箒根神社

[ほうきね神社]

栃木県塩谷郡塩谷町上沢318

祭神:豊城入彦命 配神:大己貴命・事代主命
境内社:三峯神社・稲荷神社・大山祇神社 境外社:水神社
創建不詳。玉井子に鎮座したが,文明十八年1486大山祇神社と稲荷神社の境内地であった現在地に遷宮。
道路から10メートルほど上がったところにしゃれたデザインの上沢公民館が建っている。ここには塩谷村立上沢小学校があった。公民館から見ると鳥居の右奥に正観世音のお堂が見え,左上方に石段が延びており,社殿が見える。
明治三十七年1904鳥居足もとに「鳥居寄進」寄附者芳名記念碑。鳥居に重量感のある注連縄。
境内に「延享元年1744・奉納大乗妙典千部供養」石燈籠。天保十五年1844手水石。「嘉永二年1849」旗杭。
本殿左手に「宝暦四甲戌天1754」六手不空羂索観音,「享和二年1802・庚申」「萬延元年1860・庚申」「昭和33年1958」石宮。
拜殿右手前に石祠二基,大正四年1915石燈籠。
本殿右手に「文化十三年1816男體山」「文化十三年1816湯殿山」「嘉永六年1853足尾山」「昭和33年1958」石宮。さらに「寛政十戊午天1798愛宕山」「三日月○」「慶応元年1865甲子塔」「元治二年1865金毘羅山・熊野山」
鳥居右手に「寛保三年1743十九夜念佛誦供養尊」
例祭:4月13日
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻七・27丁
鹽谷郡大宮村大字上澤鎭座 村社 箒根神社 祭神 大己貴命 事代主命 豊城入彦命 建物本社間口一間半奥行一間半 拜殿二間半奥行一間半 末社二社 氏子二十七戸
本社創立不詳 社域一千四百六十九坪を有し字宮の瀟洒の地に在り
俵のような注連縄
嘉永二年1849
延享元年1744
大きい 巨大な本殿
境内右手 本殿左手
享和二年1802 宝暦四甲戌天1754
本殿右手
寛政十戊午天1798
観音堂
正観世音
鳥居右手 一番古い寛保三年1743
公民館 上沢小学校記念碑 鎭座の杜
水神神社

水神神社

[すいじん神社]

栃木県塩谷郡塩谷町上沢20

主祭神:
風見山田から上沢に入ってほどなく鬼怒川を見下ろす峠に鎭座。上沢区の標識がある。
石宮背面に「昭和三十三年1958上澤氏子中」とあり,土台の銘板に「移転・昭和五十八年1983七月二十四日」と刻まれている。以前の鎭座地等詳細不詳だが,上記箒根神社の境外社にあたるだろう。
水神神社
鬼怒川を見下ろす
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芦場神社

芦場神社

[よしば神社]

栃木県塩谷郡塩谷町芦場新田67

主祭神:大己貴命
境内社:稲荷神社・神明宮・山神社
天正元年1573九月九日の創建。
総合公園の北向かい461号線をはさんだ山腹に鎭座。道路から朱色鳥居が見える。くぐると左手にお宮。かなり登るのかと不安になったがすぐに右手にお堂のような建物が見えてきて,「蘆場神社」額が掲げられている。暗いのだが中には何もなさそうだ。神庫かもしれない。
『栃木県神社誌』平成18年版の写真と同じなので参拝していったん道まで戻り,畑仕事の方におたずねすると,「だめだめ,そこから戻ってきちゃ,上まで登んないと。がんばんな」ということで再挑戦。神社から上りは急に勾配がきつくなるのを膝をいたわりながらゆっくり登って行くと高圧鉄塔の下に覆屋が見えてきた。
幸い?前扉の半分が外れていたので中に三連の社殿が祀られているのが確認できる。右端に「大己貴大神」が読めるのでこれが芦場神社だろう。中央が天照皇大神の神明宮だが,ここにも大山祇大神神璽が見える。左端が大山祇大神の山神社。汗をかいてここまで上ってこないと有難みがないですね。しかし倉稲魂命の稲荷神社が不明になる。まさかこの上にはないと思うが,さらに上がって探すのは断念した。
下記の駒橋は不明。
例祭:11月9日
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻七・27丁
鹽谷郡大宮村大字芦塲新田鎭座 村社 芦塲神社 祭神 大己貴命 建物本社間口三尺奥行同 拜殿二間四方 華表一基 末社六社 氏子十五戸 社掌芦塲貢同村同大字住
本社創建年月詳かならすと雖も本村開闢の時産土神と祀し由は古老の口碑に傳はれり 後天正元年1573九月九日再建す 社域百七十八坪高丘の地に鎭し馬塲二町餘兩側には古杉並立し頗る険阻なり 境内亦眺矚に冨み前は飯岡の渺茫たる耕地に望み東南には河内の羽黒及ひ常陸の峯○雲表に聳ひ西に黑髪の高峯崔鬼として風致嫣然たり 亦境内の近傍には関東名勝駒橋あり
道路から すぐ左手
見えてきた 蘆場神社
ひどく急だ 落葉ですべる 見えてきた
三連 左端
正面に石尊山
戻り 鳥居から石尊山
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箒根神社

