星宮神社
[ほしのみや神社]
栃木県下野市・谷地賀471[やじっか]
祭神:木花開耶姫命・磐裂神・根裂神 配神:大己貴命・倉稲魂命 境内社:八幡宮・猿田彦神社・八坂神社・富士越弁財天神社
旧地名:河内郡・南河内村大字谷地賀
稲荷山古墳に鎭座。江戸時代には「富士大権現」と称した。朱鳥二年687!八幡大神宮の摂社として創建したと伝わる(『栃木県神社誌』昭和39年)。境内の「社殿改築記念碑」に刻まれた沿革では「創建不詳」ながら「天智天皇の御代」と刻まれた。ほんとうなら県内最古の社のひとつだが宇佐八幡ですら創建は神亀二年725とされているので無理。そもそも付近の八幡宮の創建はもっと後。
明治四十一年1908,字西田の星野宮神社,字北原の日光神社,稲荷神社を富士浅間神社に合併し星宮神社と称した。この説によれば下記の『下野神社沿革誌』の星宮神社は星野宮神社のことだろうか。「社殿改築記念碑」では「野」なしで記述。
本殿裏手は古墳頂上部らしく一段高くなっている。浮島と呼ばれたのはここだろうか。昭和51年1976富士浅間神社など石祠9基が祀られている。背後の杉に竹が巻き付けられ,上部に「天狗山雷電神社」神札が下げられている。風嵐除けと思われる。天狗山雷電は薬師寺八幡入口に鎮座。
社殿右手の石鳥居は平成11年1999奉納。
本殿左手前に八坂神社(Google地図は境内社で表示せず,星宮神社に変更すべきだ)。
道路沿い入口の石鳥居は昭和53年1978,社号標は大正八年1919。平成10年1998大鳥居移転工事完成記念碑。
例祭:11月13日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
河内郡 富士大権現 谷地賀 極楽寺
*『下野神社沿革誌』巻5-45丁(明治三十五年1902)
河内郡薬師寺村大字谷地賀鎭座 村社 星宮神社 祭神 磐裂命 根裂命
建物本社間口二間奥行三間半 氏子四十一戸 本社創立年月詳ならす 社域百七十九坪平坦の地にありて民有第二種なり
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沿革 |
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沿革が読める |
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拝殿右手 |
本殿右奥上 |
石祠が並ぶ |
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富士浅間 |
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天狗山雷電神社 |
遺跡の文字 |
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墳丘上から |
本殿右手 |
本殿右手 |
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八坂神社 |
八坂神社神輿 |
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享保十七年1732金鋼台座に三猿 |
鳥居から見た参道 |
村社星宮神社 |
愛宕神社
愛宕神社
[あたご神社]
栃木県下野市・三王山686
祭神:火産霊命 境内社:八幡神社・八坂神社・稲荷神社
旧地名:河内郡南河内村大字三王山
正応年間1288~93坪山城主の下条民部が火防の神として創建。昭和60年1985改築。
三王山愛宕神社古墳頂上に鎭座。
昭和60年1985奉納の社号標。
例祭:11月15日
*『下野神社沿革誌』巻5-47丁(明治三十五年1902)
河内郡吉田村大字三王山鎭座 村社 愛宕神社 祭神 火產靈命
建物本社間口一間二尺奥行一間一尺 拜殿間口二間奥行一間半 氏子六十戸 社掌上野喜重
本社創立年月詳ならす 社域三百七十坪にして末社三社あり
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愛宕神社 |
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拝殿内 |
三王山愛宕神社古墳 |
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石段左手 |
石段右手 |
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一段高い |
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墳丘になっている |
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昭和60年1985石段奉納 |
石燈籠に三王山 |
参道左手に地藏尊 |
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手水石 |
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参道右手に圓明寺墓地遺跡 |
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谷地賀星宮の鳥居が見える |
八坂神社
八坂神社
[やさか神社]
栃木県下野市・三王山1191
祭神:素盞嗚尊
旧地名:河内郡南河内村大字・三王山
鯉沼自治会奉納の昭和52年1977石鳥居。新旧二基の神輿が納められている。詳しいことは分からない。
星宮神社
星宮神社
[ほしのみや神社]
栃木県下野市上川島54
祭神:磐裂神 根裂神 境内社:愛宕神社
旧地名:河内郡南河内村大字上川島
正応年間1288~93坪山を居城とした下条民部によって創建される。現行の社殿は昭和八年1933改築のもの。
鬼怒川に注ぐ江川の西300m,35号線沿いに鎮座。
両部鳥居の船木が長く,飛翔する鷲のようだ。鳥居額は消えかけているが「星宮」の二文字。
朱塗の本殿は古そうだ。細部の名称が分からないのだが,正面屋根の中央に彫刻が乗っている。本殿左右に木製祠。そして本殿の前に狛犬が一対。中に入れないので年号は確認できないが,相当の年代物かもしれない。
例祭:11月15日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
河内郡 星宮大明神 上川島 善左衛門
*『下野掌覧』万延元年1860 河内郡之部
星宮大明神 上川嶌村鎮座 社主善右エ門
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 5巻46丁
河内郡吉田村大字上川島鎭座 村社 星宮神社 祭神 磐裂命 根裂命 建物本社間口四尺八寸奥行五尺六寸 末社一社 氏子六戸 社掌上野喜重
