安産稲荷神社

[あんざんいなり神社]

栃木県宇都宮市兵庫塚町288

祭神:宇迦之御魂命
境内社:山神社
『栃木県神社誌』昭和39年版では冷泉天皇967-969御宇創建。『下野神社沿革誌』では天喜元年1053創建。いずれにしても千年にならんとする古社。
総合グラウンド南,兵庫塚街道沿い,旧地名兵庫塚町上原に鎮座。入口左に大正十五年1926社号標,右手に勝善神。石製一の鳥居に続いて鉄製朱色二の鳥居,享和三年1803石燈籠を見て神門に至る。神門には子を四匹連れた狐の着色彫刻。ここをくぐると広々とした境内に神楽殿,拝殿が見える。
「昭和五十八年稲荷神社修復趣意書」石碑に「文化十四年1817御本社を建立」とあるのは本殿を指すのか拝殿を含むか不明だが,たびたび改修が行われ,手厚く祀られている。右手「昭和四十年神社改修記念碑」。
安産稲荷にふさわしい立派な金精さまが奉納されている。御利益がありそうだ。
例祭:2月11日 1099坪
*『下野神社沿革誌』五巻-37丁 明治三十五年1902
河内郡姿川村大字兵庫塚鎭座 村社 稻荷神社 祭神倉稻魂命 建物 神門間口二間半奥行一間半 本社間口三尺八寸奥行五尺三寸 拜殿間口二間三尺七寸奥行二間六尺 末社一社 氏子十二戸
本社は天喜元年1053の創立にして山城國稻荷山より奉遷する所にして衆庶信仰の社なり 就中往時下野守國綱の妾梅方難産の時本社に祈願ありしに忽ち安産せしを以て益々崇敬あり 故に今に至るも安產の神とて世人の信仰する社なり 社域一千十三坪平坦の地に在り 社殿輪奐として古雅に富む

拝殿 拝殿額 拝殿内
一の鳥居額 二の鳥居 享和三年1803石燈籠
神門 狐の彫刻
昭和58年修復趣意書
右端に昭和40年神社改修記念碑 石祠多数
子授け
境内社 左の社の御神体
もうひとつ木製祠
神楽殿 入口に旧鳥居

 宇都宮市の神社目次へ 
 ページトップ