龍神社

[りゅう神社]

藤岡町大前1171

 主祭神[玉依姫命]

祭神:玉依姫命
旧地名:下都賀郡大字大前 赤麻村
[たつじんじゃ]と呼んでいる。『栃木県神社誌』旧版では社名を「竜神社」
境内社に稲荷神社(倉稲魂命) 二荒山神社(大己貴命,事代主命,少彦名命)
東武日光線に平行する栃木藤岡線11号沿いに昭和九年の「村社八龍神社」社柱。
まず右手に5基の石塔が並ぶ。「元文五天庚申十二月吉祥日 青面金剛」1740「萬延元庚申九月 庚申塔」1860などが読める。その右手奥に拝殿の朱色,屋根の緑青色,本殿を収める社殿の白壁が見える。
瓦葺きの境内社が右手に3社。堂々たる構えである。
左手には石造りの天満宮の祠2基。瓦葺きの境内社1基。
手入れも行き届いており,この日は日曜日で氏子の方4名が落ち葉を焚きながら清掃をなさっていた。
境内左手,東側端に文化二乙丑1805年の明神鳥居。
旗杭は大正五年。狛犬は寛政九正月建1797年。
-------------------ここは高龗神とは無関係。
本殿入母屋造造銅版葺例祭=4月3日 11月24日新嘗祭
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 4巻52丁
下都賀郡赤麻村大字大前鎭座 村社 龍神社 祭神 玉依比咩命 建物本社二間半四面 拝殿間口三間奥行二間 廊下間口二間奥行九尺 末社二社 氏子百八十八戸 本社創建不詳 字宮の原に在りて社域一千七十八坪を有す
星宮神社

星宮神社

[ほしのみや神社]

栃木県栃木市藤岡町大前3374

祭神:天津彦火瓊瓊杵命
旧地名:下都賀郡藤岡町大字大前 赤麻村
承平年間931~938または永承年間1504-21の創立という。承の字だけが伝承され分からなくなったか,だいぶ幅がある。維新に際し星宮神社と改称。明治四十一年1908四月一九日、雷電神社・稲荷神社・猿田彦神社・道祖神社・浅間神社・八幡宮を合祀して社殿を造営。
入り口左右に昭和三十年1955,平成六年社号標。大正五年「東京大相撲協會力士栃木山建之」と刻まれた一の鳥居は神明造り。年代物の二の鳥居は明神造り,造立年は読み取れず,「再建」の文字が刻まれている。
昭和三十五年1960狛犬。昭和四十六年1971石燈籠。明治三十九年1906手水石に「天照皇大神宮・太々御神楽」の文字。隣りに小ぶりの手水石。入門前の栃木山が力試しに頭上に持ち上げたのは30貫と伝わるので大きい方か?
赤麻村小池出身の横綱栃木山守也の顕彰碑は没後の昭和四十年1965建立,書は時津風定次すなわち横綱双葉山。
昭和六十三年1988の記念碑に星宮神社屋根改修・大杉大神神輿新造とある。神輿は少し南下した左手,薬師堂の前にある。薬師堂の石塔には「元治二年1865」「嘉永三年1850・十九夜」「下野都賀郡小池村・願主・小井沼想助」などの文字。
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 4巻52丁
下都賀郡赤麻村大字大前鎭座 村社 星宮神社 祭神 天津彦火瓊々杵命 建物本社二間四方 拜殿間口四間奥行四間 廊下間口九尺奥行二間 末社一社 氏子百八十九戸
本社創立不詳 社域二千二百四坪を有し字宮原に在り
栃木山奉納の鳥居 年代物
拝殿内
  昭和三十五年1960狛犬
  昭和六十三年1988の記念碑
  栃木山が持ち上げた 栃木山碑
大杉大神 神輿 薬師堂
薬師堂の石塔 薬師如来
天満宮

天満宮

[てんまんぐう]

