二荒山神社

[ふたあらやま神社]

栃木県鹿沼市下沢684

旧地名:上都賀郡・東大芦村大字下澤
祭神:木花開耶姫命・大己貴神 配神:田心姫神・味耜高彦根神 境内社:稲荷神社・三日月神社
寶徳年中1449~52に社殿を再建しているので創立はさらに遡るも不詳。星宮大明神と称した。
永正十七年1520十二月に日光三社権現を勧請して,二荒山神社と改称した。日光なので[ふたらさん]と呼ぶのかと思ったが[ふたあらやま]と宇都宮ふう。
大正十一年1922鳥居額。大正八年1919手水石。
例祭:10月または11月の日曜日
*『下野神社沿革誌』巻三-25丁(明治三十五年1902)
上都賀郡東大芦村大字下澤鎭座 村社 二荒山神社 祭神 大己貴命・田心姫命・味耜高彦根命 祭日陰暦正月七日/九月十九日 建物本社間口六尺奥行六尺栃葺 雨覆間口二間半奥行三間半 拜殿間口二間半奥行二間 末社十二社 石鳥居一基 神門石葺一棟 石燈籠五基 氏子百五十戸總代三員
本社は寶徳年中1449~52の勸請にして一村の鎭守神なり 社域百廿坪平地にして馬塲一百間あり 境内には老杉古樹蓊蔚にして風光頗る幽邃なり
大正十一年1922鳥居額
鳥居脇
神門が見える
神門屋根 拝殿 拝殿額
拝殿内
吉日しか読めない
整然と境内社
五年しか読めない
道路挟んで薬師堂
深岩観世音方向
岩本神社

岩本神社

[いわもと神社]

栃木県鹿沼市深岩26-1

旧地名:上都賀郡・南摩村大字西沢
主祭神:磐裂神 境内社:水神社・稲荷神社・日光神社・大神宮
宝暦七年1757創建。白山宮と称した。明和四年1767二月に改築。文化七年1810に星宮神社と改称,維新に際して岩本神社と改称した。例祭には魔よけの御歩射神事が行われる。
100年前には「宮殿壮麗」と記録されているので,現在の覆屋は新しいのだろう。
古峰原街道から北に入る。深岩観世音入口の案内板のすぐ先に鎮座。東に岩山を望む。西の山には深岩石の山肌が見える。
例祭:1月7日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 星宮大明神 深岩 中塚氏
*『下野神社沿革誌』巻三-25丁(明治三十五年1902)
東大芦村大字深岩鎭座 村社 岩本神社 祭神 磐裂神 建物本社間口四尺五寸奥行一間 末社四社 氏子百二十一戸
本社創建不詳 社域二百八十一坪字森前に在りて社木森々と繁茂し宮殿壯麗なり
 
鳥居右手の白雲山
岩山 深岩観世音入口の案内板 この山裾に鎮座
日吉

日吉神社

[ひよし神社]

栃木県鹿沼市・日吉町1575

旧地名:上都賀郡・鹿沼町大字西鹿沼字宮の内
主祭神:大山咋神
鹿沼市内から古峰原方面に進んで,東武日光線のガードをくぐってほどなく,右手の山中に鎮座。神社は「岩山」ハイキングコースの出発点になっている。
長治元年1104四月に,宇都宮城より当地に遷宮。現行の本殿は宝暦六年1756改築のもの。
「宝永四丁亥1707」石鳥居。「安政三年1856歳次丙辰孟春」手水石。昭和三年1928石燈籠。 本殿右手に多数の石宮。右端の「白雲山」道標には「此方/古峯原・石裂山/道」とある。読みにくいが推定寛政元年1789。うしろに天保の「雷電宮御X」。後列中央に「八龍神社」「愛宕山神社」,右手に「磐裂神社」「熊野神社」,左端背面には「文久三亥1863・セハ人・組合中」と世話人がカタカナ書きされている。これら境内社の入口の鳥居には「元禄十五壬午天1702中春吉祥日」と刻まれている。
例祭:2月11日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 正一位 山王大権現 西鹿沼 高村和泉
*『下野神社沿革誌』巻三-15丁(明治三十五年1902)
鹿沼町大字西鹿沼字宮の内鎭座 村社 日吉神社 祭神 大山咋命 建物本社間口一間二尺奥行七尺五寸 末社七社 氏子百十一戸
社傳に曰く天喜五年1057三月源頼義奥羽征討の時宗圓座主をして敵國降伏のことを日吉山神へ祈らしむ 後奥羽平定し宗圓座主は其功を賞し下野守護職に任せられ宇都宮に城を築き居らしむ時日吉大神を城中に勸請し本城鎭護神となす 長治元年1104四月宇都宮城より故ありて本村に移遷し本村の惣鎭守神とす 領主小田山大炊介宗綱より社領三百石を附せられ宗網の弟八田四郎を神主となし社傍に居らしむ 天文年間結城七郎と戰争の時軍律不正により八田氏宮守及ひ社領を没収せらる 文禄年間1592~96より別當を置かれ奉仕せり 慶安二年1649本村儉地吏岡上勘右衛門へ社領復舊を請願せしも允許ならす而して後靈驗あるを以て神田二反八畝歩社地三畝歩の除地を賜はらる 噫神の威徳記すたに尊し 次て享保十三年1728十二月廿七日を以て神位宗源宣旨正一位を授けらる 寶暦六年1756本殿を改造し神門石垣等を装置し以て壯觀ならしむ 社域二百十九坪幽邃の地に在り
300年前の鳥居   宝永四年の鳥居だ
    安政三年1856手水石
    巨杉の切り株
     
  右手の境内社
白雲山道標 セハ人 元禄十五年1702鳥居
  くっきりと元禄十五 石屋と読める
 
雷電

雷電神社

[らいでん神社]

栃木県鹿沼市日吉町1713

上記日吉神社から西に800メートルほどの右手の山中に鎭座。詳細不祥。
鳥居が民家に接していて,全体は撮影できない。覆屋内に石祠が祀られている。鳥居右手に石燈籠のある石宮。その右手には玉垣のある石宮。こちらの石垣に昭和58年1983の「雷電神社改築工事」銘板が埋め込まれているので,旧本社なのか,不明である。
社殿裏手に寛政三辛亥年1791石塔や十九夜,馬力神などが保存されている。
   
覆屋の右手 さらに右手 石垣に銘板
高所に鎮座 玉垣の後ろ  
  馬力神  

 

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