鷲神社

[わし神社]

小山市・外城272

主祭神:大己貴命
配神:市杵嶋姫命・多岐津比賣命
天慶年間938~947藤原秀郷によって創建される。子供の風邪・百日咳など病平癒の神として信仰され,祭日に卵の授与と奉納がなされるので初酉が祭日となっている。
小山総合公園の東の南北に延びる丘陵の思川沿い頂上に鎮座。鷲城跡が残っている。道が分からず公園北端の,ほたるの館あたりから山に入ってみたところ鷲城の土塁,寅口の標識があり,横矢に小さな石祠があった。さらに進んでみると社殿。鳥居は東に250mほどにあり,車道がある。3846坪。
本殿左手に境内社二棟。左が愛宕神社,右に三社祀られており,左から熊野神社,八幡宮,水神社。他に雷電神社,三峯神社,耳治神社。平成5年1993境内社建立記念碑。
大正十五年1926,塩澤氏子一同建設の社殿改築費寄附芳名碑。昭和五十八年1983御本殿上屋新築記念碑。
古い方の手水石は明治元年1868石橋宿の髙橋氏奉納。
昭和十一年1936石燈籠
明治卅一年1898石鳥居。右手に不明の木製詞と石祠。左手に外城西入口より移築した享保十九甲寅年1734十六夜塔と享和二壬戌年1802十九夜塔。
例祭:12月初酉日
穂積村大字鹽澤は昭和三十年1955一部が外城になる。川入水神社と熊野権現があった。熊野は合祀されて境内社になった。川入水は不明,水神社か。
*『鹿沼聞書・下野神名帳』(1800年頃成立)
都賀郡 正一位 鷲大明神 外城 飯塚岩見
*『下野神社沿革誌』(明治三十六年1903刊)四巻69丁
下都賀郡穂積村大字鹽澤鎭座 村社 鷲神社 祭神 大己貴命
建物本社間口六尺奥行八尺 拜殿間口三間奥行二間 末社三社 氏子三十五戸
本社創建年月詳かならす 外城に在りて社域三千九百九十六坪の大境内を有す
由緒
背の高い本殿 左手奥に境内社
境内社建立記念碑
社殿改築費寄附芳名碑
御本殿上屋新築記念碑
鳥居方向
野仏の碑誌
社号標 鷲城跡解説
長い参道 鷲神社標識 手水舎が見えてくる
公園からの入口 ここから登る 横矢に石祠
虎口
公園方向 社殿が見えてくる
水神社

水神社

[すい神社]

栃木県小山市・塩沢960

主祭神:水速玉命
創建年不詳。杉の両部鳥居。567坪。
川入水神社だったか?
例祭:11月第三日曜日

星宮神社

星宮神社

[ほしのみや神社]

栃木県小山市・上国府塚738

主祭神:香々背男命 配神:大日孁貴命・倉稲魂命・火産霊命・伊耶那岐命・水速女命 境内社:大杉神社
創立年不詳。318坪。
例祭:10月1日 *『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻四-38丁
穂積村大字上國府塚鎭座 村社 星宮神社 祭神天之御中主命 祭日六月十三日八月十三日 建物本社間口一間四尺奥行一間四尺瓦葺 拜殿間口二間半奥行二間瓦葺 末社三社 石鳥居一基 木鳥居二基 寶物御鏡一個 錦旗一流 太刀一振 絹旗一流 氏子四十一戸惣代四員 社掌松本藤吉仝村仝大字二十二番地住
本社創建沿革等詳かならす 境内坪數三百四十九坪にして耕地の中に在りて老松古杉櫻木林立して翠色滴るか如く風色顛る幽邃なり 殊に馬塲の長さ三十間あり 入口に古藤の奇株あり花の盛りに此境に遊はゝ風致嫣然として愛すへし 亦此境より眸を放つて四方を眺望すれは西南に富岳西に大平晃石山信州の淺間岳東に筑波足尾加波の諸山北に黑髪高原那須岳を望む諄に眺望佳にして浩然の氣を養ふ風光の美之れに過ぎんや
国府神社

国府神社

[こう神社]

栃木県小山市・下国府塚654 しもこうづか

写真提供:Roku Jiiさん

主祭神:大日孁貴命 境内社:天満神社・稲荷神社・大杉神社
創建年不詳。大日権現と称した。古墳のように見えるが神社を建立するために塚を築いたもの。拝殿天井に着色絵。樹齢400年超の大ケヤキ。解説板の社号のルビは[こう]である。『栃木県神社誌』平成18年版では[こくふ]となっているが,地名も[こう]なので[こう]でいいだろう。447坪。
例祭:11月1日に近い日曜日
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻四-69丁
穂積村大字下國府塚鎭座 村社 國府神社 祭神大日靈貴神 建物本社二間四方 末社二社 氏子六十戸
本社創立不詳 社域四百八十四坪にして宇國府に在り
拝殿内
本殿
天満宮
稲荷神社 大杉神社
ケヤキ解説
愛宕神社

愛宕神社

[あたご神社]

