青森県の高龗神社・闇龗神社・龗神社
青森で判明しているのは8社。2009年10月9,10日に現地調査を行いました。
高龗神社 五所川原市 大字長富字竹崎19 闇龗神社 五所川原市 大字神山字鶉野34番1号
闇龗神社 五所川原市 大字漆川字浅井48番 闇龗神社 北津軽郡 板柳町 大字飯田字村元29番1
闇龗神社 北津軽郡 鶴田町 大字沖字岡田295番 闇龗神社 平川市 石郷 村元72-3
闇龗神社 つがる市 稲垣町 穂積桜田1番 龗神社 八戸市 内丸2丁目

 

闇龗神社

つがる市・稲垣町・穂積字桜田1

[くらおかみ神社]

使用文字[龗靇罒]

祭神:闇龗神くらおかみのかみ
岩木川の西側土手の道路43号線を進むと鳥居のある徳蔵寺が見える。ここから真北に500メートル。隣りに細沼集会所。
脚部が御影石の両部鳥居にかかる額文字は,口3つ付きの正式な闇龗神社。社柱は変形口3つ付き。 拝殿内の額も正字と変形口3つ付きの両方が使われている。
明治六年四月に繁田の稲荷社,繁田の八幡宮,穂積の八幡宮,福富村の胸肩神社を合祀している。明治七年十二月にはまた分離するが,現在の拝殿の入口頭上に額が残っている。八幡宮の文字が2つあるのはこの事情による。
口2つの珍しい字形の奉納額がアンモン貝の額の隣りに見える。雨と龍の間になにか書かねばという意識があるわけで,まったく省略されるよりいいだろう。
鳥居寄付者の名を連ねた額は残念ながら口を省略されてしまった。
板絵が4枚。
左右の弓矢を持つ真新しい像は不明。
大正十三年八月十六日の摂政宮御成婚記念碑に「石鳥居寄附人名」と彫られている。石鳥居というのは御影石脚の鳥居をさすのだろう。
大正元年の石灯籠。
境内左手に岩木山を描いた奉斎板に猿田彦大神,天鈿女命,月夜見大神の文字が見える。すぐ隣りの慶應四年の二十三夜塔,廿と九月が読める石塔,いちばん大きい石に猿田彦の文字がかろうじて読める。
全体にきちんと手入れをされて大事にされている社で,気持ちがいい。
享保三年1718六月十七日の創建。
例祭:7月17日

 

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