西澤神社

[にしざわ神社]

日光市・長畑1434

主祭神:大日孁貴命・日本武尊・建御名方命・経津主命・武甕槌命・大山祇命・天津兒屋根命
旧地名:今市市・長畑/上都賀郡落合村大字長畑字木之峯
創立等詳細不詳。文化五年1808には御祭神七柱を祀って「七所大明神」と称していた。維新前の安政五年1858にすでに「西澤神社」と改称していた。長畑は東沢と西沢に分かれていて,西沢に鎭座したため。
本殿解説看板を見ると文化五年創建と誤解されそうだが,ずっと遡る。拝殿前に「寛延三年1750」石燈籠,左手に「安永六丁1777」石燈籠がある。
鳥居が読めそうで見えない,まさか延宝二年1674ということはないだろう。
昭和31年1956氏子総代建立の西澤神社「境内地譲与記念碑」,607坪とある。
鳥居右手の平成二十四年朱色鳥居のあるお宮は稲荷神社。
例祭:1月13日
本殿解説板 左手奥に神輿庫
境内地譲与記念碑 安永六年1777
本殿
神殿狛犬
読めない鳥居 鳥居右手に稲荷神社
稲荷神社 稲荷神社 左:西澤神社
■社殿裏手,少し離れたところにお堂が建っている。木立にまぎれて見落しそうだが,「木峯山千手観世音」である。
お堂前の石燈籠にはくっきりと「享保九甲辰天1724」と刻まれている。
左手に石像がずらっと並んでいる。三猿の刻まれた六手観音など18基はある。丹念に読めば古い文字が見つかるかもしれない。離れたところの一基は「寛政十二年1800庚申塔」,他にも草に埋もれていそうだ。
こちらの境内には昭和31年信徒惣代1956建立の観音堂「境内地譲与記念碑」がある。こちらは一反一畝二三歩。
西澤神社から見た観音堂 入口
木峯山千手観世音
享保九年1724 石像多数
寛政十二年1800 埋もれている 境内地譲与記念碑
大宮

大宮神社

[おおみや神社]

日光市・長畑2695

主祭神:大己貴命・味耜高彦根命・田心姫命
旧地名:今市市・長畑/上都賀郡落合村大字長畑御宮平
宝亀四年773に日光二荒山神社より御分霊を勧請して創建,新宮,本宮,瀧尾と奉称していた。江戸期には新宮大権現と称したが維新前の安政五年1858すでに大宮神社と改称していて,万延元年には間に合わなかったようで大宮でなく新宮神社で記録された。
「天明元丑歳1781」石燈籠。石鳥居はほとんど読めないが,永九が見えるようなので石燈籠前年の安永九年1780かもしれない。
境内には多数の杉の巨木が生育していて,なかでも「大宮神社の太郎スギ」と呼ばれる古木は約580年,高さ45mの威容を誇って聳えている。間近に触れると樹齢はもう少しいっていそうな存在感。木肌も元気でまだまだいきそうだ。
長畑川左岸の丘陵の森林に鎮座。
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 新宮大権現 長畑 大門修理
*『下野掌覧』万延元年1860 都賀郡之部
新宮神社 長畑村鎮座 祭主大門氏ナリ
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 3巻-13丁
上都賀郡落合村大字長畑鎭座 村社 大宮神社 祭神 大己貴命・田心姫命・味耜高彦根命 建物本社間口二間奥行二間一尺 末社二社 氏子百三十四戸
本社創立不詳 社域七百九十八坪字御宮平の清洒の地に在り
天明元丑歳1781
本殿 神輿庫 年代物の神輿
太郎スギ 大杉神社になるか
すごい質量
杉皮が若々しい
そば畑が広がる
社号標 鎮座の杜

山神社

[やま神社]

日光市・長畑904

主祭神:大山祇命
旧地名:今市市・長畑/上都賀郡落合村大字長畑字中島
村おこしそば店の走り,長畑の三たてそばの前を西に少し行くと左手田んぼ越しに小さな鳥居が見える。脇を長畑川に合流する西沢川が流れる。
国土地理院地図に神社マークが付けられているが,とごにも記録が見つからないので,詳しいことは分からない。
三たてそば方向
ここを入る
御衛山神社

御衛山神社

[ごえいさん神社]

日光市・長畑3933

主祭神:豊城入彦命 <『栃木県神社誌』昭和39年版では「皇神等」だった 境内社:千勝神社
旧地名:今市市・長畑/上都賀郡落合村大字長畑
鶏鳴山頂上に鎮座。日光でなく宇都宮二荒山神社より豊城入彦命を勧請したと伝わる。創建年等くわしいことは分からない。
昭和24年1949の今市大地震の震源地は鶏鳴山付近とされている。
例祭:4月23日 4月20日過ぎの日曜日に梵天祭
[やまとそばの山日記・栃木百名山]に写真があります。