高龗神社

日光市・瀬尾3115 せのお
[たかお神社] 使用文字[雨+龍
主祭神:[高龗神

旧地名:今市[いまいち]市瀬尾
『栃木県神社誌』主祭神表記は高龗命(たかおかみのみこと)
小百楢原の大島さんに連れられて氏子の手塚さん宅へ向かう。何度か探しにきた等泉寺の近くだ。そば店のうかの店の隣りではないか。お宅から高百公民館を右に見てカーブにそって坂の頂上に駐車。山道を登って行くと鳥居が見えてきた。
見渡す限りすべて緑のとても静かな高地。気持ちの良いところだ。
本殿を収める社殿は銅板葺,風通しのよい構造。床が石板で葺いてある頑丈なつくり。すっきりした神社である。
銅製らしい拝殿額は「高雨+龍大明神」
背後の杉林は昭和24年12月26日の今市大地震の後に整備したという。地震で被害に遭った鳥居は鉄帯で補修されている。
「宝暦八戊寅 十一月十五日建」1758の鳥居
「寛政二戌二月 神主八木沢」1790の不動明王
「享和二戌歳十一月吉日」1802の石祠
「奉獻 御廣前 村中 文政六未年 正月吉X 世話人 手塚助左エ門 北山庄右エ門」1823の手水石
「昭和二年正月廿三日」1927の石燈籠
『栃木県神社誌』の記述では,「2月の第2日曜には山の神講があり,各戸が年番でばんだい餅をつくる。
庚申祭は春秋2回,二軒が当番で行なっている。
八朔の風祭はお千度参りといい,鎮守社の周囲を六根清浄を唱えながら千回廻り,その後でお神酒とお供えをいただく。」
案内してくださった手塚さんのお話では,千回は廻らないが平成の現在でも毎年風祭(かぜまつり)を行っているとのこと。時計回りに廻るそうだ。
山の神講(ヤマノカミコと発音なさっている)では本来は山に登るのだが,高龗神社を借りて捧げ物をしている。その場所が拝殿左手の不動明王の石垣になっている。「ばんだい餅」はモチ米ではなくふつうの米でつくるモチのことだそうで,さっぱりしてたいそうおいしいとのこと。
(旧『栃木県神社誌』には「瀬尾315」と3桁で載っている。新版では4桁で「瀬尾3115」こちらが正しい)
ここが『栃木県神社誌』『全国神社名鑑』に掲載されている栃木県内の高龗神社,高雄神社,高尾神社,高男神社探訪調査の最後になりました。
手塚さんと大島さんに感謝。
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本殿:流造木羽葺  例祭:1月23日

正式な参道は鳥居の左手に続く

250年前の鳥居

青銅の額

見事な本殿

色使いと造形に注目

石組みの床

ここから山を拝す

おもしろい狛犬


空気が引き締まっている

186年前の手水石

手前昭和2年の燈籠

年代不明


森も手入れが行き届いている



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