栃木県栃木市藤岡町藤岡5613

祭神:菅原道真公
境内社:諏訪神社,神明宮,鷲原神社
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤岡
元弘元年1331九月創立。京都北野天満宮より勸請。長禄二年1458本殿造営。明暦二年1656に本殿・拝殿を焼失。翌年に本殿雨覆を造営,正徳五年1715拝殿再建。その後,明治三十年1897火災に遭い,明治三十三年1900に再建。
文化元年1804花崗岩鳥居,大正八年1919旗杭,大正八年1919花崗岩燈籠。花崗岩狛犬。
例祭:4月25日に近い日曜日 11月25日
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 四巻-53丁
下都賀郡藤岡町大字藤岡鎭座 村社 天満宮 祭神 菅原道眞公靈 建物本社間口二間奥行一間半 拝殿間口四間半奥行二間 氏子六百二戸 本社創立不詳と雖も一千七百六坪の大境内を有し老梅古松森然として古雅幽邃に富むの境なり
 
神輿殿
珍しい見取り図 諏訪神社 神明宮
鷲原神社 神楽殿
八龍神社

八龍神社

[はちりゅう神社]

栃木市・藤岡町・藤岡1707

主祭神[高龗神 配神闇龗神]

下都賀郡藤岡町大字藤岡
主祭神:高龗神  配神:闇龗神
疫病が蔓延した時に無病息災を祈願したという。新田と呼ばれる田んぼの中に祀られ,朝夕に参拝された。
高龗神と闇龗神の最強コンビ。
神社庁掲載の「藤岡町1707」の八龍神社は見つけられず,藤岡町歴史民族資料館の方にお調べいただくと,新町公民館隣りの「八幡宮」に合祀されていることが判明した。
田んぼ道を入っていくと小社があり,拝殿額は「八幡宮」である。そろそろ300年になろうかという享保五庚子天十一月(1720)の六手青面金剛が見事。保存状態も良好。
さて,このすぐ目の前の畑にさらに小さい社があり,『栃木県神社誌』によれば,これが「八龍神社」である。合祀されて,境外社で残ったと考えていいだろう。
左隣りに明治37年の石版状の碑が石垣の中に建っており,「地神社」と彫ってある。
例祭:5月3日
すき間から撮ってみた 地神社 八幡宮
享保五年1720
磐裂神社

磐裂神社

[いわさく神社]

栃木市・藤岡町・藤岡999

配神[闇淤加美神]

下都賀郡藤岡町大字藤岡999
主祭神:磐析神 配神:闇淤加美神,闇御津羽神ほか
渡良瀬川の藤岡大橋のすぐ近く。まとまりの良い美しい境内。
祭神名と由緒の看板があるのはありがたい。
由緒沿革に南朝の元弘元年1331九月石析根析神七つ塚より奉還とある。なぜか1331が1991になっている。
昭和27年当時の配神は根裂神だけだったが昭和55年に5柱追加されている。その1神が[くらおかみのかみ] 栃木県内では珍しく『古事記』の表記で「闇淤加美」
拝殿額のiwasakuの字は磐裂で,石析ではない表記。
拝殿左手にあるのは星宮妙見堂。
石製一の鳥居は昭和31年4月,木製二の鳥居の額には屋根が付いている。
鳥居左手に「奉納杉苗三百本 明治二十八年四月吉日」石碑が残っている。かつては杉が聳えていたのだろう。
「常夜燈 寛政十二庚申十一月吉日」1800
「青面金剛 下野國都賀郡藤岡村 元文五天庚申十二月吉祥日」1740
「常夜燈 享保九年一月吉日」1724
本殿:流造銅板葺 幣殿:入母屋造銅版葺 拝殿:入母屋造銅版葺
例祭:4月13日,10月13日に近い日曜日
【参考】
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 星宮大明神 小池 東光寺
祭神名看板 ピンボケではなく薄くなっている
左:由緒沿革
額に屋根付 奉納杉苗の碑
青面金剛 着色されていた
星宮妙見堂 樹木の向こうは渡良瀬川

-------------- 以下は写真はまだです。順次追加していきます。
八幡宮

八幡宮

[はちまんぐう]

