高龗神社

宇都宮市・針ケ谷町255

[たかお神社]

使用文字[罒]

主祭神:日本武尊

旧地名:宇都宮市針ケ谷町石川255
本日は徒歩で3時間。自衛隊の西の畑の中に見つける。神社名を示すものは境内には見つからなかったが,閉まっている拝殿の格子からのぞくと,中央の奉納額に「雨+罒+龍」の高龗神社額。昭和三年参?月十九日と読める。その左の額は見事な筆で,雨の下に3回筆を置いているのが見て取れる。「願主青柳常三郎・愛山謹書」の文字。
裏手にすばらしい彫刻がある。「下野国河内村針谷・造立不動尊・元文二年1737」と台座に刻まれている。不動から察するに右手に持っているのは剣,左手には羂索。踏みつけているのは悪鬼か。しかし,この像は子どもに見える。丸みを帯びた曲線の造形は当時にあっては相当のニューウエーブ。全面の衣の刻みも技術が高い。271年前に茶目っ気のある天才がいた。
この右には「嘉永五年1852九月・針谷村・x川x中(石川氏子中?)」と読める童子像がある。くずれかけているがなかなかのもの。
歩いて神社をさがしてみると,なかなかたいへんで,車とカーナビの威力をつくづく思い知らされることになった。もちろん江戸時代になかった印刷地図もすごいが。
由緒沿革によれば,針ケ谷の豪農青柳源兵衛によって寛正二年1461に創建され,石川神社と称した。宝暦五年1755再建。安政二年1855改築し「高龗大明神」と改称。現在の社殿は明治元年のもので,明治6年に社号を大明神から「高龗神社」に改めている。
境内社に大日孁貴命の神明宮,中筒男命の龍神社。
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本殿:流造トタン葺 幣殿:流造トタン葺 拝殿:流造トタン葺
例祭:11月上旬の日曜日
拝殿内左手の額 拝殿内中央額
本殿
元文二年1737造立不動尊 嘉永五年1852
広い畑の中に鎮座

 

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