須賀神社

[すが神社]

栃木県小山市・宮本町1-2-4

旧地名:小山市大字小山
主祭神:素盞嗚命 配神:素盞嗚命・大己貴命・譽田別命
境内社:神明・八雲神社・稲荷神社・天満宮・三峯神社・蘇民神社・足尾神社・工祖神社・浅間神社・小徳嶽神社・水神社
天慶三年940字北山(小山駅の東4キロの中久喜城址北端に須賀神社跡あり)に創建,平治年間1159~60に現在地に遷宮。
承應二年1653の石鳥居は小山市最古。一度では分からずもう一度見に行ってとりあえず次の文字が見えた。
「奉造立祇園山鳥居 右奉為天下泰平国土安全▢荘内豊饒諸人快楽四?皆▢▢如保▢ 承應二年五月吉日衆中/下野國都賀郡小山町 ▢旦那敬白 石屋 土屋長左衛門」
となりの石燈籠も古く「元禄十三庚辰暦1700六月吉祥日」
脇の石碑は平成四年1992「藤原秀郷顕彰之碑」,もうひとつは天狗党の昌木晴雄翁碑。
小山駅から南西に500mほどの県道265線ぞいに社号標と嘉永七年1854の石燈籠が立っている。道の両側に朱塗の燈籠が並び,すぐに一の鳥居。260mかなたに二の鳥居が見える。国道4号線沿いの鳥居と須賀神社会館の間に平成24年2002に須賀神社社務所が建てた「徳川家康公小山評定之碑」,史跡小山評定跡は西となりの市役所内にある。
大きな神門手前に手水舎。昭和五年1930手水舎建築費奉献碑。となりの屋根付き石製は平成8年1996神門回廊造営之碑。 神門をくぐって左手に神楽殿。その右の門をくぐると七ツ石に至る。右手の神輿庫には豪華な神輿二基。東照宮宮大工が万治元年1658に東照宮の縮尺で造営した「朱aka神輿」は金ピカの方で,熟練の職人達によって4年がかりで1989年に修復された。7月の祇園際に繰り出すのは左手の重厚な神輿。
拝殿右手に800年生きたモミの切株。
本殿裏手に境内社が多数並んでいる。右端の石宮は小御岳神社,他は社号の分かる額が掛けられていてありかだい。宣言神社の石宮土台にに富士山の線刻。稲荷,工祖,足尾,神明宮,三峯,八雲,祖民,天満宮と並ぶ。天満宮は本殿左手奥に鎮座し,石鳥居がつけられている。
南の門をくぐると明治四十四年1911狛犬。奥に七ツ石。大正十四年1925小山義政公御贈位之碑,大正十年1921贈正四位小山朝政公碑。出口に近い方に由緒看板と平成十戊1998初午筆塚。
大正十四年1925牛狛犬。
小山市中心部に鎮座する巨大神社なので付け加えることはあまりない。詳しくは神社のWebを。
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 牛頭天王宮 小山 感応寺
*『下野神社沿革誌』4巻37丁 明治三十六年1903
下都賀郡小山町大字小山字宿鎭座 郷社 須賀神社 祭神 素盞嗚命・大己貴命・譽田別命 祭日大祭小祭陰暦六月七日より十四日まだ四月八九日九月九日 建物本社間口二間奥行三間銅葺 拜殿間口六間奥行三間銅葺 神樂殿間口二間半奥行三間半瓦葺 末社三社 一の鳥居木造 二の鳥居石造 寶庫二間四方 雜舎一棟 氏子九百六十戸 社司小山小四郎仝町住 社掌沼部淸忠仝町住 本社は天慶三年940四月の創立にして田原藤太秀郷の勸請也
社傳に曰く 朱雀天皇の御宇天慶二年939平將門叛反す 征伐の勅命田原藤太秀郷に下りしより日夜素盞嗚命に戰勝を祈願し終に將門の首級を獲たり 是正しく神威の著しきか故なりとて御報賽とし且武運長久を祈らんかために仝三年四月尾張國津島牛頭天王を字北山に遷座す 秀郷本城(小山城)を當地に築き爾后該城の鎭守神と崇敬し小山の庄六十六郷の惣社と定めらる 後慶長五年1600當地に諸侯を合し評定の節徳川家康本社に参籠あり戰勝を祈り濃州關ヶ原の戰に打勝ち遂に天下を一統せしを以て仝十五年報賽として本多上野介に命して仝郡立木地内に於て高二十石四升五合仝郡石塚村地内に於て高十五石九斗九升仝郡木澤村に於て高十五石合せて五十一石余を社領として附せられ後木澤村の社領十五石を改めて朱印地となし本社に賜はり徳川將軍家代々崇敬の社なり 奉仕には別當觀音寺社僧には大行寺修行坊寶藏坊神主には大木氏沼部氏兵庫氏神子には髙𣘺氏を置き常に怠たらす奉仕せりと(以上原文のまゝ)
此社傳の如く往時は神佛混淆なりしか明治元年1868九月牛頭天王の舊號を改め須賀神社と稱し別當社僧を廢し奉務せしめ以て益尊崇す 社域四千九百六坪社殿壯麗にして老杉古樹は森々として繁茂し幽邃にして愛すへし 叉本社の前は須賀町にして後ろは思川の淸流滾々として耳を洗ふる足るへし
社寶には古鏡(承平二年932卯月吉日下野國小山祇園大明神々主大木鴨太夫裏面に刻あり)一面 神號扁額(宮内大輔杉孫七郎の揮毫)一面を藏す 大祭は毎年陰暦六月七日神輿は本町の中央御旅所に渡御し是を祇園祭と稱へ遠近より賽人麕至して其雑踏名狀すへからす 實に本町第一の賑ひは只此一日にありと云ふを以て其盛なることを知るへきなり
一の鳥居 二の鳥居 二の鳥居
須賀神社略記 創建1070年紀念事業の記 小山評定之碑
小山評定碑文 日光石と楓
神門と直角に鳥居 風格がある
承應二年1653鳥居
下野國都賀郡 天下泰平
承應二年1653 石屋 元禄拾三暦1700石燈籠
手前が元禄燈籠 昌木晴雄翁碑
藤原秀郷公顕彰之碑 手水舎横の境内社
稲荷? 車祓所 手水舎
神門 手水舎建築費奉献碑 神門回廊造営之碑
回廊 平成8年
由緒
神楽殿 神輿舎 朱神輿
となりの神輿
モミの切株
本殿 本殿額
境内社鳥居
富士山
天満宮
御札所 七ツ石へ
七ツ石
小山氏碑 石碑解説板
七ツ石となり 由緒 筆塚
七ツ石から 拝殿 拝殿額
拝殿
拝殿の狛犬
神門 二の鳥居方向 国道4号方向
藤原秀郷碑文 小山義政碑文 小山朝政碑文
朱神輿
奉造立祇園山… 承應二… 下野國…
小山市役所 小山評定跡 小山評定跡
小山評定解説 昭和五十七年 小山評定跡由来碑
小山御殿広場
愛宕

