鹿島神社

[かしま神社]

栃木県真岡市西田井1071 もおか・にしだい

主祭神:武甕槌命 配神:大山祇命・大物主命
天満宮・雷神社・熊野神社・大杉神社・稲荷神社・加波山神社・琴平神社・押野宮神社・三島神社・八坂神社・生駒神社
延長年間923-31に常陸国(茨木県)の鹿島神宮より御分霊を勧請して創建。遠目にも立派な社殿。現行の本殿は享保六年1721に再建されたという貴重品。
平成14年の大改修で本殿を北に11間移動した。元の本殿の聖地には石碑が建てられている。翌15年に奉納された石燈籠が並ぶ。
294号線沿いにあるのは大正二年1913奉納の二の鳥居で,道路を挟んでさらに遠く南に一の鳥居がある。道路で分断される前は長い参道があった。拝殿左手にデザインの統一された境内社の覆屋が4棟並んでいる。幸いなことに社号が分かるようになっている。ありがたい。
昭和52年1977社号標。平成二年1990真岡市文化財指定記念碑。昭和57年1982神輿記念碑。昭和十五年1940狛犬。樹齢約450年の杉の切株が保存されている。
例祭:11月10・11日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
芳賀郡 鹿島大明神 西田井 桜井右近
*『下野掌覧』万延元年1860 芳賀郡之部
鹿嶋大明神 西田井村鎮座 祭主櫻井氏ナリ
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 巻六-10丁
芳賀郡山前村大字西田井字大中内鎭座 村社 鹿島神社 祭神 武甕槌命 祭日陰暦九月九日 建物本社間口一間五寸奥行一間萱葺 拜殿間口四間奥行二間 幣殿一間四尺奥行二間四尺 末社五社 華表二基 氏子七十戸 社掌櫻井沖仝村仝大字住
本社は延長年間923~31の勸請にして再建寛永二十一年1644及ひ享保六年1721今の本殿にして往古より一村の惣鎭守神と稱す 明治五年1872村社に列す 神職は櫻井家にて累代奉仕せり 社域二千八百七十七坪平坦の地にして古松老杉森々と矗立し幽邃にして頗る雅致あり
御社殿跡地
平成十四年十月二十日本殿遷座祭
境内社 左端の覆屋内
五社
右端の遺構
本殿
拝殿右手
手水舎
450年杉 一の鳥居遠望 一の鳥居から
旗杭から 美しい社殿
十二社神社

十二社神社

[じゅうにしゃ神社]

栃木県真岡市西田井446

主祭神:天神七代・地神七代
境内社:八坂神社・稲荷神社・厳島神社
上記鹿島神社から真岡鉄道を挟んで南南西の田園地帯に鎮座。鹿島神社の祇園祭には神輿渡御の御旅所となる。
寛文年間1661-73に長栄寺を別当とし「十二天権現社」として創建された。明治三年「十二社大神」と改称した。平成十六年奉納石鳥居には,この「十二社大神」額が掲げられている。『栃木県神社誌』平成18年版には「十二所神社」で掲載されている。拝殿右手の本殿開設看板には「十二所(十二社)」とカッコ表記。鳥居脇の平成元年社号標に「十二社神社」とあるのでそれにならった。
寛政年間1789-1802に焼失し,現行の本殿は文化十三年1816に再建されたもので,ちょうど200年。
社殿左手に「享保四天1719十九夜念佛供養塔」,右手に「文久四年1864南無阿弥陀佛」
「彰道學舎跡」記念碑が建っている。鳥居右のお堂に寛政四年1792石塔。
例祭:11月11日
十二社大神 十二社神社
本殿 左手
享保四天1719十九夜 文久四年1864
十二所(十二社) 彰道學舎跡 お堂内
山神社

山神社

[やま神社]

真岡市西田井2044

主祭神:大山祇神
旧地名:大字西田井字山ノ神
五行川と小貝川の中間に位置する田園地帯に鎮座。田植直前で水田に水が張られ,浮島に鳥居が見える。
平成二十二年新築の石鳥居。寛政元己酉年1789二十三夜供養塔
下条町会東班が「甘酒待ち」と称する例祭を斎行する。境内樹木の伐採をしてはいけないという禁忌がある。
祭日:12月15日
山乃神様
墨石大明神方向
境内社 二十三夜
二十三夜背面
  墨石神社

