十二所神社

[じゅうにしょ神社]

真岡市・石島557

主祭神:国常立尊・国狭槌尊・豊斟渟尊・埿土煑尊・沙土煑尊・大戸道尊・大苫辺尊・面足尊・惶根尊・伊弉諾尊・伊弉冊尊
配 神:天照大神・忍浦耳尊・瓊瓊杵尊・彦火火出見尊・鵜葺屋葺不合尊
豊臣時代の創建。文禄1592~96年間に修築再建。別当薬王院が廃寺となり社も荒廃するが,安永1772~81に修復再建。昭和二十四年1949拝殿を新築。
すぐ南に鎮座する鷲宮神社は当社の境外社で『鹿沼聞書・下野神名帳』には社号が併記されている。
拝殿内に昭和58年1983新築工事額。
祭日:9月第二日曜日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
芳賀郡 十二大明神鷲宮大明神 石島 薬王院
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 巻六・8丁
芳賀郡久下田町大字石島字十二天鎭座 村社 十二所神社 祭神 天神七代地神五代神 祭日陰暦二月初午日 建物本社五尺四方 雨覆間口二間奥行三間 華表一基 氏子五十戸
本社本社創立不詳創 社域百五十四坪清洒の地に在りて境内には小杉森然たり
拝殿額
馬頭観世音
二社 四社 旧石祠も
昭和三十年1955 本殿
鎮座の杜
鷲宮神社

鷲宮神社

[わしのみや神社]

真岡市・石島676

主祭神:天日鷲命
上記十二所神社の境外社で,咳の病に効果がある。ニワタリ,ニワトリ神社に通じる。
小貝川領域の広大な田園地帯を見下ろす絶好の境内。氏子の方のご好意で扉を開けて撮影させていただいた。感謝。
『栃木県神社誌』新旧版に「宝暦年間1751~64の神社調書に十二所神社の境外末社」という記述がある。この「神社調書」は現存するのだろうか?十二所神社の項には「宝暦年中の下野神名帳に十二大明神と」とあるので,下記の『鹿沼聞書・下野神名帳』を調書と呼んだのだろうか。社号がスペースなしで二社つないで植字されているのみで境外社の記述はない。ぜひ情報が欲しい。
祭日:11月初酉日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
芳賀郡 十二大明神鷲宮大明神 石島 薬王院
平成十八年記念碑
本殿 東を見下ろす
三日月神社

三日月神社

[みかづき神社]

真岡市・大根田428

主祭神:月読命・磐裂命・根裂命
拝殿左手に平成十七年「三日月神社造立弐百年奉祝御殿造替記念」碑に沿革が刻まれている。光って読みにくいので以下に要点を記す。
延宝年間1673~81の創建。鎮守社星宮神社の摂社。文化二年1805,文政十一年1828三日月尊神造立の棟札が残っている。明治十四年1881,三十三年1900棟札に「月夜見社」「月夜見神社」と記され,明治三十四年1901大前神社氏子部内神社明細帳に字本郷鎮座村社星宮神社境内社「朏mikazuki神社」と表記されている。
昭和28年1953星宮神社から三日月神社に改称。
本宮星宮大明神は寛文五年1665造立。
祭日:1月3日,10月15日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
芳賀郡 正一位 星宮大明神 大根田 藤原行重
*『下野掌覧』万延元年1860 芳賀郡之部
正一位 星宮大明神 大根田村鎮座 祭主藤原氏ナリ
*『下野神社沿革誌』明治三十六年1903 巻六・8丁
芳賀郡久下田町大字大根田字本田鎭座 村社 星宮神社 祭神 磐裂命根裂命 建物本社四尺四方 雨覆間口二間奥行三間 神楽殿間口二間奥行三間 石華表一基 氏子八十六戸 本社創立不詳 社域三百八十九坪平坦の地にあり 末社の
三日月神社有名なり
拝殿
拝殿額
本殿
神楽殿
平成十七年記念碑
 
富士神社

富士浅間神社

[ふじせんげん神社]

真岡市・石島446

主祭神:木花咲耶姫神
五行川西岸の筑波山を望む小高い丘の頂に鎮座。
昔は大忌小忌と称する神事があり,神社に参籠して勤行川=五行川で禊を行い心身の修業をした。浅間様と呼ばれ,鳥居額は富士浅間神社である。石宮には「富士神社」神札。
平成十八年「富士浅間神社鳥居建立記念碑」,平成二十三年「富士浅間神社建立記念碑」
祭日:7月上旬
富士浅間神社
富士神社
富士浅間神社建立記念 富士浅間神社鳥居建立記念碑
筑波山
五行川 鎮座の杜
吾妻神社

吾妻神社

[あづま神社]

真岡市・石島646

主祭神:橘比賣命
規模は小さいが,旧二宮町のここ吾妻神社は大化改新以前の創建と伝わる下野古社19社の一つなので,忘れられないように記録しておく。
『栃木県神社誌』新旧版とも「我」の字。昭和57年1982「吾妻神社新築記念碑」は「吾」なのでこれにしたがった。
日本武尊信濃国と越国平定の途次当地に立ちより,亡き妻の弟橘媛[おとたちばなひめ]を思い「吾嬬はや」と追慕なさった御心にお応えして村人地名を東とし,小祠を建立して姫神をお祀りしたことにはじまると伝わる。
『日本書紀』では「新治筑波を過ぎて幾夜か寝つる」に続く段で「日本武尊毎に弟橘媛を顧ひたまふ情有り。故,碓日嶺に登りまして,東南を望みて三嘆かして曰はく,「吾嬬はや」とのたまふ。故,因りて山の東の諸国を号けて吾嬬国と曰ふ」と記述されている。群馬と軽井沢境界辺りの峠だが,「毎[つね]にしのびたまう」ところから当地にもなぞらえた。五行川越しに筑波山を望む地に伝わるロマンティックな創建説である。
石宮は平成二十三年建立。
11月15日前の土日
吾妻神社新築記念碑 鎮座の杜
羽黒神社

羽黒神社

[はぐろ神社]

真岡市・大根田599

主祭神:大己貴命
天文十四年1545創建。詳細は羽黒神社縁起の写真を。以前は石宮であったが,平成七年に再建された。
下館藩七羽黒の一。ここ大根田は鬼門にあたる。碑文にある水谷蟠龍斎は阿部品の八幡神社創建説にある水野谷蟠龍と同一人。
羽黒神社縁起
下館藩七羽黒神社

 

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