福島県の意加美神社
「おかみ」関係で判明しているのは5社。現地調査済み。
意加美神社 南会津郡下郷町大字小沼崎字家ノ平乙1465番
意加美神社 南会津郡南会津町関本字龍神下267番(不明)
於加美神社 南会津郡南会津町片貝字船久保甲55番
於加美神社 南会津郡南会津町0番木伏字上ノ山157階
高尾神社  大沼郡三島町大石田・上居平406

於加美神社

[おかみ神社]

南会津町0番 木伏字上ノ山157

使用文字[於加美]

鬼怒川を抜け,121号会津西街道を北上し,桧枝岐方面に352号線に入る。
標高975mの中山峠まで宇都宮から98km,燃費は30.4km/L
街道沿いにそば処ばんや(番屋),そば処曲屋がある。新緑の山々に囲まれた,会津高原と呼ばれるこのあたりはほんとうに気持ちがいい。
内川のT字路を右折して401号伊南川ラインに入る。古くは沼田街道と言われた。
木伏kibushiの町中に旗杭を発見,「於加美神社」とある。ここを右折して民家の間を行くと,中腹に神社が見える。
駐車場がないので付近の庭先に置かせてもらう。
石段を登ると幸運にも額が読める。金文字で「於加美神社」。
高龗神社を調べ始めて,はじめて見る万葉仮名の「おかみ」である。
金文字で「於加美神社」 拝殿額 300年以上前の石祠が並ぶ
宝永二年1705 伊南木伏村
拝殿左手 俳壇右手
寛延四年1751石鳥居
五輪塔由来碑 旗杭脇の石燈籠 延宝二年1674の古い石燈籠

 

於加美神社

[おかみ神社]

南会津町・片貝字船久保甲55番

使用文字[於加美]

木伏から401号をさらに北上し山口,酒井を抜け南郷あたりで289号に名前が変わる。延々と伊南川を左手に見て走る道路で,只見につながる。
あたりをつけておいた南会津高を見つけ,注意して走ると,右手の田んぼの向こうに神社らしき屋根を発見。田んぼ道を入ってみる。
石段を登るとかすかな違和感。拝殿額はなし,しかし欄干に龍の透かし彫り。
境内には地蔵のような石彫。阿弥陀のような石彫に赤い布。しかし,「湯殿山」の石塔がある。
拝殿内はまったく見えない。雪国仕様である。
あきらめて田んぼに戻ると右手上方に木の間がくれに建物が見える。石段入口が2か所ある。
試しに古い方の急峻な石段を登ると,鳥居発見。奥に額が見えるではないか。
鳥居脇にはケヤキか何かの巨木の切り株が2か所。
拝殿額は「於加美神社」
約8キロ南の木伏と同じ万葉仮名表記である。
すると今見てきたとなりは寺か? 小生の知る寺の概念からは遠く,むしろ神社に近い雰囲気だったが。
ともあれ福島で2つしかない貴重な「於加美神社」を見つけることができた。
「文化四丁卯年1807五月吉日建」の石鳥居。
拝殿額
文化四年1807
石段前の石燈籠 鳥居が見える 境内から
水田を見下ろす 入口 車後方の山に鎮座
となりのお堂 遠くから見えるのはこの屋根 湯殿山や庚申塔

 

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