人丸神社

[ひとまる神社]

栃木県日光市手岡103

祭神:底筒男命 境内社:二社明神・稲荷大神・山神社・琴平大神
旧地名:今市市・手岡字萩原/上都賀郡・落合村大字手岡
手岡は「ちょうか」と読む。現在は日光市だがもとは今市市。弟岡と書くこともあった。
『栃木県神社誌』昭和39年版,平成18年版とも祭神は底筒男命で『下野神社沿革誌』と異なり,柿本人丸ではない。少し東にある猪倉の人丸神社は事代主神。
明治十一年の『神社事由詳記』というものがあるらしく,延徳元年1489に萩の原に渡辺図書之介が個人の崇敬社して祀ったのが始まりで,江戸期には崇敬者が増え,寛文検地以降一村の鎮守になったと記録されているという。『神社事由詳記』なるものの存在を調べているがまだ何も分からない。
明治二十四年1891十一月吉辰石製鳥居。元文三戊午天1738六月吉日石燈籠。
JR 日光線文挟駅の東2キロ,武子川源流付近の丘陵地で林が多い。古賀志山の北側にあたる。
南西方向に琴平神社,岩崎神社。
例祭:1月7日
*『下野神社沿革誌』巻三-14丁(明治三十五年1902)
上都賀郡落合村大字手岡鎮座 村社 人丸神社 祭神 柿本人丸靈 建物本社間口一間一尺奥行一間半 拜殿間口四間半奥行二間 末社五社 氏子四十六戸
本社創立不詳社域七百四十四坪字萩原に在り

明治二十四年1891石製鳥居 古い方の狛犬
  台座に「人丸神社」
手水石 中央・元文三戊午天1738 本殿裏手の二祠
本殿裏手 小祠の裏手 皇紀貳千六百年記念
元文三戊午天1738六月 境内地譲与記念碑・昭和31年1956
広大な林に鎮座
人丸神社

人丸神社

[ひとまる神社]

栃木県日光市猪倉250

主祭神:事代主神 境内社:大杉神社
旧地名:今市市・猪倉/河内郡・大澤村大字猪倉字大重
創立年等は分からない。
『栃木県神社誌』昭和39年版,平成18年版とも祭神は事代主神で,柿本人丸ではない。『角川地名大辞典』では祭神を猿田彦命としている。少し西の手岡の人丸神社祭神は底筒男命。
本殿左手に大杉神社,屋根に龍のいる華麗な神輿が納められている。
本殿右手に大正六年1917石燈籠,これ意外に石塔などは見つからない。その奥に石宮と朱色屋根の木製祠。
例祭:11月15日/12月第一日曜日に献國祭/2月11日祈年祭/2月最終日曜日に大杉神社神輿とお囃子が氏子各戸を回って病魔退散,五穀豊穰を祈願する。「あんば様」と呼ばれて,例幣使街道を挟んだ西の鹿沼板荷の日枝神社でも催されている。
 
  大杉神社
大杉神社 大杉神社神輿 あんば様に繰り出される
唯一読める文字 本殿右手  
石祠も 境内左手から 鎮座の杜
星宮神社

星宮神社

[ほしのみや神社]

栃木県日光市猪倉2355

主祭神:磐裂命
旧地名:今市市・猪倉/河内郡・大澤村大字猪倉字柳戸
残念ながら参拝できない。理由は犬。放し飼いかと思ったが首輪がないので野犬のようだ。二匹いて空腹らしく車を停めただけで走り寄ってくる。ためしにドアを開けようとしたら吠えられたので断念。離れるときにも100m以上車を追いかけてきた。
中猪倉柳戸の氏神で,分家した一族が少し北の木和田島に集落をつくったが,大谷川が流れを変えて分断され,木和田島にも星宮を創建したという。543番地の星宮のはずだが,そちらにはなんと元禄三年1690の石燈籠,元禄四年1691の石鳥居がある。とすれば猪倉の方が古いので,もっと遡る灯籠があるのだろうか,ぜひ見てみたい。
『角川地名大辞典』では猪倉字道正に琴平神社が記録されているが,見つからない。
例祭:11月20日
左手奥に拝殿 番犬が 鳥居

 

 日光の神社目次へ 
 ページトップ