愛宕神社

[あたご神社]

栃木県小山市・宮本町1-1-7

旧地名:小山市・大字小山
主祭神:火産霊命 境内社:雷電神社・琴平神社・大杉神社・疱瘡神社
須賀神社の北,妙建寺のとなりに鎮座。
康暦(北朝)元年1379小山義正が山城国愛宕郡から観請して創建,小山六十六郷の火伏,万民家内安全を祈願した。創建時に植えたとされるケヤキの巨木が残っている。大正二年1913に上部が焼失したが無事生育している。
右の柱に「寛文七暦1667九月」左の柱に「明和元天1764鳥居仕進?▢▢」と読める石鳥居。仕進の仕は意味が分からないが触って確認すると人偏に士と読める。建立93年後に修復したのだろう。右の柱には「奉造立愛宕山石鳥居 ▢▢里五躰安穏當村横… ▢▢泰平国家豊饒…」,下の方には奉納者名か。「なんとか横丁,なんとか町中,上野十三村 下野十一村」などが読める。小山ではとなりの須賀神社鳥居についで古いといわれている鳥居なので二度確認に行ってきた。
左の柱はおもしろい。「野下州?都賀郡小山…」,字配りからは「下野國」と入るべきところだが,調べても分からなかった。
元文五庚申年1740青面金剛供養塔。
芭蕉門下の宝井基角句碑「ほととぎす 一二の橋の 夜明けかな」
大正十三年1924狛犬。昭和59年1984愛宕神社改築記念碑。
例祭:11月24日
本殿覆屋 境内社
明和元天1764 横町・町中 野下…都賀郡小山
寛文七暦1667 奉造立愛宕山 明和元天1764…
大正十三年1924狛犬 改築記念碑
境内社4社 三基
元文五年1740
其角句碑
ケヤキ 巨大
巨木だ まだ元気
元須賀

