高龗神社

宇都宮市・鶴田町1261
[たかお神社] 使用文字[龗靇]混在
主祭神[高龗神,闇龗神

祭神は『栃木県神社誌』では「高龗大神」[たかおかみのおおかみ]
配神:闇龗[くらおかみ]大神,素戔嗚神(『栃木県神社誌』旧版では2神とも配神ではなく主祭神に並列)
羽黒山の東に広がる田園地帯。宇都宮環状線と楡木街道の交差点北東。
現在は住宅が建ち並び、区画整理で道路が何本も敷かれつつあるが、ほんの20年前はあたり一面田んぼしかなかった。拝殿額文字は「高龗神社」正式。額の隣に祭神として「高龗大神(上り龍)、闇龗大神(下り龍)、素戔男神」の文字が板書されている。「たかお」「やみお」とルビがふってある。掲額は昭和46年、鶴田町氏子一同。祈雨祈晴の最強コンビが祀られている。
「やみお」はもちろん誤りで,「くらおかみ」が正しい。「たかお大神」も「たかおかみ」と読めなかったために神社の通称をルビにしてしまったのである。
「すさのお」の「さ」の字は小生には判読できず。佐でも戔でもない。
その左の昭和43年の奉納額は正式な口3つ付き。
拝殿の昭和4年、昭和15年の奉納額は正式な口3つ付き、昭和17年奉納額の文字は「雨+龍」口なし。
口3つなしの字はもう一か所入り口の鳥居の左に立つ昭和2年の社柱に見える。
「おかみ」字は同一神社内でもこうして混在してしまっている。理由は漢字に対する単なる不注意である。奉納されるとなかなか誤字に文句をつけられないという事情もあるだろう。もちろん「尾」や「雄」にしてしまうよりはるかにましである。
また,数を調べていくうちに分かってきたが,口をはぶいても雨+龍を使っているところはまだまだ上等の由緒正しい高龗神社である。
「雨+罒+龍」は口三つだと石に刻字しにくいための工夫と考えることもできるので,正字として扱っていいだろう。
寛政10年1798の石灯籠。文久4年1864の男体山と読める自然石。立派な男根石柱などがある。
境内社に大正二年2月17日に合祀した無各社の「高龗神社」と「八坂神社」。その後鶴田長沼水神様と羽黒山を加える。水神由来は平成14年のもので、ここでは口3つ付きの正式な龗が使われている。
応永元年1394創立の古社。
本殿:流造亜鉛葺 幣殿:流造亜鉛葺 拝殿:流造亜鉛葺
二百十日前後の第一日曜日に天棚天祭を行う。
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『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡,高於加美神,鶴田村民
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『下野神社沿革史』(明治36年1903刊)5巻38丁
河内郡姿川村大字鶴田鎭座
村社 高龗神社
祭神 高龗神 建物本社間口三尺六寸奥行三尺 末社二社 氏子十三戸・総代員 社掌 本社は字長峰に在りて社域百八十六坪淸洒の地に鎭座す

雨龍の文字

拝殿額は正字

祭神と由緒

拝殿内は正字


八坂神社


水神 側面に由来書

水神由来には正字の高龗神社

中央が寛政十年

男體山

男體山背面 文久四年

鶴田村 中左村?



2007年2月撮影



2007年6月撮影



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