。国土地理院地図に神社マークが付いている。
70号大谷街道沿い,岩崎神社から文挾に向かってすぐ右手に。
道路から
鎮座の杜
厳島

厳島神社

[いつくしま神社]

日光市・岩崎

主祭神:市杵島姫命
旧地名:今市市・岩崎
岩崎観世音寺奥の院登り口の北斜め向かいに石祠が見える。以前は数本の太い樹木が生えていた。いまは杉一本と桜一本。
昭和四十三年1968十一月二十三日再建。お札に「斎主岩崎氏子中・天下泰平五穀豊饒氏子安全祈攸・遷宮斎主岩崎神社宮司…」の文字が読める。道路整備か何かの理由でさほど遠くないところから鎮座地を移動したのだろう。
 
三所

三所神社

[さんしょ神社]

日光市・ 小倉121

主祭神:大己貴命・事代主命・田心姫命  境内社:稲荷神社(豊受姫命) 境外社:星宮神社(大己貴命・事代主命・田心姫命 )
旧地名:今市市・小倉字中島
天明六年1786の行川大洪水で社殿とともに古文書も失われ,詳細は分からなくなってしまった。現行の本殿は嘉永三年1850造営。昭和十五年1940拝殿,幣殿,本殿上屋を新築。
本殿左手の朱色の祠は稲荷神社。本殿右手裏に円形に杭が打たれた神地があり中央に石が祀られている。残念ながら不明。
元文四年1739石燈籠。
左手の狛犬脇の杉の木に的が巻き付けられているのは例祭に行われる「弓取り童子」神事に使われたものかと思ったが,鬼の字を逆さに書いた的を射ぬくので,練習用?か。[日光市の指定文化財]参照。氏子の小学生男児に鬼の的を射ぬかせて悪魔を退散させる行事である。
昭和二十六年1951「境内地譲與記念碑」に「維新の改革に依り明治四年1871三所神社,星宮神社,御嶽神社境内地は政府に上地せられしが 昭和二十一年1946新憲法の精神に基き譲與の制度設けられたるにより仝年六月二十日大蔵省に出願し左記の通り夫々譲與を許可せられたり 茲に其の経過を記し此の碑を建つ」として「昭和25年12月3日 三所神社 落合村大字小倉字中島121外九五九坪二四 昭和24年9月24日 星宮神社同596番地二〇一坪三八 昭和24年11月25日 御嶽神社同780番地一七一坪〇二」と刻まれている。星宮神社は次に紹介する。御嶽神社は小ぶりの石宮があるはずだが,見つからなかった。
祭日:3月第二日曜日
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 3巻-14丁
上都賀郡落合村大字小倉鎭座 村社 三所神社 祭神 大己貴命 田心姫命 味耜高彦根命 建物本社間口二間半奥行三間半 拜殿間口三間奥行一間四尺 末社二社 氏子五十四戸
本社創立不詳 社域五百廿九坪を有し字中島に在り
石製両部鳥居
拝殿内 本殿
本殿 左手 右手
元文四年1739 左手
稲荷神社
右手 石が祀られている
境内地譲与記念碑
星宮神社

星宮神社

[ほしのみや神社]

日光市・小倉596

主祭神:磐裂命・根裂命・経津主命 境内社:社号不明の三社
推定長享年間1487~89の創立。天明六年1786の行川大洪水で社殿もろとも古記録も流失し詳細不明。
行川[なめがわ]右岸に鎮座。上記三所神社の境内地譲与記念碑にこの神社の名が刻まれている。
石燈籠一対のある境内社が行川を向いて鎮座。ほかに石宮二社。
祭日:11月15日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 正一位星宮大明神 小倉 正林寺

 

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