元須賀神社

[もとすが神社]

栃木県小山市・城山町2-8-1

旧地名:小山市・大字小山
主祭神:素盞嗚命 配神:譽田別命・倉稲魂命 境内社:三峯神社・秋葉神社・浅間神社
に鎮座。
天正十八年1590創建。小山城内に祀られていた牛頭天王を当地に遷宮。
大きい方の須賀神社は平治年間1159~60に中久喜から現在地に遷宮している。その430年後に創建されている元須賀神社の元の字に惑わされてはいけない。元については近所の方におたずねしたが不明。
拝殿左手に昭和九年1934秋葉神社額,右手に八幡宮額。
拝殿内中央に「王宮」まで確認できた額,牛頭天王宮かもしれない。昭和30年1955鳥居一基奉納額。となりに秋葉神社板額。左手に三峯神社,八幡神社板額。頭に炎のような飾りのついた右向きの神像,右手にも左向きの同様の神像。狭い格子から無理やり撮影したのでなかなかうまくいかない。
大正二年1913の八幡宮永代資金・奉納金五百圓也碑。譽田別命の八幡宮である。
本殿右手に浅間神社。配神の倉稲魂命にかかわる文字が見つからないが,拝殿内右手にもう一枚板額がありそうなのでそこに稲荷神社とあるかもしれない。ここは二度確認に行ったが分からなかった。
大正十年1921手水石。
鳥居は路地を東に入った265号線沿いに立っている。昭和五十八年1983社号標。大正十年代の旧旗杭。
例祭:11月23日
元須賀神社
秋葉神社 八幡宮
本殿 拝殿内左手 拝殿内右手
撮影うまくいかず
浅間神社 八幡宮永代資金
八幡宮である
鳥居方向
鳥居方向
大正十まで読める
愛宕

愛宕神社

[あたご神社]

栃木県小山市・本郷町3-2-11

旧地名:小山市・大字稲葉郷
主祭神:火産霊命 配神:倉稲魂命・磐裂神・根裂神・木花開耶姫命・猿田彦命 境内社:雷電神社・浅間神社・秋葉神社
御影石に由来が刻んである。貞応二年1223小山朝政が小山城鬼門守護として創建。文政年間1818~30に拝殿再建,嘉永三年1850本殿再建,大正七年1918社殿再建,昭和六十一年1986大改修。
に鎮座。2017年9月現在ケヤキの巨木が枯れて残っている。雄姿が見たかった。
大正七年1918社号標,昭和十八年1943石鳥居。大正九年1920敷石寄附碑。大正八年1919旗杭。
大正六年1917石燈籠。推定天保四巳年1833狛犬。
  明治二十九年1896天斑駒神祠。[あまのふちこま]は素盞嗚命の収穫妨害の乱行に登場する。栃木県では初めてお目にかかった。
例祭:11月24日
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1902 4巻38丁
下都賀郡小山町大字稻葉郷鎭座 村社 愛宕神社 祭神 火產靈命  本社創建年月不祥
建物本社間口一間三尺奥行二間三尺 拝殿間口三間奥行二間 末社三社 氏子百七十八戸 本社創建年月不詳 社域七百六十三坪字中の町の淸洒の地に在り
細かい彫刻が見える
千木のある立派な本殿
本郷町公民館
愛宕神社誌 何かの奉納者名
拝殿 ケヤキの切り株
迫力がある
天保四巳か
大正三年1914金五拾圓也
明治二十九年1896天斑駒神祠 明治二十五年1892 境内社
三社
南方のお宮
八幡宮

八幡宮

[はちまんぐう]

