祖母井神社

[うばがい神社]

栃木県芳賀郡芳賀町祖母井749

主祭神:彦火火出見命(天津日高日子穗穗出見命) 配神:木花開耶姫命・須佐之男命
境内社:熊野神社・稲荷神社・厳島神社・愛宕神社
旧地名:芳賀郡芳賀町大字祖母井字上横町
道の駅芳賀のすぐ東の町中に鎮座。
明治六年1873に祖母井神社に改称する前はまた「星宮三社」と称した。本殿に三枚の額が架かっている。斜め下から見上げるので見にくいのだが,中央に「星宮大明神」,右手に「牛頭天王宮」,左手に「姥神子安大明神」。
木花開耶姫はこのあたりでは「祖母神」といい,現在地の500m東の姥ケ井(姥ケ池)という湧泉にあった明神社に祀られ,こちらを下宮「子安明神」と呼んだ。上宮は彦火火出見命と素盞嗚命(牛頭天王)を祀り少し東北にあった。上宮と下宮を合併して現在地に移遷したのは宝暦三年1753。もともとの祖母井鎮守が木花開耶姫の下宮だったので祖母井神社は通称「子安明神」と呼ばれていた。
*『下野神社沿革誌』6巻40丁 明治三十六年1903
芳賀郡祖母井村大字祖母井字上横町鎭座 村社祖母井神社 祭神彦火々出見命素盞嗚命木花咲耶姫命 祭日陰歷二月十三日六月廿日,廿一日,九月十九日 建物本社間口一間一尺奥行一間四尺 拜殿間口五間奥行一間四尺 末社二社 華表一基 水盤石一基 氏子百三十戸惣代四員 社掌北村采三
本社は久安元年1145の創立にして元本村の東北隅なる清洒の地を撰み彦火々出見命素盞嗚命を合殿に祀りて上の宮と稱 叉本社より南一丁余を隔てヽ小潭祖母井の邊りに木花開耶姫命を祀りて下の宮と稱し本村鎭守神と崇敬せり 後祖母井城主祖母井信濃守通時兩社再建す 正嘉二年1258八月大風雨の爲め兩社破損す 此時祖母井遠江守再立し時々修繕を加へ後天文二年1533十月祝融の災に罹り宮殿悉く火燼に歸す 後宝暦三年1753上宮下宮を合併し今の社地に移遷し星宮三社と稱せしも明治六年1873祖母井神社と改稱し村社に列せらる 神職は創立以來今に至る迄北村氏(北村家は地方の舊家にて名族たり)にて世々奉仕せり 社域四百三十一坪字上横町に鎭し境内平坦にして古杉老檜亭々と高く聳ひ神寂ひて古雅を帯ひ毎年六月大祭には神輿を舁き多くの山臺を出す此日遠近より來り賽する者多く市街最も雑沓を極むと云ふ
入口の沿革看板 川口松太郎句碑 神社縁起
由緒沿革石碑
神紋は丸に立沢瀉
拝殿内の祖母井神社額
本殿・額が三枚見える 本殿解説
宝暦十一年1761神輿
愛宕山神社

愛宕山神社‏/厳島神社

[あたごさん‏/いつくしま神社]