栃木県栃木市藤岡町赤麻380-11

祭神:譽田別命 境内社:五社稲荷神社
旧地名:下都賀郡藤岡町大字赤麻 赤麻村
永承五年1050創立。昭和40年1965堤防建設の際に現在地に遷宮。
例祭:2月28日 11月19日に近い日曜日
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 四巻-52丁
下都賀郡赤麻村大字赤麻鎭座 村社 八幡宮 祭神 應神天皇 建物本社間口三間奥行二間 拜殿間口五間奥行二間 末社二社 氏子二百六戸
本社は字廣釆澤に鎭して社域一千七百十八坪を有す
四社神社

四社神社

[ししゃ神社]

栃木県栃木市藤岡町赤麻4794

祭神:市杵嶋姫尊・倉稲魂命・大雷命・柿本人丸 境内社:天満宮・愛宕神社・浅間神社・大杉神社
旧地名:下都賀郡藤岡町大字赤麻 赤麻村
永承五年1050創立。
例祭:11月19日に近い日曜日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 弁財天 赤間 金福寺
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 四巻-52丁
下都賀郡赤麻村大字赤麻鎭座 村社 四社神社 祭神 市杵嶋姫命/倉稲魂命/大雷神/柿本人丸靈 建物本社間口四間一尺奥行二間半 拝殿間口五間奥行二間 末社四社 氏子百五戸
本社創立詳かならす 社域一千三百二十二坪を有し字前に在り
十二所神社

十二所神社

[じゅうにしょ神社]

栃木県栃木市藤岡町赤麻3479

祭神:国常立尊 境内社:八坂神社・熊野神社
旧地名:下都賀郡藤岡町大字大前 赤麻村
天正年間1573~92に小野一族が江川邑を開拓,天神七代地神五代之大神を勧請して繁栄を祈願したことに始まる。
例祭:11月19日に近い日曜日
藤岡神社

藤岡神社

[ふじおか神社]

栃木県栃木市藤岡町藤岡3976

旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤岡字城山
祭神:大日靈貴命 配神:伊弉諾命・伊弉冊命・月読命・天児屋根命・天宇受売命 境内社:稲荷神社・東照宮
天慶三年940創建。六所大明神と称した。天正五年1577戦火により焼失,天正十八年1590再建。
正徳二年1712紫崗神社と改称,明治八年1875藤岡神社と改称。その後社殿を新築し,昭和十五年1940に修繕した。
例祭:4月19日 11月25日
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 四巻-53丁
下都賀郡藤岡町字城山鎭座 村社 藤岡神社 祭神 伊弉諾命・伊弉冊命・大日孁貴命・月讀命・天兒屋根命・天宇受賣命 建物本社間口一間奥行一間半銅葺 拝殿間口四間奥行二間 神樂殿間口二間半奥行三間 末社二社 石華表一基 氏子四百三十戸 社掌鈴木徳學仝町住
本社は天慶三年940の創立にして六所大明神と稱す 天正五年1577四月祝融の災に罹り本社拜殿灰燼に歸す 仝十八年本社拜殿再築し本村の大鎭守と崇敬す 後元禄七年1694本社建換正徳二年1712紫崗神社と改號し神階正一位を授けらる 享和元年1801三月石華表を建立す 明治五年1872村社に列し藤岡神社と改稱す 社域四千六百五十三坪境内平坦の地にして古杉老樹奇松(長十二間にして中央より蟠屈し地上八尺迄垂る)又古藤ありて頗る深邃にして風色佳なり 境内には芭蕉及ひ地岱等の句碑あり 神宮奏神樂記の碑及ひ本社献地事績を記したる碑あり 曰く「…略…」
八坂神社

八坂神社

[やさか神社]

栃木県栃木市藤岡町藤岡1336

祭神:須佐之男命
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤崗

例祭:7月15日 11月25日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 牛頭天王宮 藤岡 安芸
*『下野掌覧』万延元年1860 都賀郡之部
天王宮 藤岡村鎮座 祭主鈴木氏ナリ

稲荷神社

稲荷神社

[いなり神社]

栃木県栃木市藤岡町藤岡1331

祭神:倉稲魂命
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤岡

例祭:2月初午日,4月8日,11月29日に近い日曜日
浅間神社

浅間神社

[あさま神社]

栃木県栃木市藤岡町藤岡1499

祭神:木花開耶姫命
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤崗

例祭:旧暦9月1日
篠山神社

篠山神社

[しのやま神社]