箒根神社

[ほうきね神社]

栃木県塩谷郡塩谷町下寺島250

主祭神:大己貴命 境内社:八坂神社・稲荷神社・高原山神社
塩原宇都野の嶽山箒根神社の御分霊を勧請して延暦年間782-806に創建されたと伝わる。
玉生から尚仁沢[しょうじんざわ]の湧水に至る道を行く。右手の酒屋さんのとなりに鎭座。
昭和二十九年1954社号標。
「于時宝永六己丑1709」石鳥居。
昭和廿八年1953?拜殿建設碑,拜殿左側面には平成二十四年改築記念額。 「元文二丁巳天1737五月吉祥日」石燈籠。
大正九年1920か?庚申塔と○山神
本殿右手に昭和三年1928玉垣に囲まれた八坂神社。その左手に稲荷神社。
本殿左手に高原山神社ともう一基石祠。
例祭:9月9日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
塩谷郡 箒根大権現 下寺島 延生寺
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻七・28丁
鹽谷郡玉生村大字下寺島鎭座 村社 箒根神社 祭神 大己貴命 少彦名命 建物本社間口四尺奥行同 末社一社 華表一基 雨覆一棟 氏子二十三戸 社掌和氣拾三同村同大字住
本社創立年月詳ならす往古より一村の鎭守神にして崇敬の社なり 社域二百四十四坪清洒の地に鎭し境内には古杉老樹尉々蒼々として社殿を擁し神寂ひて頗る雅致あり

なお,江戸期の資料二誌に竜神岳竜神宮が記録されているが現在社はまだ不明である。当社の社掌と同じ和気氏なのでここに記録しておきます。また当社の境内社の高原山神社と思しき上寺島の記録も。
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
塩谷郡 竜神岳竜神宮 下寺島 和気伊織
塩谷郡 高原山大権現 上寺島 山崎甚七
*『下野掌覧』万延元年1860 塩谷郡之部
龍神岳龍神宮・下寺嶌村鎭座・祭主和氣氏ナリ
高原山神社・上寺嶋村鎮座・祭主山崎氏ナリ
道から少し入る 于時宝永六己丑1709
元文二丁巳天1737 拜殿建設碑
右手裏
稲荷神社 八坂神社
社殿左手に高原山神社 高原山
箒根神社

箒根神社

[ほうきね神社]

栃木県塩谷郡塩谷町鳥羽新田193-イ

主祭神:大己貴命 境内社:八坂神社
創立不詳。高原山神社より御分霊を勧請して創建。裏手の山は梵天山。境内地一帯が旧石器時代の遺跡である。
尚仁沢の湧水に至る山道の左手高台に鎭座。途中に下寺島の箒根神社が鎮座し,そこを越えると東古屋湖への分岐になるので右手に東荒川ダムに向かって進む。切り通しに石段がつけてあり,その上に朱色の鳥居が見える。
右手の八坂神社の神札に「素戔嗚尊・稲田比賣命・八柱御子神御璽」とある。
宝暦五年1755石燈籠の文字は読めなかった。
公民館入口に石磴が並んでいる。読めるもので「文化四天1807不空羂索観音」「文化二天1805湯殿山?」「萬延元年1860庚申塔」「大正九年1920庚申塔」
例祭:旧暦9月19日
*『下野神社沿革誌』明治三十五年1902 巻七・29丁
鹽谷郡玉生村大字鳥羽新田鎭座 村社 箒根神社 祭神 大己貴命 建物本社間口一尺二寸奥行同 氏子十一戸
本社創立不詳 社域五百三十八坪字よし澤に在り
本殿
八坂神社
八坂神社
進行方向から
公民館 公民館下に 文化四天1807

 

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