宇都宮神社

[うつのみや神社]

栃木県佐野市作原町961

主祭神:大己貴命・三穂津姫命 配神:天照皇大神・八坂大神 境内社:熊野神社・稲荷神社・疱瘡神社・白抜神社・白岩神社・秋葉神社
建武(南朝)二年1335宇都宮の二荒山神社より勧請して創建,獅子臼大明神と称した。ついで宇都宮神社,安永二年1773には宇都宮慈眼大明神と称した。
宇都宮慈現大明神の扁額が掛かっている。
葛生バイパス293号線田沼から201号線を北上して白岩の宇都宮神社を越えて左手に鎮座。
例祭:10月15日
*『下野神社沿革誌』二巻-31丁(明治三十五年1902)
安蘇郡野上村大字作原鎭座 村社宇都宮神社
祭神 大己貴命・三穂津姫命 祭日陰暦四月一日九月九日
建物 本社間口一間奥行一間半銅葺 幣殿間口二間奥行二間瓦葺 拝殿間口三間半奥行二間 前殿間口六間奥行二間半 鳥居一基 石燈籠二基 盥漱水石一基 末社五社 氏子百三十六戸総代小平彦一郎外七員 社掌影山志善仝村大字白岩十九番地住
社傳に曰く本社は往古獅子白大明神と称す本村を御神村といふ本社は従五位下安房守廣綱佐野小太郎の勧請にして建武二年1335九月九日の創立なり其後宇都宮神社と称へたり安永二年1773三月朔日神祇管領長より慈現の尊号賜はり宇都宮慈現大明神と改称せり其当時卜部朝臣兼雄公の揮毫せし扁額を下賜せられて今尚存せり 文化二年村民再ひ本殿を改造し其結構頗る壯觀を呈するに至れり 明治五年村社に定めらる 別當職は往古より眞言宗眞如院なりしも維新の際神職安蘇谷主馬の受持となり繼て安蘇谷束の兼務となり同十二年二月より同村陰山宇善の受持となり同十七年九月同志善の奉仕する處となる 社城五百八十六坪にして一等里道の左傍本大字中央字岡庭の平坦の地に鎭座し本社は東南向にあり西北は連山蜿々として蓬莱山の故城趾に連り東南は開豁民家所々に貼綴し野上川は其間を環流して田畝に灌漑せり 春花の曙秋山の紅葉山野に滿つる時文人墨士蓬莱泉山の名勝古蹟を探訪するもの必す杖を本社に曳く 境内には古杉老樹欝蒼として蓊蔚たり就中神木と稱する古杉は周圍二丈餘傑然として⾭天を摩するか如くにして古色靄然たり 仰けば神威彌々尊く俯ては野上川の滾々たる聲を聞くへし
 
   

 

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