福島県の高お神社
kyonsight

意加美神社

下郷町・家の平乙
[おかみ神社]
使用文字[意加美]祭神:?
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会津西街道を会津に向かい,塔の岪hetsuriを越えて右手にそれる。大沼ダムの北,阿賀川ぞいの山の東に。
鳥居左手に石塔三体。「寛延二?1745 九月廿三日 廿三夜供養塔」「享保五歳1720」「明治二十四1891」と読める。
石段登り口右手の石燈籠には「文政九年」1826
石段上右手の石塔には「貞享二丑三月十八日」1685とかなり古い。
芳賀伊賀守高継を祖先とし,天正18年から開拓してきた沼尾の地は大川ダム建設に伴い集落全域が水没離散の憂き目に遭う。十八戸のうち十戸が家の平に移住を完了したのが昭和51年8月12戸であった。残る八戸は会津若松に分散移住となる。
この間の苦渋の決断と墳墓の地を科なく追われる悲憤は神社右手の「移住記念碑」に刻み込まれている。
「芳賀伊賀守碑」の右に「五輪塔」が置かれている。その右の「五輪塔由来碑」には,昭和56年に栃木県真岡市京泉町の大塚氏より寄贈された,先祖芳賀伊賀守高継の子孫の五輪塔である旨が刻まれている。栃木県芳賀郡に築城した清原高澄が芳賀氏を名乗る。芳賀氏は宇都宮氏の重臣にもなっている。栃木県とは関係が深い。
由来碑には「新沼尾部落家ノ平意加美神社境内地に移転安置」とあり,文字は「意加美神社」である。
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於加美神社
南会津町・木伏
[おかみ神社]
使用文字[於加美]祭神:?
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鬼怒川を抜け,121号会津西街道を北上し,桧枝岐方面に352号線に入る。
標高975mの中山峠まで宇都宮から98km,燃費は30.4km/L
街道沿いにそば処ばんや(番屋),そば処曲屋がある。新緑の山々に囲まれた,会津高原と呼ばれるこのあたりはほんとうに気持ちがいい。
内川のT字路を右折して401号伊南川ラインに入る。古くは沼田街道と言われた。
木伏kibushiの町中に旗杭を発見,「於加美神社」とある。ここを右折して民家の間を行くと,中腹に神社が見える。
駐車場がないので付近の庭先に置かせてもらう。
石段を登ると幸運にも額が読める。金文字で「於加美神社」。
高龗神社を調べ始めて,はじめて見る万葉仮名の「おかみ」である。
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於加美神社
南会津町・片貝
[おかみ神社]
使用文字[於加美]祭神:?
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木伏から401号をさらに北上し山口,酒井を抜け南郷あたりで289号に名前が変わる。延々と伊南川を左手に見て走る道路で,只見につながる。
あたりをつけておいた南会津高を見つけ,注意して走ると,右手の田んぼの向こうに神社らしき屋根を発見。田んぼ道を入ってみる。
石段を登るとかすかな違和感。拝殿額はなし,しかし欄干に龍の透かし彫り。
境内には地蔵のような石彫。阿弥陀のような石彫に赤い布。しかし,「湯殿山」の石塔がある。
拝殿内はまったく見えない。雪国仕様である。
あきらめて田んぼに戻ると右手上方に木の間がくれに建物が見える。石段入口が2か所ある。
試しに古い方の急峻な石段を登ると,鳥居発見。奥に額が見えるではないか。
鳥居脇にはケヤキかなにかの巨木の切り株が2か所。
拝殿額は「於加美神社」
約8キロ南の木伏と同じ万葉仮名表記である。
すると今見てきたとなりは寺か? 小生の知る寺の概念からは遠く,むしろ神社に近い雰囲気だったが。
ともあれ福島で2つしかない貴重な「於加美神社」を見つけることができた。
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高尾神社
三島町・上居平
[たかお神社]
使用文字[尾]祭神:?
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252号線沼田街道で沼沢湖の5キロ東の三島町を目指す。只見川の北の山道をさらに北に上る。山道をかなり上っていくと突然集落が現れる。こんなところによく村をつくったものだ。村の方におたずねすると,集落のさらに上に神社があるという。急坂だがなんとか車でたどりつく。
昭和41年の鳥居額には「高尾神社」の文字がくっきり。同年の遷宮記念社柱にも「高尾神社」
立派な石段があり,上部左右にしっかりした石垣が組んである。その上には同じく昭和41年の石灯籠。
拝殿は朱塗りの屋根の立派なもの。拝殿額は金文字で「高尾神社」
ここの龍の彫り物は見事。
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意加美神社
関本龍神下
[おかみ神社]
使用文字[意加美]祭神:?
帰りに関本をさがしたが,龍神下という地名は残っているが神社は発見できなかった。郵便局の方に地図まで出してもらって調べていただいたが見つからず。しかし,すぐそばに土地の人のいう「関本神社」があり,社殿が5社集まっているので,このうちのどれかが「意加美神社」の可能性がある。天明二年(1855)鎮座の「八龍神社」があやしい。
ご存じの方ぜひご教示ください。
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さて,片貝・木伏から桧枝岐・尾瀬を抜け352号線を西に100km行くと,新潟県魚沼市に出る。魚沼の南,十日町中条瀬戸には「高龗神社」,そこから西の高柳には「高尾神社」がある。
瀬戸の方は雨冠つきの龍で,音読みにして「こうりゅう」である。蓬平は雨も口もない龍で商売繁昌の神様なので無関係だろう。



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