栃木県小山市・下国府塚761

主祭神:火産霊命 境内社:雷電神社
創建年不詳。樹齢300年超のケヤキ。123坪。
例祭:11月1日に近い日曜日,上記国府神社の大祭と同日
愛宕神社

愛宕神社

[あたご神社]

栃木県小山市・上石塚1

主祭神:火産霊命
創建年不詳。朱雀天皇から藤原秀郷が賜った観音像があった。それを引継いで念持仏とした小山氏の滅亡で長らく行方不明だったが,現在地の堀から発見されたので観音堂を建てて祀った。
ここからの社伝は難解だが,愛宕神社は現在字愛宕にあたる福富にあり,観音堂は康正元年1455に東南の字本郷に下野守持政が遷した,ということだろうか。観音堂は,現在「高橋山観音等覚院」内にある。あるいは同年に愛宕神社を創建するにあたり小山下野判官泰朝が観音堂を遷したのかもしれない。415坪。
例祭:11月23日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 火神宮愛宕大権現 無量寺
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻四-68丁
穂積村大字上石塚鎭座 村社愛宕神社 祭神火產靈神 本社間口五尺奥行八尺 拜殿間口二間半奥行九尺 氏子五十五戸 本社創建年月詳ならす 社域三百四坪を有し字愛宕に在り
神社

大杉神社

[おおすぎ神社]

栃木県小山市・上石塚964

主祭神:大山祇命か
詳しいことは分からない。
稲荷神社

稲荷神社

[いなり神社]

栃木県小山市・石の上811

主祭神:倉稲魂命
詳しいことは分からない。274坪。
例祭:旧暦10月29日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 正一位 稲荷大明神 観音寺
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻四-
穂積村大字石上鎭座 村社 稻荷神社 祭神稻倉魂命 建物本社九尺四方 拜殿間口二間半奥行二間 末社四社 氏子五十戸 本社創立不詳 社域二百六十二坪にして宇中坪前に在り
田神社

田神社

[た神社]

栃木県小山市・萩島205

主祭神:倉稲魂命
創建年不詳ながら正徳二年1712再建。182坪。
例祭:11月19日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 田神大明神 萩島 大生時
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻四-68丁
穂積村大字萩島鎭座 村社田神社 祭神稻倉魂神 本社九尺四方 末社一社 氏子十九戸
本社は字塚越に在りて社域百八十八坪を有せり
星宮神社

星宮神社

[ほしのみや神社]

栃木県小山市・下石塚716

主祭神:香々背男命 配神:譽田別命 境内社:住吉神社・天満宮・八幡宮・稲荷神社
建武(南朝)元年1334小山秀朝が館の鎮護として創建。474坪。
例祭:11月19日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 星宮大明神 石塚 正泉寺
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻四-
穂積村大字下石塚鎭座 村社 星宮神社 祭神香々背男命 譽田別命 本社間口二間奥行三間 末社一社 氏子三十九戸
本社勸請由緒詳かならす 社域二百九十七坪にして宇屋宮裏に在り
稲荷神社

稲荷神社

[いなり神社]

栃木県小山市・間中1369

主祭神:倉稲魂命 配神:木花咲耶姫命・火産霊命 境内社:神明・天満・須賀神社
本社創立年月不祥。宝永五年1708に神祇官領長上より正一位稲荷大明神の称号を賜っているので,それ以前の創建。正徳五年1715造営の本殿。1575坪。 明治四十年1907,愛宕神社と浅間神社を合祀。
例祭:12月10日に近い日曜日
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻四-
穂積村大字間中鎭座 村社稻荷神社 祭神稻倉魂命 建物 本社三尺四方 拜殿間口三間半奥行二間 末社三社 氏子九十三戸
本社創立年月不詳 社域一千四百廿七坪を有し字宿並に在りて明治五年1872郷社と定めらる 仝十年八月村社に列せらる
熊野神社

熊野神社

[くまの神社]

栃木県小山市・大行寺244

主祭神:伊耶那岐命 配神:菅原道真公・月読命 境内社:千勝神社
創建年不詳。宝永六年1709再建の記録が残っている。473坪。
例祭:11月23日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 知貿多大明神 大行寺
都賀郡 三峰大明神 小山 大行寺
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻四-
穂積村大字大行寺鎭座 村社 熊野神社 祭神伊耶那岐命 本社間口一間一尺奥行一尺四尺 末社三社 氏子六十六戸
本社は宝永六年1709十一月の再建にして社域四百六十七坪を有し字本郷に在り

穂積村 *『下野神社沿革誌』明治三十六年1902 4巻68丁
本村は上下國府塚,上下石塚,大行寺,萩島,石ノ上,鹽澤,間中の舊九村よりなれり 幅員東西一里餘南北一里二十三町各部落を分つも四隣相寄の狀あり 本村は佐野街道栃木街道に當り其他里道連絡し交通便なり 地勢平坦にして田圃多く思川は大行寺外四部落を經流し村民惇厚にして能く農業に従事し一般勤勉の風あり
舊各村沿革に付ては徃時は各々其領主を異にするも維新後共に第三大區八小區となり又一戸長役塲の管する所となり次て今の一村とはなりぬ
本村には村社九社氏子數四酉五十余戸人口三千三百余人を有す

 

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