墨石大明神

[ぼくせき大明神]

真岡市・西田井147

主祭神:
上記山神社の東の丘陵裾野に石鳥居。山根公民館となり。
詳細不詳。鳥居手前に「墨石様」と彫られた年代不詳の巨岩が祀られている。書道に関係する神社か? 公民館脇にあることから,山根地区の鎮守だろう。
祭日:月日
山神社方向 墨石様
かなりの重量 百万遍供養塔
子安地蔵尊 公民館と鳥居 赤矢印に鎮座
稲荷神社

稲荷神社

[いなり神社]

栃木県真岡市八条17

祭神:倉稲魂命
宝永年間1704-11の創建。
大正十三年1924石鳥居。拝殿内に「正一位稲荷大明神」額。昭和八年1933新築記念額。本殿左脇にもう一社祀られている。
祭日:二月初午
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 巻六-10丁
芳賀郡山前村大字八條字堤上鎭座 村社 稲荷神社 祭神 倉稲魂命 建物本社間口三間奥行二間 氏子二十一戸
本社創立年月不詳 社域百十三坪平坦の地にあり
正一位稲荷大明神
本殿となりに一社
生駒

生駒大神

[いこまおおかみ]

栃木県真岡市東郷123 もおか・ひがしごう

【二十番・生駒大神・大正七年1918】
大前神社の方から五行川を渡り,真岡鉄道の手前を東に入ってすぐ左手。
二十一番,二十四番と同じ形の立札なので,どうやら真岡市か団体が市内の文化財に札を立てている。いくつ札所があるのだろう。
十六

大六天王社

[だいろくてんおうしゃ]

栃木県真岡市東郷601

【二十一番の(8)・大六天王社・七月二十三日祭例】
平成十三年石鳥居額に「大六天王」。石宮がふたつ祀られている。
大前神社の方から294号線で真岡鉄道を渡ってすぐ左手に鳥居。踏切りの付近のせいか交通量が多いので駐車は無理かもしれない。大前神社に停めて歩き回っていたので気にしなかったが,かなり距離がある。お店で買物でもすれば駐車できるかも。
右手に文政八年1825馬頭尊,宝永六年1709大乗妙典千部供養塔,大乗妙典六十六部供養塔。
牛頭

牛頭天王社

[ごずてんのうしゃ]

栃木県真岡市東郷937

主祭神:素盞嗚命
【二十五番・牛頭天王社・建立不明】
大前神社から見て,五行川を挟んだ東の田圃に鎮座。田植え前の水が張ってあり小島のようになっている。すぐ北を真岡鉄道が走る。
「牛頭天王」と書かれた板が奉納されていて,その後ろに「八坂大…」の板が見える。栃木県では牛頭天王は神仏分離で八坂神社,八雲神社,地名を関した社号に改称する。国家統制から自由になって昔からの称号に戻したのだろう。
後ろに八坂大神
真岡鉄道 二十五番
大前神社
真岡鉄道踏切り 少し北に二十四番 嘉永三年1850二十三夜
南の東郷陣屋跡
稲荷神社

稲荷神社

[いなり神社]

栃木県真岡市鶴田506-2

祭神:倉稲魂命
西田井鹿島神社の西北の田園地帯に鎮座。
正一位稲荷大明神の額が掛けられている。本殿右手に古い額が立て掛けてあるが読めない。かつては過ぎも聳えていたようだが切株だけが残っている。詳しいことは分からない。
鶴田には星宮が記録されたが現在社不明。
【参考】*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 巻六-12丁
芳賀郡山前村大字鶴田鎭座 村社 星宮神社 祭神磐裂命 根裂命 建物本社間口三尺奥行四尺 雨覆一棟 華表一基 氏子十七戸 社掌櫻井沖住所仝上
本社創立年月不詳 社域四百三十九坪平坦の地にして渺々たる中に在り
大明神額 本殿
手水石 御神木跡
 

 

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