栃木県栃木市藤岡町藤岡2469-1

祭神:天鈿女命
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤崗
天正十八年1590藤岡城落城に際し奥方たちが当社で自決したと伝わる。藤岡城趾には三所神社が鎭座。
例祭:9月9日に近い日曜日 梵天立て:3月17日 境内のイチョウの巨木に竹の梵天を立てる
示現神社

示現神社

[じげん神社]

栃木県栃木市藤岡町藤岡1979

祭神:味耜高彦根命
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤崗
元弘元年1331藤岡伊勢守房行のとき藤原有時の霊を祀って創建。大永二年1522「高間大明神」と改称。文禄二年1593「示現太郎大神」と改称。寛永十年1633「慈眼明神」と改称。維新に際し示現神社と称す。
例祭:10月第一日曜日
大麻神社

大麻神社

[おおあさ神社]

栃木県栃木市藤岡町藤岡2402

祭神:天日鷲命
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤崗
例祭:旧暦10月18日
日枝神社

日枝神社

[ひえ神社]

栃木県栃木市藤岡町藤岡2406-2

祭神:大山祇命
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤崗
谷中村鎭守だったが,渡瀬遊水池埋め立てで廃村となり,大正初期までに藤岡に移住するに伴い遷宮。
例祭:11月25日
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 四巻-50丁
谷中村大字内野鎭座 村社 日枝神社 祭神大山祗神 建物 本社間口四尺奥行五尺 拜殿間口三間奥行二間 氏子二十三戸
本社創立詳かならす 社域四百九十六坪にして字九谷に在り
神明宮

神明宮

[しんめいぐう]

栃木県栃木市藤岡町藤岡1709

祭神:大日靈貴命 配神:譽田別命・須佐之男命
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤崗
元禄十一年1698水難除を祈願するために創建,翌年社殿造営。明治七年1874に五か村が合併して内野村になったとき共同で奉祭することとなった。
谷中村に鎭座したが,渡瀬遊水池埋め立てで廃村となり,明治四十年1907に藤岡に移住するに伴い遷宮。このとき大鳥居の移動が困難であったため半分にして船で運んだと伝わる。
例祭:4月29日 9月1日に近い日曜日
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 四巻-50丁
谷中村大字内野鎭座 村社 神明宮 祭神大日靈貴神 建物 本社間口三尺奥行五尺 拜殿二間四方 氏子百五十四戸回 本社は元禄十一年1698年五月十五日水防鎭護として本社を祭祀す 翌十二年本社建築し明治七年中鎌立篠山兩高砂摸堤の五村合併して内野村と改稱せし際本社を以て内野村惣鎭守神と崇祀す 社域八十五坪を有し字下館に鎭す
愛宕神社

愛宕神社

[あたご神社]

栃木県栃木市藤岡町藤岡2646

祭神:火産霊命
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤崗
明治四十年1907谷中村に創建。渡瀬遊水池埋め立てで廃村となり,大正初期までに藤岡に移住するに伴い遷宮。
例祭:9月9日に近い日曜日
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 四巻-51丁
谷中村大字内野鎭座 村社 愛宕神社 祭神火產靈命 建物本社間口一間奥行三尺 拜殿間口三間奥行二間半 末社二社 氏子四十七戸
本社勸請年月詳かならす 社域四百七十九坪を有し宇西高砂の淸洒の地に在り
八幡宮

八幡宮

[はちまんぐう]

栃木県栃木市藤岡町藤岡4042-1

祭神:譽田別命 境内社:鷲神社・雷電神社
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤崗
創建等不詳。
例祭:8月15日に近い日曜日
西宮神社

西宮神社

[にしみや神社]

栃木県栃木市藤岡町藤岡714-1

祭神:事代主命
旧地名:下都賀郡藤岡町大字藤崗
文禄二年1593兵庫摂州西宮から来た吉井式部が恵比寿祭を挙行。元和九年1623名主の酒井又兵衛が堀口の地に創建。正徳元年1711現在地に遷宮。昭和47年1972渡良瀬川河川改修に伴い移築,昭和52年1977社殿を新築した。 例祭:12月第一日曜日

 

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