高龗神社

[たかお神社]

栃木市・梓町426

使用文字[龗靇罒]

主祭神:大山祇神
配神:高龗神[たかおかみのかみ],建御名方命
拝殿右の大正8年11月石鳥居旗杭寄付連盟の文字は「雨+罒+龍」
拝殿左の昭和62年10月拝殿新築記念碑の文字は「雨+龍」
本殿手前に見事な書額がかかっている。右から左へ高龗神社。明らかに口みっつの意識で書かれている。残念ながら年代は読み取れない。神社下のお宅のおばあさんによると大正から昭和にかけてのあたりではないかと。 お話をうかがった後でみてみると,額文字は「○大正九年十二月・宇賀神○○○」と読める。『下野掌覧』記載の祭主宇賀神氏の御子孫か。
明治二十年1887に拝殿を改築している。
拝殿内上部の棟札に「奉上棟天長地久高龗神社昭和六十二年九月吉日」
大正期に一帯を山ごと焼き尽くす大火があり,茅葺きの家ばかりでひとたまりもなかったが,社と社旗を預かっていた蔵だけは焼けず,「ご利益なんだねえ」としみじみとおっしゃっておられました。これは大正十二年1923のことらしい。梓町大火は享保三年1718にも起こっている。
境内社に素戔嗚命の八坂神社。
293で花之江の郷を越え,32号線を左,竹野屋の前を入ってすぐ。小さな山の上にあり,杉の間から見下ろすと田畑が広がる。
本殿:神明造銅葺 拝殿:流造銅葺 例祭:9月29日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 高尾大明神 梓
*『下野掌覧』万延元年1860刊
都賀郡之部 高尾大明神 梓村鎮座 祭主宇賀神氏ナリ
*『下野神社沿革史』4巻13丁(明治三十六年1903刊)
下都賀郡吹上村大字梓鎭座 村社 高龗神社
祭神 高龗神 建物本社間口九尺奥行一丈 末社二社 氏子二十一戸 本社は字上の山に在りて社域百四十四坪を有せり

沿革誌記載の祭神は高龗神であったが『栃木県神社誌』昭和39年刊では大山祇神にかわり高龗神は配神になった。江戸期の社号高尾大明神または龗大明神を維新に際し「高龗神社」と改称した。
拝殿新築記念碑 石鳥居旗杭寄附連盟碑 簡略口みっつ付き正字
正面の小山に鎮座
木野地

高龗神社

[たかお神社]

栃木市・木野地町1134

使用文字[靇]

主祭神:高龗神

主祭神:高龗神[たかおかみのかみ]
配神:磐裂神,根裂神,豊受姫命,猿田彦神
梓町から栃木市内へ向かって1キロほどを左折,吹上中を左に見て赤津川手前を左へ。
平成元年軍恩盟友建立の石碑は口なしの「雨+龍」
他に神社名を刻んだものはひとつもない。雨龍で今後固定してしまうのか。ささげものの祭器を欠いた字になってしまうのは立派な神社だけに残念なことだ。
鳥居・旗杭は明治43年11月。
「奉寄進 木野地村中 元文己未九月吉日」1739など元文四年1739の木野地村中寄進の石燈籠がたくさんある。栃木県では古い時代の貴重な石燈籠。
疱瘡神社が祀られている。
歩いていた方によると呼称は「たかお神社」
現在でも5月3日の中祭には神代神楽が奉納されている。
ここの西北のあたり,都賀町木にも「高龗神社」があり,略式だが口三つつきの文字が使われている。
本殿:神明造銅葺 幣殿:トタン葺 拝殿:流造瓦葺
例祭:10月14日
*『下野神社沿革史』4巻13丁(明治36年1903刊)
下都賀郡吹上村大字木野地鎭座 村社 高龗神社
祭神 高龗神 建物本社間口四間半奥行四間 末社六社 氏子六十九戸
本社創立不詳社域八百五十六坪を有す字本庄に在り

鹿沼聞書には木野地のタカオカミ大明神の記録はなく,八龍神宮が記載されている。
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 八竜神宮 木野地 持宝院
口なし雨龍の社柱
神楽殿のある立派な神社 板絵が見える
旧神輿 本殿
三峯神社 元文四年1739石燈籠 疱瘡神社

高龗神社

[たかお神社]

都賀町・木467

使用文字[靇]

主祭神:高龗神

旧地名:下都賀郡都賀村大字木467
主祭神:高龗神[たかおかみのかみ] 配神:素戔嗚命
栃木都賀JCのすぐ東。西南400mに木野地の高龗神社がある。 神社の周辺には田園が広がる。
下野新聞社の地図には八龍神社として載っている。行ってみると拝殿額は「雨+龍」の高龗神社。 近所の方に別に八龍があるのかお尋ねすると,同じだよ,とのこと。
境内社は素戔嗚命の八坂神社の記録しかないので,八龍を合祀したわけでもなさそうである。
きちんと整備されている神社である。 小ぶりながら風格のある本殿が見える。暗い上に格子の構造上フラッシュが使えないのだが「高龗神社囃子?会」の文字も見える。
「天保十五辰九月吉日」1844の御神燈が1基。
大正元年の鳥居の右手に,草に埋もれて石塔群が2か所。6基の中には 古いもので「明暦三1657」の文字が見える。
少し離れて「女人講中・十九夜供養塔」など4基。 「元禄十一・奉造立庚申供養X」1698,「天保十四癸卯十月吉日」1843,「文化十癸酉天・十九夜xx」1813,「寛延元年・木村下新田」1748などが読める。
少し離れて背の高い自然石に,おそらく「寛文十一1671・無妙x」
平成18年に新調した幟旗に染めた文字の解説が石碑になっている。「威徳蕩々平大平哉・欽崇神霊永保天命」。旗棒を保管するトタン葺きの長い旗屋もきちんとしている。気持ちのいいところ。
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本殿:神明造茅葺 拝殿:合掌造瓦葺 例祭:9月3日
幟旗新調の碑

 

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