栃木県栃木県芳賀郡芳賀町祖母井1622

主祭神:軻遇突智命
芳賀町総合運動公園の北にある姥が池ロマン公園内に鎮座。
木鳥居の額裏に筆文字が見える。無理やり解読してみると,1200年ほど昔には大字祖母井字愛宕前の森の小高い塚の上に鎮座した。人里離れた所にあったので大正八年1919頃この地に遷宮した。「愛宕山」鳥居額はそのとき取り外したまま紛失してしまったが,昭和五十年1975に発見され,修復して再び取り付けた。「発見修復備付人」二名が書かれているが一人目のところが裂けて読めない。
木製本殿は写真のように倒壊寸前だが,平成25年2013に本殿石宮が新築された。上横町が奉祭している。
勝道上人の姥がこの地に住んでいたことから池の水を産湯にしたと伝えられ,祖母が井から祖母井[うばがい]の地名起源とされる。
ここにもともと鎮座した下宮は久安元年1145の創立で,正嘉二年1258に祠殿再建,文安元年1444には姥神子安明神と称した。子安明神は宝暦三年1753に牛頭天王の上宮と合併して町中に遷宮し祖母井神社となった。遷宮の時期は看板には明和七年1770頃とある。「下宮姥ヶ井霊地」石柱に刻まれた来歴にも「幾星霜の変遷を経て祖母井神社に合祀」とあり,年は明記されていない。1700年代後半のあたりということだ。
別名弁天池といい木花咲耶姫命の厳島神社石宮が室の八島のひとつに祀られている。
。 *琴平神社の存在は「Roku Jii」さんに教えていただきました。感謝。
老杉の左手に鳥居 発見修復された額
由緒が書かれている 新しい本殿
上方に旧社殿 かなりの風格
100年になる旧本殿
寄附芳名 大正八年1919の文字
鳥居方向
鳥居左手にもう一基
社号不明 室の八島 厳島神社
厳島神社 旧石宮
勝道上人と姥之像
日光輪王寺門跡の筆 姥が池案内板 下宮姥ヶ井霊地
由緒 弁財天の辨 御神木
老杉解説 まことに惜しい
江見水蔭句碑 水蔭と姥泉
鳥居があった
入口の旗杭 公園駐車場から 愛宕山神社は載っていない
稲荷

伏見稲荷神社

[ふしみいなり神社]

栃木県芳賀郡芳賀町祖母井1571

主祭神:倉稲魂命
祖母井字千本海道上の台地にある伏見稲荷塚古墳に鎭座。大正元年1912京都伏見稲荷大社より勧請。
横さんのお宅から参道
少し高くなっている 大藤権現
三峯

三峯神社

[みつみね神社]

栃木県栃木県芳賀郡芳賀町祖母井577

主祭神:伊弉諾命・伊弉冊命
今は公園になっている祖母井城跡に鎮座。
祖母井城跡解説
祖母井城跡は公園になっている 隣りの糸屋旅館にある鳥居 3祠
稲荷

二子塚稲荷神社

[いなり神社]

栃木県栃木県芳賀郡芳賀町祖母井1727

主祭神:倉稲魂命
二子塚古墳頂上に鎮座。上の原緑地公園に隣接しているので駐車場には困らない。
昭和十年1935社柱に「二子塚稲荷神社」。平成十一年鳥居額は「稲荷神社」。
盛土なので震災被害を受けている。昭和56年石工堀内浩の狛犬があったが今は台座だけが残っている。
社殿右手に石祠2基。
二子塚古墳解説看板
額なし
被災
石祠2基 駐車場から
稲荷

稲荷神社

[いなり神社]

栃木県芳賀郡芳賀町祖母井378

主祭神:倉稲魂命
芳賀町中心部の保健センター前,河内屋旅館となりに鎭座。裏に代町山車収納庫,となりに薬師堂。
大鳥居奉納額が二枚掲げてあるが,現在鳥居は見当たらない。社号額は「正一位○○稲荷大明神」で二文字読めない。覆屋内の大正五年1916奉納額は「正一位稲荷神社」
天保十三壬寅1842二十三夜供養塔
なんとか稲荷大明神
大黒天 二十三夜 二荒山神社
石燈籠 茶色が稲荷神社
右:薬師堂 薬師堂
天満宮

天満宮

[てんまんぐう]

栃木県栃木県芳賀郡芳賀町祖母井395

主祭神:菅原道真公
芳賀東小学校の東となりの東伝寺境内に鎮座。詳細は分からない。
東伝寺は永正十七年1520開創の曹洞宗の禅寺。
*天満宮の情報と写真は「Roku Jii」さんにご提供いただきました。感謝。
[Roku JiiさんのYouTube神社はこちら]

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