浮島弁財天

[うきしま・べんざいてん]

栃木県鹿沼市泉町2420

五弁天の一。平成十八年の朱色鳥居。覆屋に石宮が祀られている。石燈籠一対があったが,現在は灯籠部分が抜けた状態で保存されている。石の太鼓橋が残っていて,昔は水が張っていたのだろう。社号も「浮島」というくらいなので池の中に祭られていた。
昔の鹿沼は伏流水が豊富で,池や泉があって弁天様が祀られた。三弁天といわれたが,現在は五弁天になっている。弁財天は神社としては「厳島神社」が同義で弁財天=市杵嶋姫命を祭神とする。ここに五つを簡単に紹介します。
石燈籠   住宅街に鎮座
太鼓橋
弁財天

弁財天

[べんざいてん]

栃木県鹿沼市戸張町1805

五弁天の一。星宮神社の道路挟んで右隣り。星宮神社のそれと競うように豪華な彫刻が施されている。平成五年の社号標。
星宮神社が見える 杉も生えていた
鹿沼の彫刻はすごい
本殿左手 本殿右手 浮彫りではなく彫刻だ
弁財天

富島弁財天

[とみしま・べんざいてん]

栃木県鹿沼市文化橋町2306

主祭神:市杵嶋姫神
五弁天の一。コミュニティ推進協議会発行の「まちなかわくわくガイドマップ」には「厳島神社(富島弁財天)」で載っている。
昔は六分ケ原といった原野に「巻島堀」があった。現在の原木工所のあたりに大正末期まで残っていた。この川底から宝永六年1709の文字が読み取れる尼僧の墓石が掘り起される。鳥居左手のお堂に安置されている自然石がそれである。額は「守護尼碑」
長谷川黙念氏の由緒調査報告が額に入っている。
鳥居斜め前に新旧の「富島甲子辨財天寄付者芳名」碑。なぜ甲子がつくのかは「由来記」板書にあるとおり昭和59年1984甲子の年に社殿を新築したからである。
例祭:4月第三日曜日
富島弁財天 池の中に鎮座
由緒書 由来調査報告 報告書
守護尼碑 お堂内
右端に宝永の文字 富島甲子辨財天寄付者芳名碑 住宅地に鎮座
厳島神社

厳島神社

[いつくしま神社]

栃木県鹿沼市上材木町1795

主祭神:市杵嶋姫神・湍津姫神・田心姫神
道路脇の池の中に鎮座。天文年間1532-55の創建。清水の湧出する地に鎮座したので江戸期には八龍神と称した。明治八年1875に厳島神社と改称。
橋供養塔には「享和元年1801辛酉九月・十九夜」の文字。「白雲山」の安永九年1780が読み取れる。
由緒書き ヒゴイが泳いでいる
本殿
三神の額 右:橋供養塔 安永九年1780白雲山
右手
天満宮

厳島神社(天満宮境内社)

[いつくしま神社]

栃木県鹿沼市天神町1716

主祭神:市杵嶋姫神
天満宮鳥居の右手に90度違いで石鳥居があるのが厳島神社で,天文年間1532-55の創建。入口の社号標二本のうち右手の一基に「弁財天」と刻んである。
退色し始めているが天神町自治会の立てた解説板をご覧頂きたい。願掛けすると器量だけでなく,およそ女性の求めるあらゆる願いがかなう,さらにお金にも不自由しない,というので願掛けしてみたが,男には効果がなさそうだ。
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 天満宮 西鹿沼

正面鳥居は星宮神社 右の柱に「弁財天」

 

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