本社勸請年月詳ならす社域六百六十一坪平坦の地に在り
『鹿沼聞書』の善左衛門と『下野掌覧』の善右エ門は,まさか誤記または誤植で同一人ではないだろうかと心配になる。つまり『鹿沼聞書』の成立年推定にかかわるからだが,検証できない。
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星宮 |
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本殿 |
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左右に木製祠 |
古そうな狛犬 |
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左手 |
右手 |
裏手 |
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参道 |
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御神木だろう |
石が祀られている |
社務所? |
星宮神社
星宮神社
[ほしのみや神社]
栃木県下野市・中川島227
祭神:磐裂神・根裂神 境内社:八満神社・愛宕神社・稲荷神社
旧地名:河内郡南河内村大字下大領中ノ林
正応年間1288~93創建。
水田の中に森がみえるのだが,なかなかたどりつけない。道の中央が草で盛り上っている車の底が危険な道に入って到着。平成15年2003桜18本奉納の歌碑が鳥居前に。鳥居額,拝殿額ともに「星宮」二文字。境内左手に石宮七基。
例祭:12月13日
*『下野神社沿革誌』巻5-47丁(明治三十六年1903)
河内郡薬師寺村大字中川島鎭座 村社 星宮神社 祭神 磐裂命 根裂命 建物本社間口二尺奥行四尺 末社三社 氏子十七戸 社掌上野喜重
本社は八ッ石に在りて社域四百八十三坪平坦の地に鎭座す
天満宮
天満宮
[てんまんぐう]
栃木県下野市・上吉田363
祭神:菅原道真公 境内社:八幡神社・大杉神社・疱瘡神社・弁財天神社
旧地名:河内郡南河内村大字上吉田
弘安元年1278創建。現行の社殿は寛永三年1626造営。
本殿の彫刻が見事。
例祭:11月25日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
河内郡 天満宮 上宮田 本願寺 >上宮田は上吉田だろう
*『下野神社沿革誌』巻5-46丁(明治三十六年1903)
河内郡吉田村上吉田鎭座 村社 天満宮 祭神菅原道眞公靈 建物本社間口四尺奥行五尺 拜殿間口二間奥行一間半 末社三社 華表一基 氏子二十七戸 兼社掌上野喜重
本社創立遼遠にして詳ならす 社域七百六十四坪本大字東北端に在り 境内平坦にて古松杉森々として鬱蒼瀟洒にして雅致あり
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天神 |
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拝殿内 |
本殿 |
正面 |
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右側面 |
背面 |
左側面 |
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天満宮神社 |
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両部鳥居 |
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礒部神社
礒部神社
[いそべ神社]
栃木県下野市・礒部361
祭神:木花開耶姫命 配神:天照皇大神 境内社:稲荷神社・千勝神社・天満宮・八龍神
旧地名:河内郡南河内村大字礒部
大化改新以前の創建と伝わる下野古社19社の一つ
遠い神代の昔,顕宗天皇のころ常陸国真壁郡に創立とも延長923~931のころ結城氏朝の勧請とも伝わる。つまり古すぎて分からないということ。江戸時代には拝殿額のように「礒部大明神」と称した。
石の玉垣に囲まれたとても立派な流造本殿である。
拝殿左手の覆屋に木製祠が祀られ,「八龍神」の文字が見える。その下に「大雷火…黑雷山…」,おそらく天候に関わる神名が書かれているのだろう。ご存じの方ぜひお教えください。
手前の「天狗山雷電神社」は谷地賀星宮神社でも見かけた。薬師寺1509に鎮座する。
例祭:11月15日 7月31日:茅の輪くぐり
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
河内郡 正一位 磯部大明神 磯部 兵部
*『下野掌覧』万延元年1860
磯部大明神 磯部村鎮座 祭主海老沼氏ナリ
*『下野神社沿革誌』巻5-47丁(明治三十五年1902)
河内郡吉田村大字磯部鎭座 村社 磯部神社 祭神 木花開耶姫命
建物本社間口一間半奥行一間四尺 拜殿間口三間奥行二間 末社九社 氏子六十八戸
本社創立年月詳ならす 社域千百七十七坪にして民有第二種にあり
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二の鳥居 |
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正一位礒部大明神 |
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拝殿左手 |
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覆屋内に木製祠 |
八龍神 |
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本殿左手 |
おもしろい造形 |
中に木製祠 |
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本殿 |
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神輿庫 |
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神輿 |
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石宮 |
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参道の不動尊 |
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男体山が見える |
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平成18年2006大鳥居再建記念 |
離れたところに神庫 |
参道外れの石塔 |