星宮神社

[ほしのみや神社]

栃木県宇都宮市西川田本町3-14-8

主祭神:磐裂神・根裂神 配神:経津主神・大日靈貴神
境内社:稲荷神社・神明宮・八坂神社
姿川第一小学校北の杜に鎮座。今でも広い境内は明治期には5千坪もあった。
『下野神社沿革誌』では建武(南朝)元年1334創建,境内の社標には「建武三年1336」とある。いずれにしろ建武。境内地も差があり「社標」には八百四十八坪,山林境外地貳千四百坪とあり,Googleで見ると小学校と同じくらい広い。少し南に行くと幕田町なので旧地名が西川田町字幕田境1393。
鉄製一の鳥居は昭和五十四年。
左手の鳥居付き境内社は稲荷神社。玉垣のある石祠には大日靈神社の神札がおさめられており,大日靈貴[おおひるめのむち]を祀っている。右手の大谷石土台に五基ある内,左は神明宮,中央八坂神社,小さいのは庚申供養塔,右端は文政八年1825男體山三社大権現。その前の石燈籠も文政八年1825
他に慶応三丁卯年1867石燈籠。
*『下野神社沿革誌』5巻37丁 明治三十五年1902
河内郡姿川村大字西川田鎭座 村社星宮神社 祭神事代主命 經津主神 磐裂命 根裂命 祭日十月十五日 建物 本社間口四尺奥行五尺栃葺 幣殿間口四尺奥行二尺五寸栃葺 拜殿間口三間奥行二間 末社四社 石鳥居一基 石燈籠二基 寳物 神鏡一面 劍一振 氏子九十戸総代三員
本社創建は建武元年1334にして宇都宮公綱崇敬の社なり 元和年中1615-1624神祇管領長上より神位宗源宣旨正一位を授けらる 神職は慶長年間より栗原家にて代々奉仕せり 現今の本殿は天保十二年1841二月の再築なり 社域六百二十五坪旧境内坪數五千十坪也 平地にして本社前面には姿川貫流して水音滾々たり 境内には古杉老檜蒼々亭々として中空に聳ひ幽致愛すへし

社標
大日靈神社 神明宮と八坂神社
奇妙な消え方 文政八年 稲荷神社
稲荷神社

稲荷神社

[いなり神社]

栃木県宇都宮市西川田町996

主祭神:倉稲魂命
弘化年間1844-48の創立。鶴田駅の南西,姿川中学校前のBMW販売店裏に鎮座。姿川まで300メートル。
参道左手に黒木橋集会所。
新しいお狐さんが奉納されている。宅地化が進んだため杉は切られて切り株があちこちに残っている。
弘化三年1846常夜燈。嘉永六年1853石燈籠。
2018年に土地の方からご連絡をいただきました。由来をご存じの86歳の方のお話では,このあたりに稲荷神社がなかったので上記星宮神社から境内社稲荷神社の御分霊を勧請して創建したとのこと。現在総代を務める旧家五人の氏子のうちの一家の敷地に鎭座した。1990年代初め頃はまだ奉納相撲を行う土俵があった。秋には収穫祭があり,橙,黄,黒色などの色紙を飾った。
創建は弘化まで遡らないのではないかとのことでしたが,弘化三年と嘉永六年の石燈籠が残っているので,あるいはすでに個人の崇敬社で燈籠のあったお宅に稲荷神社を勧請した可能性も残る。
貴重な情報ありがとうございました。
本殿
弘化三年 嘉永六年
庚申塔と大日如来

 

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