栃木県小山市・神鳥谷708→神明町1丁目178

祭神:譽田別命 配神:大日靈貴神・伊耶那美命・大山咋命・大雷神・建御名方命・大山祇命・倉稲魂命・菊理姫命・菅原道真公 境内社:大杉神社・山神社・稲荷神社・機神社
藤原秀郷の末孫小山判官行則によって永承二年1047に創建される。
明治▢十二年社号標は彫りも深く,真新しく見え,写真で年号は楽に読めるはずだったが,磨き上げられていて光りすぎのため10の位が判別できず。大正元年1912旗杭。
明治四十四年1911,昭和四十九年1974狛犬。大正元年1912石燈籠。大正四年1915手水石。
昭和29年1954八幡宮敷石記念碑。となりに「奉納一畑八畝廿八歩」碑。
一の鳥居は年号が読めないのだが元禄の可能性がある。
平成18年刊『栃木県神社誌』の住所は神鳥谷[ひ/しととのや]だが昭和三十三年1958に町名変更があったので神明町一丁目かもしれない。境内に神明町公民館があるので。4号線沿いの鳥居の反対側は八幡町2丁目12-32で,八幡宮から町名をとっていると推測する。
例祭:11月25日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』(1800年頃成立)
都賀郡 正一位 八幡宮 神鳥谷 光明寺
*『下野神社沿革誌』(明治三十六年1903刊)四巻38丁
下都賀郡小山町大字神鳥谷字本村鎭座 村社 八幡宮 祭神 譽田別命 建物本社間口二間半奥行四間半 拜殿間口一間四尺奥行四尺半寸 華表一基 氏子百六十戸
社傳に曰く 往古小山の城主小山判官行則深く山城國石淸水八幡宮を信仰したために武運強く殊に源頼義に従ひ奧州に下り屡戰功を顕し歸陣の後城内に宮殿を造榮し自ら石淸水に詣り奉遷を乞ふて當城鎭護の神と斎ひ數代の間崇敬す 小山市滅亡して家臣民間に降り土着の後慶長年間1596~1615に至り本村鎮守神として崇敬す 社域五百九十二坪頗る瀟洒の地に在り
百年以上前には見えない
一の鳥居 二の鳥居
大きな本殿
大正四年1915 御神木
八幡宮

八幡宮

[はちまんぐう]

栃木県小山市・神鳥谷1664→西城南5丁目23-9

祭神:譽田別命 配神:菅原道真公 境内社:大杉神社・山神社・稲荷神社・機神社
永享十二年1440結城民朝の乱により社も廃絶と伝わるので,それ以前の創建。天和年間1681~84に鎌倉八幡宮より御分霊を勧請して再建。2262坪。
もとの地名は神鳥谷[ひ‏/しととのや],上記八幡宮の南1.6キロの東北本線脇に鎭座。南西700mに安房神社鳥居。
例祭:12月1日
天満宮

天満宮

[てんまんぐう]

栃木県小山市・天神町1-10-15

祭神:菅原道真公 配神:倉稲魂命 境内社:雷電神社
由緒は「天満宮のおはなし」看板写真を。
拜殿の小さな格子から見ると朱塗檜皮葺の本殿がふたつ祀られている。左が天満宮,右が稲荷神社。社殿左手に雷電神社の石宮。
手水舎のうしろに「十九夜・下野國都賀郡小山宿新町・嘉永三年庚戌歳1850戸月吉日」,狛犬一対,「宝暦四稔甲戌1754二月吉日 青蓮寺現住 榮運 開眼導師法印英應和尚」などが読める仏塔。案内看板にある稲荷神社の創建明和四年1767の13年前の石塔で,青蓮寺もはっきり刻まれている。何かの教典一千部供養塔らしい。維新の神仏分離令により別当青蓮寺は明治三年1870廃寺となった。
大正四年1915二の鳥居。昭和五十一年1976石燈籠。
301坪。
例祭:11月25日
由緒
本殿 雷電神社
嘉永三年1850十九夜 狛犬
宝暦四年1754 青蓮寺の文字
大正十五年1926
浅間

浅間神社

[せんげん神社]

栃木県小山市・小山駅西口

主祭神:木花開耶姫命
小山駅の西口を出てすぐ右折,交番を越えて厠に進むと奥に鳥居が見えてくる。宇都宮線のすぐ脇に鎮座。駅のホームが間近に見える。
昭和九年1934石燈籠に開駅五十年記念と刻んである。昭和十二年1937小山駅員一同奉納の狛犬。
小山駅員一同 開駅五十年記念
駅のホーム

 

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