岩戸別神社

[いわとわけ神社]

栃木県塩谷郡塩谷町船生8171 ふにゅう

祭神:天手力雄命
境内社:金山神社・天神社・愛宕神社(軻遇突智命)・鹿島神社・高原神社・水神社・松尾神社・神明社・稲荷神社・八坂神社・大黒社・三峯神社
弘仁元年810創建の古社。
始め字鳥屋の越の山上に奉祭し,後に字横峯に遷宮,享徳年間1452~55に現在地に遷座。享保十九年1734正一位岩戸大明神の宣旨を下賜され,船生総鎮守となる。安政四年1857改築。
創建1200年記念事業で平成22年竣工で大改修を行う予定だったが東日本大震災で被害を受けてしまった。2016年4月現在,間口三間奥行二間あった拝殿と玉垣はなくなっていて,コンクリートの土台までで工事が中断している。
拝殿はないものの安永四年1775建造の本殿に直接お参りできる。
一の鳥居脇に明治十九年1886石燈籠。昭和六年1931鳥居建設記念碑。昭和十三年1938境内参道改修記念碑。二の鳥居脇の寛政十一年1799石燈籠に正一位岩戸大明神と刻まれている。石段を登りきると宝暦五乙亥天1755石燈籠。左手に社務所,右手に神楽殿。明治四十四年1911狛犬。
昭和62年1987に立てられた町指定天然記念物社叢の解説板には「第三鳥居」の記述があるが,震災で半壊し取り除かれて現在は鳥居二基。解説にある大杉は二の鳥居(もと三の鳥居)手前の石段左手にある。
打ちっ放しのコンクリート土台の先に本殿。当社は石に関係が深いので,大きな自然石を積み重ねた土台の上に鎮座する。本殿に奉納されている「松の寿」「男の友情」は,ここから南西すぐの日光北街道沿いにある松井酒造の銘酒。ここ塩谷は尚仁沢沢[しょうじんざわ]に代表される水の名所で,松の寿も飲めない東京の若い官僚のおかしな頭で考えたつもりになって,おかしなゴミ溜めをつくってはいけない。高給取りの官僚は風見の東護神社とここ岩戸別神社に足を運んでドーンとおさい銭をあげて全面撤回しなければならない。
社殿左右に境内社がずらりと並んでいる。左手前の三峯神社は平成,愛宕神社は昭和六十年1985に新築されたもの。明治二十一年1888もあるが他はすべて天明四甲辰1784十一月に奉納された。
社殿左手に稲荷神社と平成22年奉納の新しい力岩。 有名な神社なので小生に付け加えることはない。日本一のもちつきや力石などの詳細は[公式ホームページ]をご覧ください。
例祭:4月第二日曜日
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻七・29丁
鹽谷郡船生村大字船生字宮内鎭座 村社 岩戸別神社 祭神 天手力雄命 建物本社間口一間半奥行八尺銅葺 拝殿間口四間奥行二間半 神樂殿間口二間奥行三間半 神饌所間口三間奥行二間 石華表三基 石燈籠八基 石盥漱盤一基 氏子二百九十八戸 社掌斎藤要人同村同大字住
本社は弘仁元年810三月十五日の創立にして字鳥屋ヶ越次横峯と云ふ所に勸請せしか承応三年1654今の社地に移遷したるものにて往古より一村の鎭守神たり 明治廿八年1895中壯麗なる本社拜殿を改築し廻らすに石の瑞牆を以てし石磴六十三階あり 叉石殿の末社十八社並列し殊に拜殿の前に掛連ねたる鐡鎖數十本の奉納あり 往時は領主崇敬の社にして一反五畆十餘歩の神田を附せらる 社境二千四十坪の内には杉檜蔚々蒼々として社殿を繚繞し瀟洒にして雅致あり
一の鳥居 大杉 鳥居くぐって左手
鳥居くぐって右手
昭和六年1931鳥居建設記念碑 かつて石鳥居が三基あった 二の鳥居と大杉
寛政十一年1799
宝暦五乙亥天1755石燈籠
手水石 本殿 社務所
右手 明治四十四年1911狛犬
石工斎藤由蔵 入口右手に案内板 玉垣
本殿
土台の玉石 本殿の龍 松井酒造奉納
左手の境内社 右手の境内社
本殿裏から 天明四年1784 三峯・愛宕神社
本殿左手外 稲荷神社
新調された力岩 震災で倒壊
左手から 手水舎 神楽殿
神楽殿軒 神楽殿内 神楽殿裏
天地石 忠魂碑 本殿右手
大黒天 餅を搗く臼になる力石 力石から
12トン!
なんともいえないデザイン
干支杉巡り 干支杉・巳 平成22年竣工予定の文字
社叢は塩谷町指定天然記念物 日光北街道沿い 鎭座の杜