五龍王神社

日光市・藤原・龍王峡
[ごりゅうおう神社] 祭神:[高龗神]

主祭神:高龗神
宇都宮市から会津西街道で鬼怒川温泉を目指す。温泉街を抜けて龍王峡のパーキングに入る。数軒の売店があり,左手に鳥居が見える。鳥居額は「五龍王神社」。
はるか下を流れる鬼怒川に向かって遊歩道を下りていくと虹見の滝展望台の岩場に小ぶりな社が鎮座している。
案内板には「主祭神 高龍命」と雨冠のない龍字で,ルビは「たかおのみこと」。「たかお」の読みが生きているので,もとは雨+口みっつ+龍文字の「高龗taka-okami」に違いない。案内板末尾の「五穀豊饒」にかかわる祈雨祈晴の神である。
ちなみに鬼怒川温泉街の高尾神社御祭神は「高龗taka-okami」と「姫龗hime-okami」。
石塔の類いは見当たらない。
五龍王は仏教の八大龍王から海に関係する難陀,跋難陀,摩那斯の3龍を引いて5にしたと考えられるが,由緒書きには「五」についての記述はない。
もとをたどれば高原山系の弁天沼の龍神を奉斎している(写真の「高原山と五龍王神社」参照)。「この像」というのは高さ10センチ程の木彫龍神像を指し,龍王峡に遷座したのは昭和4年。
龍神像が弁天沼から現在の社に奉祭されるまでの波乱に満ちた経緯は克夫さんの「鬼怒川・川治よもやまばなし」第三話「龍王祭りと龍王峡縁起」に詳しく書かれていますのでぜひご覧ください。
龍王峡ハイキングコースには白龍峡,青龍峡,紫龍峡と名付けられた峡谷がある。
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本殿:流造銅版葺 例祭:7月22-24日

石製鳥居


虹見の滝と社殿





高原山と五龍王神社

平成九年改修記念の辞

雨なし龍字



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