高龗神社
[たかお神社]
日光市・大室1619
使用文字
[龗・靇]
主祭神:大山祇命 配神:少彦名命,草野姫命
旧地名:今市市大室1619
薄井沢から直線で北へ1.7km,神社への案内看板があるのですぐに見つかる。
参拝客の集まる大きな神社。
「昭和三年十一月十日氏子中」の石柱には正式な口3つ付きで「郷社高龗神社」
鳥居には「延宝四年1676六月九日」,これは県内では元禄のものもなかなか見つからないので貴重品。
拝殿の額も正式な口3つ付きで「郷社高龗神社」
この二つ以外はすべて「雨+龍」に省略されてしまった。しかも看板が多いので口なしがとても目立つ。
立派な神社だが,礼器の口なしに統一してしまおうという意識がありあり。
「弘化四年1847大室村中・水盤石」
燈篭に「天保四年1833」「嘉永三1850」など。
奥の院への上り口にある鳥居には「享保十四天1729己酉八月吉日」
由緒には大山祇命・少名彦命・草野姫命を祀り,社名について水の神様「たかおかみの神」に由来している
とある。社名には「たかお」の読みが。ここの文字も口なし。御神水の解説看板には「高雨+龍神は古来,祈雨・止雨の神として・・・高お神より授かり降った雨は大山祇命の御神徳により地中深くに蓄えられ,御神気のこもった水として境内に湧き出」という名文がある。3か所に口3つ付けるだけでさらに霊験あらたかになるのだが。
入り口右手に岐阜県春日村産のさざれ石が祀ってある。
その昔は産土神社と称し,高龗大権現を奉称したのは文化三年丙寅1806正月三十日からという。維新の神仏分離で大権現から神社に改称した。
本殿:流造木羽葺 拝殿:入母屋造銅版葺 例祭:11月15日
*『鹿沼聞書・下野神名帳』1800年頃
都賀郡 高尾大権現 大室村民
*『下野神社沿革史』(明治36年1903刊)5巻-28丁
河内郡大澤村大字大室字大山鎭座 鄕社 高龗神社 祭神 大山祇命・少彦名命 祭日 建物本社間口七尺奥行六尺 拜殿間口五間半奥行二間 末社五社 石華表一基 木鳥居一基 氏子一千四百三十七戸 社司關根友三郎同村同大字住
本社創建遼遠にして詳ならすと雖も文化三年1806正月三十日神位宗源宣旨を以て正一位を授けらる 神職は往古より關根家にて奉仕し衆庶崇敬の社にして明治六年1873六月三日を以て宇都宮縣第二大區九小區大室村外十三ヶ村の鄕社に定められ同十年七月廿一日栃木縣第二大區五小區大室村外三十六ヶ村の鄕社に改定せらる 社域二千百廿四坪字大山の中腹に位し境内には杉檜繁茂し鬱葱として日光を遮り晝尚暗し 又本社より登ること一町の所に奥社あり 古雅にして自ら神寂たる趣を存す
口3つ付き正字
口3つ付き正字
口なし
口なし雨+龍
口なし
口なし
奥乃宮への石段
享保十四年1729鳥居
奥乃宮の鳥居
奥乃宮
入口の延宝四年1676鳥居
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