星宮

星宮神社

[ほしのみや神社]

日光市・矢野口393

天応二年782星宮大明神木札

主祭神:磐裂神・根裂神
なんと「天応二年782三月十五日奉勧請星宮大明神」の木札が現存するという(『栃木県神社誌』平成18年版)。 天応二年は勝道上人が男体山登頂に成功した年であり奥宮創祀と同年である。木札は1200年以上前に「星宮」と「大明神」が使われた証拠品である。現物でなくていいので写真をぜひ公開していただきたい。県内最古の星宮第一級資料である。他には鹿沼市上石川の根裂神社に「大同三年808/星宮大明神」と刻まれた玉石が保存されている。また宇都宮市福岡町の日枝神社には「大同二年九月十五日」と刻まれた石燈籠一対が残っている。
それだけでなく大同元年806,久寿二年1155,元文元年1736,宝暦五年1755,寛政七年1795,文化三年1806に改築している記録が残っている。天保元年1830に新築,安政二年1855,明治三年1870に改築。明治二十九年1896に現行の本殿を新築した。
下記の『下野神社沿革誌』記載の創立年はしたがって再建年となる。
創建の証拠が残っている希少神社で,県内屈指の古社である。
「宝暦十庚辰歳1760」石燈籠。
本殿右手裏に石段付きで石宮。本殿裏手に二十三夜二基,男體山,石祠四基が並ぶ。
例祭:11月23日
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 5巻-23丁
河内郡篠井村大字矢野口鎭座 村社 星宮神社 祭神 磐裂命 建物本社間口一間一尺奥行一間二尺 末社五社 氏子二十三戸 社掌手塚耕作同村同大字住
本社創立は大同元年806十一月十三日なり 社域一千百四十七坪を有す
『下野神社沿革誌』は最初の改築年を創建としている。『栃木県神社誌』昭和39年版には当社は収録されなかった。貴重な木札は近年に発見されたと思われる。重ねて公開をお願いします。
本殿
残念ながら年代不明
宝暦十庚辰歳1760
本殿右手奥
計七基
年代は読めなかった
三輪神社

三輪神社

[みわ神社]

日光市・塩野室町1054

主祭神:大物主命・田心姫命 境内社:大杉神社
旧地名:今市市・塩野室町/河内郡篠井村大字塩野室
横長の変わった形の手水石に「天保十四年1843・三輪神社」と刻んである。維新前に称号はすでに「神社」である。
手水舎に掲げられている「由来」に「赤倉神社(大杉神社)他六社」と書かれていて,赤倉神社=大杉神社だろうか。
本殿裏手に玉垣があり,石屋根の宮が安政五年1858の石燈籠付きで祀られている。氏子さんにお尋ねすると奥の院と呼んでいるとのこと。もともとの御本殿のようだ。
大正十三年1924甲子塔。
例祭:11月23日 7月27日大杉神社夏祭り
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 5巻-23丁
河内郡篠井村大字鹽野室鎭座 村社 三輪神社 祭神 大物主神 建物本社間口一間半奥行一間半 末社八社 氏子五十九戸
本社は字高野の淸地に在りて社域千百十四坪民有第二種に在り
【参項】以下の記録がある。
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 日光三社大権現 塩室 斎藤某
平成元年石鳥居
右手
手水舎 由緒 天保十四年1843・三輪神社
ガラス越しに本殿
奥の院
奥の院 鳥居くぐって左手
拝殿左手 本殿脇
鳥居跡
社務所兼集落センター 鎮座の杜
熊野

熊野神社

[くまの神社]

日光市・塩野室町1329

主祭神:速玉之男命か
旧地名:今市市・塩野室町/河内郡篠井村大字塩野室
創建等くわしいことは分からない。石燈籠に「文政七甲申年1824」と刻まれている。

熊野神社
文政七甲申年1824
立派な石屋根 鎮座の杜

 

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